本作は、「なんもしない人(ぼく)を貸し出します。」「ごくかんたんなうけこたえ以外、なんもできかねます。」という、"何かすること"が求められ続ける現代において、そう堂々と宣言しながら誕生した不思議なサービスをテーマに、増田演じる"なんもしない"主人公が、出会う人の心を温める不思議で新しいヒューマンドラマだ。
放送再開後の第一弾となる9話の依頼は「思いっきり恋人の惚気話を聞いてほしい!」。依頼者、恋人のことが大好きだが世間体を気にしている永田知世役を土村芳、知世の恋人で天真爛漫でキュートな小川優季役を古川琴音がそれぞれ演じており、同性同士の恋愛で周りに堂々と恋人の話をすることができずモヤモヤしている葛藤やあたたかくかわいらしいカップル模様が描かれる。
また、今後のゲスト出演者も発表された。10話のショートストーリー「筋トレ中に、筋肉たちに声援を送ってほしい」と依頼をする古橋役はオードリーの春日が決定。古橋が
書いた「言われて嬉しいボディビルかけ声メモ」を見ながら筋肉たちに声援を送るレンタルさん・・・一体どんな言葉をかけるのか、そして春日の肉体美やポージングに注目だ。
同じ10話、「自分以外の生物がいる状態の自分を確認したい」と依頼をするメインゲストの滝口誠役には磯村が決定。ある時期を境に一人で暮らすことを余儀なくされた滝口。自炊の料理を振る舞い、一緒にお酒を飲むレンタルさんに波長が合うと滝口。そんな中、過去の過ちをこのまま一生誰にも話せないと思うと辛く聞いてもらいたいと、新たな依頼を申し出ることに。承諾したレンタルさんに、ある事件をきっかけに少年院に入っていたことを告白する・・・という物語が展開される。
そして12話、「形見の帽子をかぶり、一緒にお茶をしてほしい」と依頼をするメインゲストの森田希美役には松本が決定。好きだった人が自殺を図り他界。何か自分にできることがあったのではと悔やむ希美。次会う時に渡す約束だった形見の白いハンチング帽をかぶったレンタルさんがあることに気づく・・・。
依頼の他にも、家計が厳しくなってくるレンタルさんの家庭やレンタルさんの"アンチ"神林との直接対決、雑誌売り・金田の失踪といった、レンタルさんだけでなく周りにも変化が。さらに11話には、神林の弟・颯太役の藤井直樹(美 少年/ジャニーズJr.)も再び登場するという。
ドラマ『レンタルなんもしない人』は9月9日(水)から放送開始。動画配信サービス「Paravi(パラビ)」でも配信中だ。
以下、キャストのコメントを紹介。
◆磯村勇斗(10話・滝口誠役)
――増田貴久演じるレンタルさんの印象は?
特別何かを持った存在ではないが、どこか寄り添ってくれる。一緒に時間を共有するだけで心の穴を埋めてくれる。(増田さんの)レンタルさんからはそんな静かな優しさが滲み出ていました。彼の目を見ると何もかも浄化されるような感覚です。
――依頼者を演じてみて。
今回演じた滝口は、人には言えない秘密を抱えている依頼者でした。誰にも言えない、どうしたら良いのか分からない。滝口を演じる上で彼の過去をしっかり作る事が必要だと感じました。そしてレンタルさんと会ったことによって、彼のバックボーンに隠されたものをどのように表に出していくか、悩みました。
――実際にレンタルさんに依頼するとしたら。
普段一人で台本を覚えているのですが、時に、これ誰か相手役やってくれないかなと思うシーンがあるので、レンタルさんに「台本を覚えるのを手伝って貰いたい」と依頼したいです。
◆松本若菜(12話・森田希美役)
――増田貴久演じるレンタルさんの印象は?
本物のレンタルさんをテレビで知ったのですが、目の動きや佇まいがそっくりでした。苦しい辛い心を"なんもしない"ことでそっと包み込んでくれるような不思議な感覚を感じたのは、増田さんがレンタルさんになりきっていたからだと思います。実際の増田さんはとても優しく、気さくに話し掛けて下さったので、温かい空気感で撮影に挑むことができました。
――依頼者を演じてみて。
私が演じた女性は、色々な想いを抱えてレンタルさんに依頼をします。
答えのない答えを求めて苦しんでいる人だったので、演じた役の気持ちを引きずってしまいましたが、それも含め凄く素敵な役に出逢い、私の中の世界観を一つ広げていただけた感じがします。
――実際にレンタルさんに依頼するとしたら。
私は人口が少ない田舎で育ったので、行列に並んでお店に入った事が無く、東京に来てランチの行列を見てビックリしました。
どんなに美味しいと噂のお店だったとしても、直ぐに入れるお店を選んでしまうので、レンタルさんに並んでいただけるなら有難いなと思いました。
(C)「レンタルなんもしない人」製作委員会
- 1