――「ガンバレ人類!新春スペシャル!!」放送決定のお気持ちを教えてください。

新垣:連ドラが終わった直後から「次をやりたい」というのはやんわりと聞いていて、ずっと気に掛かっていたので「ついに来た!」と思いました。4年という月日が経っているので、どういう風になるのか予想がつかなくて・・・。それが楽しみでもあり、ちょっと不安でもありました。でも以前作り上げたドラマ"逃げ恥"の世界で、この2人がどうやって新しい問題に向かっていくのかを見てみたい気持ちが私自身にあったので、楽しく撮影に臨みました。

星野:「やるかも」「やらないかも」というのがずっと何年も続いていて(笑)、ファンや同業の方に「"逃げ恥"の続編はやるんですか?」と聞かれても「本当にわからないです」と答えていたんです。

ドラマ『MIU404』を撮影している時に「多分、やると思います」と聞いて、そこから「やります!」になり・・・。『MIU404』はスケジュールが過酷な撮影だったので、これが終わったら"逃げ恥"があるんだという思いでがんばれました(笑)。"逃げ恥"にはとても楽しい思い出があったので、今回もきっと楽しい撮影になるんじゃないかなと思っていたら・・・こちらも結構過酷でした(笑)。

新垣:ギュっギュっとしてましたね、色々(笑)。

星野:過酷度はあまり変わらず。でもどちらも別の種類の楽しさがある撮影でした。

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――これまでは特別編の再放送などもありました。どのように思われていましたか?

新垣:何年経ってもこうやって喜んでいただける、楽しんでいただけることは本当にありがたいです。あの時期にやれることがあるのが嬉しくて、新しく撮り直した"リモート恋ダンス"も一生懸命やりました。

星野:放送が終わってから毎年再放送が年末年始にあって、今年のムズキュン特別編も放送されると聞いて「飽きられてないかな、大丈夫かな」と不安に思っていた部分もあったのですが、予想を上回る大反響をいただけて。"リモート恋ダンス"の反響も大きく、ふさぎ込んでいるような状況ではあったので、それを喜んでいただけてすごく嬉しかったし、逆に元気をもらえたような気がします。

――改めて、逃げ恥はどんな存在ですか?

新垣:連ドラ放送時にも思っていたのですが、色々なパーツというかパズルのピースがカチっとハマったような感じがして。作る側もすごく楽しんでいたし、観てくださる方も本当に楽しんでくださって、より多くの人に受け止めてもらえたことは本当に嬉しいことでした。

星野:今の自分があるのはやっぱり"逃げ恥"があったからですね。役者のお仕事もそうなんですけど、音楽家としても主題歌をやらせていただいたことで、色々な人に認知してもらえた。やらせていただける仕事の幅も広がったので "今の自分がいるきっかけ"という感覚があります。

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――新春スペシャルの野木亜紀子さんの脚本を読んだ際の印象

新垣:結構盛りだくさんな感じでした。今回はプロットの段階から読ませていただいて、それが稿を重ねる度にドンドン削られていき・・・(笑)。もちろん原作を元に書いている部分もあるんですけど、"逃げ恥"の世界も今の現代と同じ時間を過ごしている設定なので、そういったオリジナルな部分もあって、この話の繋げ方はさすがだなと思いました。

星野:役者の立場だと、プロットの段階からいただいて、初稿を経て決定稿になっていく流れを見せていただくことはあまりないんですが、今回は全部見ることができました。最初の台本をもらった時、後半がまだプロットで、そこに野木さんの「ここはこういう風になると思う」みたいなコメントが入っていたりするんです。それがむちゃくちゃ面白くて。その1シーン3行くらいで説明されていたものが、台本の形になってくると、どのシーンも説明以上の深みが増えていて、さらに面白かったんです。盛りだくさんだったので、どうしても放送時間の関係で削らなきゃいけない部分が多くて、それがちょっともったいないなと思いつつ・・・。2時間25分スペシャルなので相当見応えがあると思います。

新垣:2時間25分、全部とっても大事なシーンをぎっしり詰めましたね。もうどこも削れないという。

――金子文紀監督がインタビューで、最初のシーンを撮影した時に「2人がまさにみくりと平匡で泣きそうになった」と仰っていたのですが、現場ではどのように感じましたか?

星野:スタッフの皆さんが連ドラの時と一緒だったので、"帰ってきた"のをすごく感じました。僕はみくりさんとのシーンよりも先に、古田新太さんと藤井隆さんとのシーンを撮っていたんですけど、そのシーンですぐに藤井さんが台本にないことをやり始めるので、面白くてしょうがなくて!連ドラを経て、「今度こそは耐えるんだ」と思いながら新春SPの撮影に臨んだのに、一秒も耐えられなかったです(笑)。2人の面白さは、また新しいステージに上がられてましたね(笑)。

新垣:私はクランクインの日はセリフがほとんどなくて。平匡さんと一緒のシーンではあったんですけど「はい!」くらいしかなかったので、"帰ってきた感"は感じにくかったんです。でも、監督やスタッフさん、平匡さんたちが「みくりさんでした!」って仰ってくださって、ホッとしました。自分で実感したのは津崎家のシーンで、平匡さんとダイニングテーブルで向かい合って話している時に「あ、"逃げ恥"に帰ってきたな」というのを感じました。

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――今回から新たに登場するキャラクターが。ゲストの方々のご印象は?

新垣:スペシャルということで、皆さんの出演シーンはすごく短いのですが、それが本当にもったいないくらい豪華なゲストですね。一緒に撮影ができていない方々もいるんですよね、百合ちゃんのエピソード部分に出られている伊吹役の西田尚美さんとか。

星野:結衣ちゃんも会ってないんだ、西田(尚美)さんとか。僕も会えてないんだよなあ。

新垣:連ドラの時もそうでしたが、各ブロックでエピソードがあり、皆それぞれが抱えているものがあって・・・今回もそれがあるので楽しみです。

星野:ゲストの方とはあまり会えてないので、放送で見るのが楽しみです。僕のパートでは青木(崇高)さんがゲストで出てくださっていて、今回の役は"敵"のような存在で、でもめちゃめちゃいい役なんです。いわゆる"イヤな奴"を演じてくれるんですけど、ステレオタイプな"イヤな奴"ではない、青木さんにしかできない感じで演じられているので、ぜひ見ていただきたいです。

――新春スペシャルで印象に残っているシーンは?

新垣:全部見てほしいです。

星野:ね、全部見てほしい。

――ちなみに金子監督は「手を振るシーン」と仰ってました。

新垣:あぁ~!手を振りすぎて筋肉痛になりました。

星野:僕も僕も。

新垣:なんのこっちゃですよね(笑)。あともう1つ、筋肉痛になったシーンがあります。予告でも入ってるんですけど、お互い初めての事に向き合っていて、モヤモヤが爆発するシーンみたいなのがあって。

星野:家の中のシーンですね。

新垣:「泣きたいのはこっちですよ!」「辛い~!」って言っているあのシーンも、今回は子どもができて籍を入れてという、二人の関係性が進化した今だから生まれたシーン。普通だったらもっとシリアスになりそうなところを"逃げ恥"の世界だったら、を一生懸命探りながら、ワーってやっていたら力が入りすぎたのか筋肉痛になりました(笑)。

星野:僕も次の日起きたらチーン・・・って(笑)。あと、平匡がみくりのお腹に話しかけるシーンがあるんですけど、その時のみくりさんを見てほしいです。すごく可愛いので! 平匡は多分変にしか見えないと思うんですけど(笑)。

新垣:一生懸命で可愛かったです。ほんわかとした気持ちになれると思いますよ。

星野:それならよかった(笑)。

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――今回も恋ダンスを期待していいですか?

星野:プロデューサーさんが腕をブンブンに回しながらリアクションしてくれたので、恐らくガッツリ放送されると思います。僕らも見られていないので、どうなっているのか楽しみです。

新垣:芝居部分をすべて撮り終えた後に恋ダンスのために集結しました(笑)。

――新春スペシャルに向けてメッセージと見どころをお願いします。

星野:今年は本当に大変でしたから、ぜひ元気になっていただきたいです。"逃げ恥"なので、色々なメッセージがありますし、ただ楽しいだけでなく、演じていてもすごく精神的にくる場面もある。全部観終わった後に、このタイトルの意味を分かっていただける作品になっているので、ぜひ必ずリアルタイムで見ていただきたいです。よろしくお願いします。

新垣:毎日を過ごしていくためのちょっとした活力になればいいな、と思いながら色々な方向に愛情を込めて撮影したので、ぜひそれぞれの場所で無事に新年を迎えて、多くの方に観ていただけたらと思います!

撮影=濱田英明
スタイリスト=道券芳恵(新垣)、TEPPEI(星野)
ヘア&メーク=藤尾明日香(新垣)、高草木剛(VANITES)(星野)

衣装協力(新垣)
ニット LE PHIL /LE PHIL NEWoMan 新宿店
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