本作は、2005年に放送された前作ドラマの原作である「ドラゴン桜」(2003年~2007年連載/講談社)の15年後を描く続編「ドラゴン桜2」が原作になっているが、今の時代の日曜劇場でやるべきエッセンスを入れたドラマオリジナルの展開を盛り込む予定だという。
16年ぶりに主人公・桜木建二を演じる阿部は「(桜木は)基本変わってないです。昔と変わらずある種クールで、自分の利益を考えている中でも、人生の中で何を一番に考えて選んでいくのかというのを子供たちに説いていくし、それは学生さんだけでなく、大人の方が見ても参考になるものがたくさんあると思います。その部分は今回も変えないでやっていきたい」と語り、「16年前に演じた役をこうやって再び蘇らせることができるということ、日曜劇場ということで、非常に光栄に思っております。この光栄に本当に心から感謝していますし、前作を超えるものを作りたいなと、日々葛藤して頑張っています」と意気込んだ。
阿部と同じく、16年ぶりに水野直美を演じる長澤も「どんなキャラクターだったかななんて思い出しながら、まだ手探りな感じで現場にいます(笑)。これから新たな『ドラゴン桜』をたくさんの人に見てもらえるように、みんなで一生懸命頑張って作っていきたいなと思います」と意気込み、今回は桜木と共に生徒たちを導いていく存在ということで、「水野がやることは桜木先生に対しての恩返しみたいなことだと思うんですが、これからを担う若い人たちの頑張りを見届ける側になるということで、責任は重大だなと。桜木先生の言う言葉を後押しする側なのに、自分も鼓舞されていることもあって、桜木先生の存在は今でも大きいなと。当時も感じていたんですが、改めて唯一無二の人だなと思いました」としみじみ語る。
学園近くのラーメン瀬戸屋の息子で、両親を亡くし1人で店を切り盛りする姉と一緒に暮らしている瀬戸輝役の髙橋は、自身の役について「僕が今まで演じさせていただいた中で一番男らしくて、無骨な人間なので、素の僕と結構違うところがたくさんあります。そういう面では悪戦苦闘してるんですけど、日々勉強だと思って頑張っています」と新境地の役に奮闘している様子だったが、そんな髙橋に対し阿部は「海人くんの芝居を見てすごいキレが良いなと思いました。今までにいない生徒だなと。まだ一緒のシーンは少ないんですけど、これからどんな風になっていくんだろうかと楽しみにしてます」と期待の声が。髙橋はうれしそうにはにかみつつ「緊張します」とコメントした。
また、髙橋はKing & Princeのメンバーに本作に出演することが決まった時のことを振り返り「僕のグループは仕事が決まるとみんなの前でマネージャーさんから発表されるんですけど、『海人が「ドラゴン桜」に出ることが決まったよ!』って言った時は、みんな飛び跳ねて喜んでくれたんです。皆の期待もかかっているので頑張っていきたいです」と改めて意気込んだ。
民放連続ドラマ初出演で、"イマドキの女子高生"早瀬菜緒を演じる南は「前作のドラマも拝見させていただいていたので、お話を聞いたときはとても嬉しかったです。身が引き締まる思いですが、精一杯努めていきたいです」と語り、「自分はテンションが高いわけでもないですし、明るい学生生活を経験してたわけでもないので、危惧する部分もあるんですが(笑)、今は自分の中の一番明るい部分を引き出して探りながらお芝居をしています。これで正解なのかわからないんですけど、普段テンションが上がる場面がなかなかないので、日常生活の中で『今、テンションが上がったな』という瞬間を見つけながら生かしていければいいなと思っています」と役作りについて明かした。
全国トップレベルのバドミントン選手として活躍する岩崎楓役の平手は「すごく真っ直ぐで仲間思いな女の子」と自身の役について語り、オリンピック選手による本格的なバドミントン指導を受けているということで「ハードではあるのですが、先生がすごく素敵な方なので、助かっている部分も沢山あります」と大変ながら真正面から向き合っているようだ。撮影の時に平手がバドミントンをする姿を間近で見ていた阿部、長澤、及川からは「運動神経が良い!」と絶賛の声が上がり、阿部は「階段を落ちるシーンがあったんですよ。そしたらもう本当見事な落ち方をしていて、監督も『すごいな~』って。そこから監督の見る目も変わったぐらい。聞いたら、岡田准一のところでトレー二ングをしてるって」とその凄さを語った。
優秀な弟と常に比較され続けてきたことから劣等感を抱く天野晃一郎役の加藤は「日曜劇場であの『ドラゴン桜』に出演させていただくというのは、僕にとっても大きなことですし、今も緊張しています。良い緊張感を持ちながら、その緊張感と戦いながら、作品と天野晃一郎と向き合って頑張っていきたいと思います」と意気込み、「例えば一緒にいる友人や同僚、恋人関係でもそうですけど、相手と比較した上で自分のことを下げてしまう。そういう人は見てくださる方々の中にもいらっしゃるのではないかなと思うので、そんな天野がこの受験をきっかけに自分自身や桜木先生、勉強と向き合って成長していく姿をお届けして、皆さんの中の己も活性化させられる・・・そんな天野を演じられたらいいなと思いながら精進しております」と語った。
成績が学年トップで優秀ゆえに他人を見下す癖があり、周りから浮いた存在である藤井遼を演じる鈴鹿は「僕自身は大学4年生の子と同じ年なんですけど、同級生には就活を頑張ってる人やもう就職して仕事頑張ってる人とかがいて、いろんな友達が悩んでいる姿をたくさん見ている時期なので、(東大受験に挑む東大専科のメンバーと)近しい存在ではあるなと。そんな友達に視聴者の方が日曜日にこのドラマを見て、月曜日から『ちょっと頑張ってみようかな』とか『就活頑張ろう』『勉強頑張ろう』と思えるように、そんな思いが伝わればいいなと思いながらやっています」とコメントした。
成績は学園文系トップで優秀だが進学を諦めざるを得ないという状況で、卒業後は就職を考えている小杉麻里役の志田は「素敵な皆さまと今日この場に立たせていただいていることをすごく幸せに思います」とうれしそうに語り、「今までに経験したことのないくらい難しい役なんですけど、難しいからこそ学ばせていただくことも本当に多い現場だなと思います。もっともっと頑張りたいという思いが強くなっていて、良い緊張感と一体感のある現場で、本当に幸せだなと思いながら毎日お芝居しています」と笑顔を見せた。
そして、とある問題を抱え周囲から孤立しているものの、昆虫が大好きな心優しき生徒である原健太役の細田は「本当に日曜劇場に出ることが本当に自分の目標のひとつだったので、合格の連絡をいただいたときは、嬉しい気持ちと安堵感がありました。オーディションをやってから合格の連絡をいただくまで2週間ほど空いたんですけど、どうしても出たいという思いが強くてその2週間がすごく長く感じたんです。本当に毎日刺激的で、いい作品を作ろう届けようという『ドラゴン桜』チームの熱量や、素敵な先輩方や同世代のキャストの方々に囲まれて、いい緊張感の中で自分も撮影に臨めているなと思います」と終始うれしそうに語った。
さらに、桜木たちに学校再建の依頼をした張本人である教頭・高原浩之役の及川は、桜木たちをサポートし、生徒たちの教育を一番に考える教育熱心な教師という役どころということもあり「ここから大きく羽ばたいていく生徒役の皆さんのためにしっかりとサポートしていきたいと思っています!」と意気込み、「高原は真面目過ぎるが故に、ちょっと間抜けな一面があったり、空回りする一面があったりします。生徒のことを思って一生懸命生きている先生です。数学の教師なんですけれど・・・できれば授業するシーンがないことを願っています(笑)。苦手だからね」とお茶目にコメントした。
2021年版『ドラゴン桜』は4月25日(日)21:00からTBSで放送開始。地上波放送後には動画配信サービス「Paravi」でも配信される。また、Paraviでは2005年版『ドラゴン桜』が全話配信中だ。
◆放送情報
『ドラゴン桜』
2021年4月25日(日)21:00からTBS系で放送開始(※初回は25分拡大)
(C)TBS
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