上白石萌音主演『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)の最終話がついに3月16日に放送された。これまで鬼編集長と子犬系男子に振り回されてきた平凡女子、奈未(上白石萌音)だが、結果から先に言ってしまえば、極甘トロトロの王道ラブストーリーとして大団円。ということで足早に物語を紹介していこう。

と、その前に先週、潤之介(玉森裕太)と別れたばかりの奈未の前に中沢(間宮祥太朗)が「お前が、また泣いている気がして」と現れ、モンモンと過ごした人も多かっただろうが、そんな中沢は「仕事をするってことは、夢を見るってことはさ、何かをあきらめなくちゃいけないときもある。それだけ、大事なものをあきらめたんだから、お前はお前の夢を叶えなきゃな」とアドバイス。隙を見せる奈未に迫ることもなく、中沢パイセンはどこまでいっても中沢パイセンだった。第8話で「俺も負ける気さらさらないんで」と強気な中沢パイセンも見たかったのだけど・・・。

一方、奈未は編集部で極度の"潤之介ロス"に陥り、編集部の仲間たちに心配される始末。しかも麗子(菜々緒)が辞めた『MIYAVI』はブランドからの広告出稿の見送りが続出し、責任を感じた麻美(高橋メアリージュン)が編集長の座から退いた。そんな中、『MIYAVI』で初お披露目となるはずだった女優の娘の表紙の写真がネット上に流出。母親もカンカンとなり、奈未たちは麗子に助けを求める。そこで「写真が世に出ることがそんなにまずいこと?」という言葉をヒントに編集部はこのピンチを乗り切った。

臨時で編集長となった半田(なだぎ武)の就任祝いの席に潤之介が現れたり、その後、潤之介と中沢が一緒にラーメンを食べたり、奈未から渡された『MIYAVI』の原稿を見て家を飛び出したころの自分を思い出し、麗子が涙を流して編集部に戻ってきたり(めちゃいいシーン満載)といろいろあったが、物語を動かしたのは意外な人物だった。その人物こそ、潤之介の元専属アシスタント、尾芦(亜生)。

理緒(倉科カナ)から病院で「潤ちゃんももっと我がままになっていいんだよ」と言われた潤之介に尾芦から電話がかかってくる。でも、電話先の声は奈未だった。連絡先を消した奈未は尾芦の電話を借りたのだ。

「潤之介さん、お願いがあります。私の彼氏になってください」

といっても恋人のフリ。奈未の頼みで2人はデートすることになったのだが「実は今日、彼氏のフリを頼んだのは潤之介さんが金沢に帰る前に一緒に行きたいところがあるからなんです」と言って奈未が潤之介を連れてきたのはレンタル倉庫。その倉庫の中には。これまで潤之介が撮ってきた写真やパネルがずらり。尾芦がどうしても捨てられず、倉庫に残したものだった。カメラだけでなく、プライベートまでアシストするなんて尾芦さん、ナイスですわ!

「潤之介さん、前に言ってくれましたよね。夢に縛られたり、夢を持つことにとらわれたりして、それで笑えなかったら意味がない。私、あの言葉にホントに救われたんです。潤之介さんには笑ってて欲しい。もしかしたら夢って、いつかいっぱいいっぱい笑いたいから、今つらくても、今困難でも見てしまうものなんじゃないかな」
「私は・・・あなたの笑った顔が大好きです」

精一杯伝えてくる奈未の言葉に心を動かされた潤之介は両親に会社を継がず、カメラマンを続けることを宣言。そこへ麗子が現れ、潤之介を後押しして両親も納得。そんな麗子は宇賀神 (ユースケ・サンタマリア)に辞職願を提出し、ソワソワしながら「あなたを、頼らせてください」と。「私を支えてください」という麗子に宇賀神は「それはビジネス面で? それともプライベート面で?」。その質問にニコリとして何も答えない。まさかのここにきてドS編集長ー!? それとも照れ隠し? まぁ、宇賀神の言う通り、まさに「悪魔の微笑み」だった。

一方、編集部ではデスクを片付けている麗子にこれまでの感謝を伝えた奈未は麗子から潤之介がカンボジアでカメラマンになることを聞かされる。しかも今日、日本を発つという。慌てて飛び出そうとする奈未の前に現れたのは潤之介。中沢に背中を押されて前に出た奈未に「カメラマンもう一度やってみる」と写真の道に進むことを伝えた。「俺、もう逃げないよ」という潤之介に「良かった」と奈未は涙を流し、潤之介が戻ってくるまで待つことを約束する。


うっひょぅ、公開プロポーズ! でも「おめでとな」とつぶやく中沢パイセンが切なすぎる(パラビの『オー!マイ・ツンデレ!恋は別冊で』で中沢パイセンのその後が見れるんですけどね)。「好きだよ、世界中で一番」「私も大好きです」でギューっと奈未から抱きつき「充電、いっぱいしとく!」と潤之介。

それから時は過ぎて3年後(はやっ。どこかでみたシチュエーション?)。奈未は「ドS先輩のツンデレ日めくりカレンダー」が制作され(ほしい~!)、和美(秋山ゆずき)が編集長になっており、奈未も編集員として活躍中のようだ。髪型もメイクもファッションも、バリバリ働く編集部員っぽい奈未だったが、『MIYAVI』を辞めて、やってきたのは宇賀神が社長を務める編集部。そこには麗子の姿も。「編集長のアシスタントは私だけですから」とかなりたくましく育った様子がとても微笑ましかった。

だけど、潤之介はカンボジアへ行ってから何の音沙汰もなし。思い出にひたりながらも、左手の薬指にはしっかり指輪が。そして渋谷でベンチのポスターを見つけた奈未は、その写真が潤之介の写真だと確信。名前を確認して、あのベンチにやってくると、もう奈未のお尻の跡はない。がっくりして座ろうとする奈未の前に現れたのは潤之介。お約束ですね!

「やっぱり潤之介さんはヒーローみたいです。会いたいときに必ず会いに来てくれるから」
「奈未ちゃん、なんで俺が奈未ちゃんのヒーローか分かる?俺にとって奈未ちゃんは特別だからだよ」

抱きしめ合い、キスしようとして鼻がこつん。それをジーっと見る子ども。笑い合ってベンチに座ると、そこはペンキ塗りたて。2人とも思わず笑ってしまう中、潤之介が奈未に唇を重ねながら奈未を抱き上げて抱っこチュー"で幕を閉じた。

こんなにうまく人生はいくはずがない。でも誰だって幸せな瞬間はあるだろうし、その瞬間は、奈未と同じく物語の主人公なのだ。でも、夢を持たなかったり、あきらめてしまえば、奈未のような人生を送るのは難しいだろう。とりあえず、玉森くんに"抱っこチュー"される夢を持って生きるのもありかもしれない。夢は誰だって持てるのだから!

(文・MAIMAI/イラスト・まつもとりえこ)

◆放送情報
『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』
動画配信サービス「Paravi」で全話配信中。
また、Paraviオリジナルストーリー「オー!マイ・ツンデレ!恋は別冊で」も独占配信中。