『あなた犯人じゃありません』日比野芽奈「謎解きの仕掛けが凄い」

エンタテインメント

2021.01.21

青春バラエティ番組『青春高校3年C組』（テレビ東京系、毎週月曜深夜0:12～）の生徒たちが本人役で登場する学園ミステリードラマ、木ドラ25『あなた犯人じゃありません』が毎週木曜深夜1：00からテレビ東京ほか（BSテレ東では毎週火曜深夜0：00～）にて放送、動画配信サービス「Paravi」でも配信されている。本作は、学校で起こった殺人事件をクイズ好きなクラスの委員長・日比野と担当刑事・五島がタッグを組んで解決していく、佐久間宣行の企画による新感覚ミステリー。元々2020年4月に放送を予定していたが、新型コロナウイルスの影響を受け一時は白紙状態に。紆余曲折を経て、ついに放送された本作で主演を務める青春高校3年C組アイドル部の日比野芽奈にインタビューし、本作にかける思いや共演者の印象などを聞いた。

Paravi(パラビ)視聴ページ

――紆余曲折を経て、やっと放送開始となりましたが、今のお気持ちと意気込みをお聞かせください。

本当に本当にうれしかったです！　クランクインして2日目に緊急事態宣言で撮影が延期になってしまって･･･もしかしたらお蔵入りになるんじゃないかと思って凄く不安でした。心待ちにしていたので、本当に良かったです。これまでやったことのないお芝居の勉強で充実していた分、何もなくなった時に凄く寂しくなったんですよね。頑張ってきたことがポンとなくなって、今まで感じたことのない気持ちになりました。ドラマがなくなって落ち込み続けていたんですけど、再開すると決まって、久しぶりに演技できると分かった時は、また１からのスタートなんじゃないかと不安もありましたが、それ以上にうれしくてガッツポーズしました！

――最初に台本を読んだ時の印象はいかがですか？

面白くて、小説みたいな感覚でどんどん読み進められました。でも最後まで読み切ってから、「あれ、これ私がやるのか？」という焦りもありました。こんな面白い本をいただいたからには、それ以上のものにしたいなと。でも経験もほとんどないですし、そうはいかないような気がしちゃって･･･不安な気持ちが大きかったです。

――このドラマは新感覚ミステリーということですが、本作の魅力はどういうところだと思いますか。

自白する犯人に「あなた犯人じゃありません」と論破していくのが本当に新しいなと思います。
今までに見たことのないドラマだなと。矛盾をついていく私の推理と、謎が緻密なので面白いんですけど、少しずつ繋がった謎もありながら、最終的には「なんで嘘をついているのか」というのが解き明かされていく。1話完結でスッキリする謎もあれば、最後まで見て、2話のあれはここまで繋がっていたんだという伏線もあってずっと楽しめると思います。

――地上波放送後にParaviでも配信され何度も繰り返してみることが出来ますが、どういったところを見て欲しいなどありますか？

ぜひ登場人物ひとりずつ見て欲しいです！　今回は犯人役を見てみよう、次は日比野を見てみようとか･･･そういうそれぞれの視点で見ても皆しっかり演じているので見応えがあると思います。このキャラクターはなぜこの時このセリフを言ったのかとか、ちゃんと考えて演じているので、謎の面白さなどいろんな見方が出来ると思います。

――ご自身が演じるクイズ好きの委員長というキャラクターと、似ていると思うところはありますか？

かなり近いと思います。佐久間さんがキャラクターを考えてくださったんですけど、人見知りなところとか、近しいところを見て書いてくださったんだと思います。あそこまで頭良くないですけど（笑）、ナンプレとかは好きですね。ネガティブなところや、どう見せたら陰キャが伝わるのか、顔の角度とかも考えて演じました。陰キャの日比野と、クイズが好きな日比野、謎解きをする時の日比野、この3つをどう演じ分けるかが難しかったです。

――「青春高校3年C組」の皆さんと一緒にドラマを撮影することについてはいかがでしたか？

それは本当に嬉しかったです！　私自身、ドラマ自体が初めてで、急に外へポンと出されていたら怖すぎたのですが、青春高校のメンバーがいてくれることで、緊張していても皆が和ませてくれて、本当に現場があたたかかったですし、気持ちがほぐれて練習通りに出来たんじゃないかと思います。シリアスなシーンでも、変にピリピリしないでお互いの気持ちを汲み取って出来たのは、いつも一緒に頑張っているメンバーだからこそだなと。メンバーがいたから乗り越えられたことは沢山ありますね。

――山崎樹範さんや北乃きいさんなど共演者の方々のご印象は？

おふたりとも本当に優しいんです。私は人見知りなのですが、自粛前の時に一回お会いして仲良くさせてもらったんですけど、自粛明けで、また人見知りが戻ってしまって･･･そうしたらやましげさん(山崎樹範さん)がいじってくださって（笑）。休憩時間に、「この台本の内容覚えてる？言ってみて」とかクイズみたいなことをやってくれたり。実際にカメラが回ってない時も、そうやって雰囲気作りをしてくださったので、自然に本番へ臨めたんじゃないかなと思います。やましげさんは、面白くて優しくて演技も素晴らしくて、凄いなと思いました。

――最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。

いつもの青春高校のバラエティとはまた違う皆の演技をぜひ見て欲しいです。演技は皆ほぼ初めてですが、ワークショップとか台本を読み込んで、全員で頑張ってきたので、歌ったり踊ったりとは違うメンバーの新たな一面が見れると思います。『青春高校３年Ｃ組』を見ていない方でも、ドラマのストーリー自体が本当に面白くて楽しめるので、ぜひ見ていただきたいです。