――ついに最終回ですが、これまで健太を演じてきていかがでしょうか?
感慨深いですね。1話から4話はそこまで出ていなくて、5話で急にスポットが当たるという感じだったので、時間の流れがとても早く感じました。でも、その中でもちゃんと健太に寄り添ってあげられたのかなと自分では思っていて。1個1個、「このシーンではこう考えて演じていたな」と全部頭に残ってるので、健太として生きることが出来ていたのかなと実感しています。
――これまでで一番印象に残っている場面は?
いっぱいあるのですが・・・第5話の海のシーンが一番印象に残ってます。健太の背中が映っているカットをすごい覚えていて、その場面は本編を見た時に「あ、健太だ」と思えたんです。健太をちゃんと表現できているのかなと、その背中から感じることが出来ました。
――桜木先生を演じる阿部さんのご印象は?
阿部さん演じる桜木先生から言葉が発せられるからこそ、生徒一人一人がより感化されているんだろうな、影響を受けてるんだろうなと思うのですが、阿部さんもちゃんと僕たち生徒のことを生徒として見てくださってるなと感じるんです。5話の海のシーンでは、リハーサルが終わった後に阿部さんから「こういうふうにやってみて」というアドバイスをいただけたんです。役者として向き合ってくださってるんだなと嬉しくて、それに応えたいという思いが生まれました。
――東大専科の皆さまのご印象は?
志田さんとは一緒にいる場面が多いので「このシーンどうする?」「ここはこういうふうに考えてるんだよね」とよく話し合っていたのですが、その中でめちゃくちゃ熱い子なんだなと知りました。DVを受けている設定と聞いて自発的に6キロ減量して・・・そういう役に対する熱さを話していく中で感じて、気持ちで志田さんに負けちゃいけないと思わせてくれたんです。
お芝居面では清さん(加藤清史郎)や央士くんに特に引っ張ってもらっているなと感じました。清さんは難しい天野という役を悩みつつ演じていたのを近くで見ていたんですが、東大専科全体の土台を支えてくださっていたんですよね。央士くんも第5話で藤井と健太が対峙した時に藤井の嫌なところをしっかりと表現していて健太の輪郭も浮かび上がらせてくれたというか。精神面と技術面、それぞれみんなに刺激を受けて引っ張っていただきました。
――今作を通してできた今後の目標はありますか?
ありがたいことにSNSで「『ドラゴン桜』面白い」とか「東大専科のこのメンバーが良い」「健太のここがよかった」など反響をいただいていて、健太を通して多くの方にいろんなメッセージを伝えられたんじゃないかと肌で感じることが出来たんです。自分が出た作品を見た方が「面白かった」「つまらなかった」の一言では留まらず「〇〇が面白かったな」「〇〇で感動したな」と自発的により深く考えていただけるくらい影響を与えられるような役者になりたいとずっと思っていて。今回、健太のおかげで少しでもそれが出来たので、これからも続けていきたいなと思いました。
――ありがとうございます。最終回に向けて、視聴者の方へメッセージをお願いします。
みんながいろんなことに挑戦し続けて作ってきた作品なので、それぞれの役から「こんなメッセージをもらえた」と感じていただけたら嬉しいです。東大専科のメンバーの試験の結果や大人たちがどういった動きをするのか、最終的にどういった終わりになるのかぜひ見届けていただければと思います。
◆放送情報
日曜劇場『ドラゴン桜』
毎週日曜21:00からTBS系で放送中。
地上波放送後、動画配信サービス「Paravi」で配信される。
2005年放送『ドラゴン桜』も配信中。
(C)TBS
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