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――『浦安鉄筋家族』の原作とドラマ、それぞれの魅力は何だと思いますか?

家族でプロレス技をかけあったり、暴走タクシーが吹っ飛んだり、おっきなう○こによってビルが破壊されたり、子供の霊が憑依したり。浦安に住む大沢木家に巻き起こるクレイジーでハイテンションな騒ぎをぶっ飛んだギャグで描いた、とにかくクレイジーな伝説の漫画「浦安鉄筋家族」まさかのドラマ化!

最初は「一体この漫画をどうやって実写化するというのか!?」という衝撃でいっぱいでしたが、ヨーロッパ企画の上田さんが、溢れる原作愛、そしてリスペクトを滲ませつつ、根底にある家族の愛情、そして少しのファンタジーで味付けした脚本を仕上げてくれました。

おかげで、クレイジーさとハイテンションをキープしつつ、血の通ったキャラクターによるリアリティーが生まれ、最高にぶっ飛ばしたドラマができました。
めでたしめでたし。

が!!

なんと撮影中盤にして緊急事態宣言の発令。再開の目処も立たぬままに中断。撮影済みだった6話までオンエアしましたが、そこでストップしてしまいました。
さらに! なんと撮影に使わせてもらっていた家が取り壊されてしまうという前代未聞のハプニングにも見舞われ、監督、プロデューサー、脚本の上田さん、佐藤二朗さん、本多力くん、そして私はZOOM上で「どうすべー」とやけ酒をあおったのでありました。
しかしどうにか新たな家が見つかり、撮影再開にこぎつけました。そして
とうとう、7話からの放送も決まりました!もう、感無量です!

――再開してからの撮影はいかがでしたか?

後半の撮影はバッチリ梅雨に重なり、雨に悩まされたものの、スケジュールがないために撮影を止めるわけにはいかず、多少の雨であれば「降っていませんよ」という顔をして強行し、どしゃぶりの時は傘をさして強行し、シーンの途中で雨があがった時はそっと傘を閉じて「止んだね」とセリフを足して強行しました。その様子は見ていただければすぐ分かります。

家の間取りが変わってしまったことも、浦安らしく処理し、強行しております。いろんな強行は画面から滲み出ていると思います。

――インパクトのある場面が多い本作ですが、特に印象に残っている撮影は?

個人的には、プロの現役レスラーとプロレスをする、という貴重な体験をさせていたのが印象に残っています。今後絶対にないだろうと思います。ただの主婦とレスラーがリビングでガチバトルです。そんなドラマありますか? クランクアップした時にはえもいわれぬ達成感で涙がでました。

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――放送を楽しみにしている皆さまにメッセージをお願いします。

脚本、監督、二朗さん、本多くん、岸井ちゃん。コメディーの手練れが集まったことで、ものすごい化学反応が起きています。あと小鉄役の汰鷹くん。シリアスに対応できる子役は数いれど、コメディーに対応できる子役が果たしてどれだけいましょうか。天才子役という言葉はあの子にこそ授けたい。
皆さまどうぞどうぞ、我々家族の七転八倒を見届けてください!!!

◆番組情報
『浦安鉄筋家族』
毎週金曜深夜0:12からテレビ東京系で放送中。
地上波放送後には動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で配信中。
(C)「浦安鉄筋家族」製作委員会