――原作が柴門ふみさん、脚本が大石静さんという数々の名作を生み出してきたお二人のタッグですが、出演のお話があった時の率直な感想をお聞かせください。

TBSさんのドラマでは『あなたのことはそれほど』(2017年)で不倫される主婦の役を演じたんですけど、そのキャラクターと180度違うキャラクターで、ポップで明るくて元気な役なので、お話をいただいた時にまた違った雰囲気の恋愛ドラマに挑戦できるということで、うれしかったです。

(丸太郎役の)阿部(サダヲ)さんとも話していたんですが、セリフの言い回しの一つ一つに意味があるというか・・・独特なセリフなのでさらっと言うには時間がかかりそうだなという印象でした。一つ一つの言葉が結構突き刺さりますよね。

――ご自身が演じる蒲原まりはどういう人物ですか? 魅力だと思うところは?

3人の中で一番破天荒というか・・・元気いっぱいで明るくて派手で、保護者会でもみんなが紺のスーツを着てる中でぶりぶりのピンクのワンピースで行っちゃうくらい、パッと明るい役なんですけど、実はまりちゃんが一番しっかりした母親なんじゃないかなと原作や脚本を読んでいて思いました。すごくいいお母さんなんだろうなって。だからメリハリをすごく大事に演じています。

20201106_koihaha_04.jpg

――3人の異なる女性が出てくるドラマですが、自分が一番共感できるキャラクターはどなたですか?

やっぱりまりちゃんですかね。一番明るくてわーってしてる役だから近いのかなと思います。あと派手な感じも。私は保護者会にピンクの服を着ていく勇気はないです。

――演じる際に意識していることはありますか?

家族と丸太郎さんのシーンでは、メリハリをつけなきゃというのは意識しています。実際私も私生活では母親ですが、ドラマでは3人の子供のお母さん、年頃の高校生の息子もいるので、お母さんのときはしっかりしたまりちゃんを出せたらいいなと。でも、丸太郎さんの前や杏ちゃん(木村)、優子さん(吉田)の前では素のまりちゃん、明るくてかわいらしいキャラクターを出しています。

――クランクインがお母さん3人初めてそろった場面だったと思いますが、木村さん、吉田さんの印象を教えてください。

木村佳乃さんは以前CMでご一緒させていただいて、そのときは共演シーンも少しだったのであまりお話できなかったんですけど、今回は杏ちゃんとまりちゃんとしてがっつりお芝居をさせていただくので楽しみでした。佳乃さんは大先輩なんですけど、まりちゃんは「杏ちゃん」って呼ぶので最初は戸惑って気が引けましたが、徐々に慣れてきました(笑)。しかも佳乃さんが気さくに話しかけてくださるのがうれしくて。本当に太陽みたいなムードメーカーで、パーッと明るくなるんですよね、佳乃さんが現場にいると。だからその明るさですごく現場もいい感じになるし、私も打ち解けて「杏ちゃん」って躊躇いなく言えるようになりました。

20201106_koihaha_02.jpg

吉田羊さんは何度かお芝居を一緒にさせていただいたことがありましたが、今回は、一番クールな優子さん役ということで、頼りがいがあるお姉さんみたいな感じがすごくぴったりだなと思いました。吉田さんの色気をこっそり見てる感じです(笑)。でも吉田さんは「里依紗ちゃんのYouTube見てるよ」と私のへんてこなYouTubeをみてくださっていて・・・クールだと思っていたんですけど、そういうのを楽しんでいただけて、打ち解けることができました。

20201106_koihaha_03.jpg

――丸太郎役の阿部さんとのお芝居はいかがですか?

最初は丸太郎さんのことが気に食わなかった感じなんですが、どんどん魅かれていくというのが芝居を通してすごく分かりました。落語を見に行った時に惚れてしまうんですが、丸太郎さんというか、阿部さんの落語のすごさに圧倒されちゃって。言葉にならないくらい素晴らしかったので、そこからまりちゃんのスイッチが私の中でも自然に入りました。阿部さんの丸太郎は、色っぽくてしょうがないですね。素敵です。

――印象的だった撮影エピソードはありますか?

第3話で丸太郎さんと動物園に行くシーンがあったんですけど、そのロケ地が、私がよく行く動物園だったんです。そこに「サンタ」という私が大好きなチンパンジーがいて、そのチンパンジーを一緒に見たことですかね。すごいんですよ、「わぁーい!」とか言うと手拍子して、自分でパフォーマンスをし始めたりするんです。そのパフォーマンスを阿部さんと一緒に見れたことが楽しかったです。

20201106_koihaha_05.JPG

――今、仲さんが"恋"してるものはありますか?

"恋"ですか? 息子ですかね(笑)。ちょっと私が少しでも戸棚にぶつけたりするとすぐ「大丈夫?」って言ってくれたり、この前も「ママの用事に付き合わせてごめんね」って言ったら「本当に大丈夫だよ、今日はデートだし。だから次は何のデートする?」って言ってくれたり、本当に小さな恋人みたいな感じで。これがずっと続いてくれたらいいのになってすごく思います(笑)。

――本作を観られる方にどんなメッセージを受け取ってほしいと思いますか?

お母さんたちの心にそっと寄り添えるドラマになってほしいと思っています。「不倫はダメ、絶対!」ですけど、何かあって自分の心にぽっかり穴が空いていたり、つらいことがあってもこのドラマを観てキュンとしたり、大人のドキドキ感を疑似体験していただけるとうれしいなと。セクシーなシーンも出てくるので、そういうのをおつまみにしながら皆さんが、「キャー!」とか言いながら楽しんで、皆さまの心に寄り添えるドラマにしていきたいと思います。

◆放送情報
金曜ドラマ『恋する母たち』
2020年10月23日(金)22:00よりTBS系で放送中。
地上波放送後に動画配信サービス「Paravi」でも配信中。
さらに、Paraviオリジナルストーリー「恋する男たち」も配信中。
(C)柴門ふみ/小学館 (C)TBS/TBS スパークル