25年前、元恋人同士だったが破局し"共演NG"となっていた大物俳優、遠山英二(中井)と大園瞳(鈴木)が、ある弱小テレビ局・テレビ東洋の社運を懸けた大型連続ドラマで、再び共演することに。長年の憎しみとプライドが交錯しつつも互いに意識しあう2人。だが、25年前の、とある映像がきっかけで物語は思わぬ方向へ動き出す。なぜ2人は共演OKになったのか、ドラマの撮影は無事に最終回を迎えるのか、再会した2人の関係に変化は訪れるのか、そして25年前に言えなかった想いとは・・・。ドラマ制作の舞台裏を描き、業界のタブーにまで切り込むスリリングな"大人のラブコメ"だ。

企画・原作は秋元康、演出は『モテキ』などの大根仁が担当。さらに、各メディアで2020年期待のニューカマーと評される大阪出身5人組ロックバンド・Novelbrightが初めて地上波ドラマの主題歌を書き下ろし、劇中の音楽を堀込高樹(KIRINJI)が手掛けたことも話題になっている。

テレビ東京の連ドラでは初主演となる中井は、「今の状況下で、人々の心がすさむことが、とっても怖いことだと思います。そういうものを癒せるのは、文化や芸術であり、その端くれに僕たちの、このような仕事があるのかもしれません。この作品は"大人のコメディ"になっていますので、ちょっとでも皆さんのお時間を楽しいものにできればと思って、撮影させていただきました」と語り、ヒロインを演じる鈴木は「新しい環境で、新しいドラマを撮らせていただきました。大変なこともありますけど、こんなに充実した時間を過ごすことはなかったなと思うぐらい、手応えを感じています。百発百中、皆さんが笑ってくださるところもあると思いますし、私自身がドラマ好きとしても、本当に面白いドラマでした」と自信を見せた。

ドラマの魅力を聞かれ、中井は「昨今、テレビドラマの作り手がとても怖がったりする時代になってしまっているような気がするんですけど、僕はまだテレビドラマにたくさん可能性があると感じています。『あんな50代になりたい』思ってもらえるようなドラマにほしいと思っていましたし、この企画を頂いた時に、そうなるであろう企画だと感じました」と手応えを口にし、「今のテレビドラマの世界でも、『へえ、こういうのも作るんだ』と思ってもらっていただけたら幸せですし、そこが魅力になればいいなと思います」と語った。

鈴木は「常々、私たちが過ごし、考え、働いている職場を舞台にしたドラマというのが、新鮮でした。演じる側の苦労だけではなく、スタッフの皆さんがどのような気持ちで撮影に挑んでくださっているのかを想像する機会がたくさんありました。ドラマの撮影の現場というのは、人生を懸けて打ち込んでやるに値する、ステキな現場だなと感じながらやれました」と笑顔を見せていた。

劇中では、中井が英二としてパイロット役、鈴木が瞳として主婦役を演じる。「パイロット役はやったことがないんです。いずれやりたいとは思っていましたけど、こんな形でやるとは思わなかった(笑)。難しいのは、遠山が劇中劇の役を演じるために、自分を2つ作っていかなきゃいけないんです。監督とも『英二、このセリフ言いますかね?』と話し合いをして、ものすごくこんがらがりました」と撮影の苦労を明かした中井。

さらに、「監督が英二のパイロットの衣装を気に入ってくださって、いろいろなところで着せられて(笑)。このパイロット姿が、これで終わるのかと思うと、ちょっと悔しい」とも明かす中井に、稲田秀樹プロデューサ―が「(共演の)里見浩太朗さんが『日本で一番パイロット姿が似合う俳優だ』とおっしゃっていました」と伝えると、「そう言っていただいて、これで終わるのは(笑)。誰か、責任取って企画を作って(笑)」と嘆願し、笑いを誘った。

一方、鈴木は「私自身は主婦の役を演じたことがあるのですが、今回は大物女優の瞳が演じさせていただく主婦役。自分が演じるよりも、もっとうまくやらなければというプレッシャーを感じました」と難しい役どころを振り返っていた。

また、印象深いシーンについては、「今回はコメディですが、このストーリーの中で一番気に入っているのはキュンとするシーン。いろいろな経験をしてきた男と女の、再会と別れというものが、とってもステキに描かれている。"キュン"の方を大事にするために、コメディとの対比が出るように重点を置いてやったつもりです」と中井。続いて、「前半の過去の回想のシーンも好きですが、私たち2人のラストシーンはとても好きです」と鈴木が答えると、中井も同意し、「(ドラマを見て)50代が『もう一回、恋をしたい』と思ってもらえたらと思いますね」としみじみと語っていた。

さらに、リアルな"業界あるある"も描かれる本作にちなみ "役者あるある"を聞かれた中井は、「今、目の前にパソコンがあるんですが、自分がパソコンだったら、というふうに考えるクセがあります。無機質なもの対しても、自分がその役をやるならどうやるかと、目に見たものに自分を投影するんです。そこから自分がどう見えてるかを見るクセは、この職業じゃなかったらしていないかも」と回答。「それはクセじゃなくて、能力じゃないですか?(笑)」と鈴木も驚いていた。

そして最後に、中井は「テレビ東京という局で、"テレビ東洋"が作るドラマを撮るんですけども、見ているうちに皆さんも混乱してくると思います。ここまで実際のテレビ東京が自分たちを自虐的にドラマに入れて込んでくる、局の強さというものを、僕たちは芝居をしていて感じていました。とってもリアルに楽しく、ちょっとデフォルメもしながら、キュンとしていただける大人のラブストーリーになっています。ぜひ、お付き合いいただけたら」とアピールした。

『共演NG』初回は、10月26日(月)22:00から5分拡大で放送される。地上波放送終了後、BSテレ東で放送、動画配信サービス「Paravi」「ひかりTV」で配信される。

また、放送に先立ち、ParaviとひかりTVにて10月24日(土)、25日(日)の2日間、それぞれ21:00から3時間限定で、第1話が先行配信されることも決定。放送が待ちきれない方はお見逃しなく!

(取材・文=齊藤恵)
(C)「共演NG」製作委員会