――『ボス恋』の放送が終わりましたが、いかがでしょうか?
思った以上に"ボス恋ロス"です。スタッフなのに(笑)。もう奈未ちゃんたちに会えないと思うと、やっぱり寂しいです。
――今作はオリジナルストーリーでしたが、どのように企画が立ち上がったのでしょうか?
火曜ドラマの枠で企画を考える上で、「普通が一番!そんなに頑張りたくない!」と思っているような等身大の女の子がいつの間にか頑張ってしまう、お仕事ドラマの要素と、みんなが楽しみにしている胸キュンのラブストーリーを上手く融合させたものがやりたいなというところから考え始めました。
そして、すごく怖いけど、でも実は信念があってかっこいい女性上司と主人公がバディ関係になって、最初はその人の言動に振り回されて大変な状況になるけど、一緒に仕事をしていくうちに、「普通が一番」と思っていた主人公が、「何かを頑張ることは楽しい!」と思えるようになっていく成長ストーリーが良いなと思ったんです。それでお仕事パートがすごくハードなので、恋愛パートはもうとにかく"癒されたい!"という思いから、"子犬系男子"な"潤之介"というキャラクターを作りました。
――毎話、潤之介(玉森裕太)や中沢先輩(間宮祥太朗)が話題になってましたね。
潤之介に関しては、主人公にもそうですが、コロナ禍ということもあって視聴者の皆さまに癒しをお届けできればと思ってキャラクターを考えました。それでキャスティングも"癒し系"の男性・・・と考えた時に玉森さんがいいんじゃないかという話になって。玉森さんのことを調べていたら、「かわいい」とか「ゆるふわ」などのワードと共に"子犬系男子"というのが出てきて、"子犬系男子"ってすごいパワーワードだなと思って(笑)、"これだ!"と思ったんです。
そして、ラブストーリーを盛り上げるにあたって、どうしても"三角関係"というのは避けられないと思うのですが・・・(笑)。なので、玉森さん演じる子犬系男子・潤之介の正反対のタイプが良いなと思って、超ドSだけど実はいい人・・・として間宮さん演じる中沢先輩を登場させました。外見もそうですし、性格も行動も全部正反対の男性2人に好かれたら嬉しいし、ストーリーも盛り上がると思いました。
この作品で玉森さん、間宮さんが最初に顔を合わせたのがポスター撮影だったと思うんですが、見た目からして本当に正反対の印象で、その時に「あ、これはいいな!」と改めて確信した記憶があります(笑)。
――正反対の魅力的な男性に視聴者の方も翻弄されてましたね。特に子犬姿の"白ジュン""黒ジュン"が話題になっていたかと思うんですが、最初から登場させようと思っていたのでしょうか?
台本を作っていく中で、第3話の打ち合わせをしている時に作家さんと一緒に思いついたんです。「子犬系ってなんだろう」と、定義を考えている時に、とにかくかわいい潤之介が見たいと思って、「もう子犬になるしかない」「なっちゃいませんか?」という話になったんです。主人公が妄想癖・・・というタイプなので、「その妄想の中だったら、犬になれますね!」という話になって。最初は柴犬をイメージして、子犬衣装も茶色にしようと思っていたんですが、玉森さんは白の方が似合うんじゃないかということで"白ジュン"が生まれました。本当に完璧に子犬になってくださいました(笑)。
そして何話か白ジュンを登場させたところで「そろそろ新しい姿も見たいよね・・・」という話から黒もやろうということに。結構行き当たりばったりで決まりました(笑)。本当は最終回で「ピンク色もいいんじゃない?」なんて話も出ていたんですけど、時間が足りなくて...(笑)、できなかったのがちょっとした心残りです。
――胸キュンシーンが盛りだくさんで本作の見どころのひとつだと思うのですが、その中で特に宮﨑さんがお気に入りの場面は?
第1話で、潤之介が、落ち込んでいる奈未ちゃんをバイクの後ろに乗せて海に連れていくシーンがあるんですけど、「海に行く」とは言わずに「次はしょっぱいものでも食べに行かない?」と声をかける場面が好きです。結構マニアックなんですけど(笑)。潤之介が天然に見えて、実は人の気持ちを感じ取っているというのが分かるシーンなので。最初から潤之介は奈未ちゃんを元気にさせようと思って誘っているんですよね。そこが潤之介と奈未ちゃんの関係性が最初に描かれたシーンだと思うので、お気に入りです。
あと、胸キュンシーンとはちょっと違うんですけど、最終回のラーメン屋の潤之介と中沢先輩のシーンがお気に入りです。男2人の後ろ姿がいいんですよね(笑)。最初はライバル関係でバチバチしてたんですけど、最後には友情が芽生えている・・・というのが出ていて良いシーンだなと思います。
――Paraviではディレクターズカット版が配信中ですが、放送時にはカットされていた場面を見られ(たりす)るんですよね?
毎話、放送では結構カットしてしまっているところがあるんです。主に遊び部分を切らないといけなくて・・・特に奈未ちゃんと半田さん(なだぎ武)のコントのようなやり取りが(笑)。宇賀神を演じるユースケ・サンタマリアさんも皆さん結構遊んでいただいてるので、そこを楽しんでいただけたらと思います。あと実は裏でこういうことがあったんだというのが分かるシーンも増えてるので、初めて見る方も放送をリアルタイムで見ていただいていた方も楽しんでいただけると思います。
あと、Paraviでは遥(久保田紗友)と中沢先輩の恋愛模様が描かれたParaviオリジナルストーリー『オー!マイ・ツンデレ!恋は別冊で』も独占配信されているんですけど、久保田さん演じる遥のキャラがさらに色濃く描かれていて、本編では見られなかった魅力的な部分が見られます。中沢先輩ファンの方にはたまらない場面もいっぱいあって、美男美女の恋愛模様がどうなったのかも見届けられるのでこちらもお楽しみいただければと思います。
◆"癒されたい時に見るドラマ"マイリスト
――お忙しいと思うのですが、どういう時にParaviで作品を見ますか?
仕事して家帰ってきて、ギリギリまだ元気があって癒されたいときに見ることが多いです。『オレンジデイズ』や『世界の中心で、愛をさけぶ』など、当時、リアルタイムで見ていて"私の青春!"という感じだったラブストーリーを、心洗われたい時に観ます(笑)。
あと、録画替わりにもなっています。 何話か見逃してしまっても、最終回に向けて一気に見られるので活用させていただいています。
――Paraviならではの魅力は何だと思いますか?
やっぱりドラマが充実しているのが良いですよね! 先輩方の作品を勉強のために見ることも多いので、とても助かっています。あと韓国ドラマも好きでよく見ているので、最近作品が増えてきてうれしいです。
――最後に、Paravi愛用者として何かリクエストしたい作品などありますか?
ライブや演劇のライブ配信とか・・・アーカイブでも良いんですけど、あったらうれしいですよね! 海外の歌番組の日本語字幕版とかも見られたらもっと楽しくなりそうです。
- 1