――出演が決まった時の気持ちを教えてください。

『猫』という、素敵な作品で前田さんとW主演を務めさせていただけると聞いてすごくうれしかったです。地上波連続ドラマで主演というのは初めてだったこともあり不安な気持ちもありましたが、皆さんに愛されてきた、私も大好きなDISH//さんの楽曲が原案のドラマということで純粋に楽しみだなと思いました。

――楽曲はよく聞いてらしたのでしょうか？

はい！「猫 ～THE FIRST TAKE ver.～」で初めて知ったのですが、メロディーはもちろん、北村匠海さんの感情のこもった歌唱にふっと心動かされるものがあって、本当にすごく素敵な曲だなと思ったんです。なので今回お話しをいただけてすごくうれしかったです。

――本作の台本を最初に読んだ時のご印象は？

楽曲を聞いて思い浮かぶ景色が感じられてすごいなと思いました。楽曲では感情がメインに描かれていて物語という感じではないと思うのですが、楽曲の世界観をそのまま感じられる物語が描かれていてすごくしっくり来たんです。なので、これは絶対にやりがいのある作品だなと思いました。

――小西さんが演じるみねこはどういう女性でしょうか？

みねこは病気で余命宣告されていたりいろいろと抱えているものがある子なんですけど、壮絶な人生を背負っているのに明るくて強い女の子なんです。余命を過ぎているからこそなのかもしれないですけど、日々を大切に大事に楽しもうというポジティブな気持ちで生きようとしている強い子なので、そういうみねこは素敵な女の子だなと思いました。

私はみねこみたいな壮絶な経験などをしていないので想像するしかなかったのですが、最初はみねこは悲しさや苦しみみたいなものを多く背負ってネガティブな感情が多い女の子なのかなと思っていたんです。でも監督とお話をしたりしながら役を作り上げていく中で、ポジティブで明るく楽しく笑顔の多い子なんだという印象になって。それまでに抱いていた自分の病気や命に対する考え方が浅かったかなと思いました。壮絶な人生の中でもそんなに明るい気持ちになれるんだなと思って、自分の想像力がなかったなと感じた部分でした。そんなみねこの強さを感じて本当にすごいなと思ったんです。

――そんなみねこはご自身と似ている部分ありますか？

明るい部分は似ていると思います。お芝居していて、これまでで一番自分に近い性格の子なのかなと感じています。"みねこ"というものを作り込まなくても、光司とのやり取りや声のトーンだったりは私の素に近い感じで演じることが出来たんじゃないかなと思います。

――前田さん演じる光司とのシーンは多幸感に溢れた場面が多いなと感じるのですが、その雰囲気はどのように作っているのでしょうか？

そういう場面の撮影の時は割と素に近い2人の空気感で、楽しくお話をしていたりしてあまり作りこまずに撮影できているのではないかなと思います。撮影の合間も他愛のない話で盛り上がってたりしていたのですが、その様子を見たスタッフさんに「今の感じ、本当にみねこと光司たちの会話みたいだね」って言っていただいたりしてます（笑）。

――そんな前田さんのご印象は？

旺志郎くんは年下なんですけど、しっかりしていて一緒にいる時の空気感もすごく居心地が良いなと感じます。共通の笑いとかがたくさんあって楽しかったです。光司が旺志郎くんで本当によかったなと思います。

――本作で小西さんが好きな場面はどこでしょうか？

前半から後半に行くにつれて見逃せないシーン、名場面が多くなっていくので好きなシーンはたくさんあるんですけど･･･よく出てくる、帰り道の商店街で2人で並んで何気ない会話をしているような、どこにでもあるような普通の景色というか、そんなみねこと光司のやり取りが特に好きです。

――最後に視聴者の方へのメッセージをお願いします。

光司とみねこの日常的な場面、誰もが経験をしているであろう日常的なやりとりの中で、楽曲の世界観をより強く感じることが出来るんじゃないかなと思います。そんな何気ない日常がとても大事で、その一瞬一瞬を大切にしていきたいと感じることが出来るのではないのかなと。そんな光司とみねこの姿をぜひ見ていただけたらうれしいです。

【第2話（11月20日[金]放送）あらすじ】
光司（前田旺志郎）からの告白に戸惑うみねこ（小西桜子）だったが、思いを告げられた事をきっかけに自身の本当の気持ちと向き合うことを決意する。中華料理屋でバイトを始めた光司は、何気ない日々を過ごす中で、みねこへの想いを募らせていた。そんな時、いつものようにカフェで夕食を食べていると、みねこから「一回でいいからミュージシャンと付き合ってみたかった」と告げられる。その言葉を聞いた光司はある行動に出る。

◆番組情報
ドラマ25『猫』
毎週金曜深夜0：52からテレビ東京ほかで放送中。
動画配信サービス『Paravi』では毎話1週間前から先行配信されている。
(C)「猫」製作委員会

• 1