未来の夫・亮(白洲迅)を殺して冷凍庫にいれた夏奈(本仮屋ユイカ)の前に、再び亮が現れる!? そんな怪奇なストーリーが展開する、本仮屋ユイカ主演のラブサスペンスドラマ『私の夫は冷凍庫に眠っている』の第5話が、テレビ東京にて5月8日に放送された。

亮がなぜ生き返ったのか分からなかったが、「2人いる」と思っていた夏奈だが、実は亮が双子だったという事実が判明! 死んだのは兄の奏で、自分が弟・亮だと主張する亮?らしき人物に、夏奈は半信半疑だった。だが、探偵の阿久津(おかやまはじめ)から奏の素性を聞き、夏奈が心配でその場に駆け付けた母・木芽(浅田美代子)が、夏奈を守ろうと思わずナイフで亮を刺してしまう!

その場に倒れこむ亮に駆け寄り、思わず声を荒げる夏奈。木芽は目の前にいるのが半グレの奏だと思い、刺したのだが・・・。パニックになるその場を隣家のミステリー作家・孔雀(斉藤由貴)が制し、刺された亮を孔雀の家に運ぶことに。とにかくカオスな状況で、先がまったく読めない!!

孔雀を知る医師が亮を治療。傷は浅く、命は無事だった。「私を守ろうとしてくれたんでしょ」と木芽に声をかけた夏奈は、「見せたいものがある・・・」と、例の亮の死体を木芽に見せるのだった。その行動があまりにも淡々としていて、夏奈に妙な恐怖を感じてしまう。死体を見て、思わず悲鳴をあげる木芽。すると夏奈は「こっちが久保田奏。亮の双子のお兄さん」と説明。夏奈は、生きている亮が奏ではないと信じていたのだ!(見ているほうは、まだ亮が本当は奏なのではないかと半信半疑なのだが・・・)。

夏奈と木芽は、奏の死体を物置から運び出す。「魂が抜けた分、軽くなったりしないのかね」(夏奈)、「本当だね」(木芽)という何気ない会話が妙に落ち着いていて・・・違和感を覚えてしまう。そして、その遺体は一体どこへ運んだんだろうか・・・。運び出した後、木芽は物置きにあった花火を見つけ、夏奈と2人で花火をすることに。花火ではなく、夏奈を見つめていた木芽の気持ちはどんなものだったのだろう。奏だと思った亮を刺し、冷凍庫の遺体を運んだ母・木芽の行動は、夏奈と同じで・・・。木芽は、自分と同じような夏奈を、もしくは夏奈と同じような自分に対して、何を感じていたんだろうと思ってしまった。

次の日、目を覚ました亮に夏奈は「お母さんが、ごめんなさい」と謝罪を。一方、木芽も孔雀に、昨晩対応してくれたお礼を述べる。亮と入れ替わっていた奏を殺した夏奈、奏だと思った亮を刺した木芽に対して、こんなにも冷静に対応できる孔雀もまた、冷静すぎて不気味さを感じる。

木芽は自分よりも孔雀の方が夏奈のことに詳しいことに触れると、「中学生の頃から知ってますから」という孔雀。その言葉で、一瞬にして木芽の顔色が変わる。「それじゃ・・・あのことも?」と問う木芽は、孔雀のノーリアクションを察して、「...ご存じだったんですね」とポツリ。その後、亮に対して謝罪のために声をかけた木芽は「あなたはまだ(夏奈のことを)何も知らない」と告げる。夏奈の中学生時代に一体何があったのか、新展開にドキドキが止まらない!


そんな中、夏奈と亮はプロポーズの思い出の海岸へ。この日の3日後にするはずだった結婚の約束を、夏奈は「やめるなんて言ってないよ」と亮に伝える。亮も「俺さぁ、自分がこんなふうに普通に幸せな結婚ができるなんて思ってなかった」と夏奈に寄りかかり、これまでの散々だった自分の身の上話を打ち明け、「ろくでもない人生だと思ってたけど、夏奈と出会って生まれ変われた気がする」と吐露。懺悔のようにも感じるその言葉、亮の表情は、これまでが嘘にまみれていたとしても本心であるように思えてならない。すると、夏奈は「生まれ変わるなんてあるのかな? 私の親もね、消えちゃったんだ...」と意味深な言葉をつぶやく。ハッと夏奈から離れる亮の表情が印象的だった。

木芽は夏奈に、まだ彼が亮だと信じるのは早いと忠告するが、夏奈は自分の想いを曲げなかった。一方、亮は唐沢(青柳翔)から、木芽が夏奈の本当の母親ではないことを告げられ、夏奈と木芽に気をつけるよう忠告される。「殺した男を冷凍庫に隠して、平然としている女だぞ(笑)」と唐沢。親子の弱みを握り、ゆすろうとたくらむ悪人ではあるが、その言葉はまさに正論。夏奈と木芽の関係性に、どんな謎が隠されているのだろうか。

その後、夏奈の家に戻ると、唐沢から夏奈の両親が失踪したまま、死体も見つかっていないという連絡が。「あの女、やってるかもしれねえな」という唐沢の推測が、本当だとしたら・・・。さらに、唐沢の命令で冷凍庫の遺体を確認しにいった亮は、遺体がないことに驚愕。遺体がなかったことを告げると、唐沢は亮に「お前さぁ、あいつみたいに逃げようとしてるわけじゃないよな」と釘をさす。夏奈が二人の会話を聞いていたかのような描写もあり、亮に夏奈と唐沢の恐怖が襲い掛かるだった!

第5話では、これまで夏奈を追い詰めていた亮が、逆に追い込まれるような展開に。夏奈の過去、それを知る孔雀と木芽、夏奈と木芽の関係性、夏奈の本当の両親の行方・・・など、夏奈の謎は深く、やはり人を殺しても平然としていられる夏奈の底知れなさに、恐怖を感じずにはいられない。そして、生きている亮がやっぱり奏であるような節がチラホラ。唐沢が言った「あいつ」とは、誰のことなのか。

もし生きているのが奏だとしたら、亮はなぜ死んでしまったのか。ドラマの中盤、夏奈の家の白いバラの花瓶が、2本から3本になっていたのも気になるところで・・・亮が生き返った謎が解けたにも関わらず、謎はさらに深まるばかり! 夏奈の本性は一体・・・さらなる恐怖を感じずにはいられない最終話もお見逃しなく!

(文・小松加奈/イラスト・まつもとりえこ)

【最終話(5月15日[土]放送)あらすじ】

久保田奏の死体が消えていた翌日、唐沢は木芽のクリニックへ向かい、さらなる揺さぶりをかける。
何も答えない木芽に対し業を煮やした唐沢は、夏奈の家に忍び込み、証拠を掴もうとする。
一方亮は、孔雀から夏奈の衝撃の過去を聞かされる。
夏奈の過去に一体何が?亮は...冷凍庫に眠っていたのは誰なのか?そして凍った死体はどこへ?交錯する幾つもの疑惑が、今夜ついに明らかとなる!

◆番組情報
サタドラ『私の夫は冷凍庫に眠っている』
毎週土曜23:25よりテレビ東京にて放送。
動画配信サービス「Paravi」で全話配信中。