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――佐藤さんが思う本作の魅力は?

ガーーー!と無茶苦茶な勢いで暴れまくって、観てる人たちが「どうしようもねぇなコイツら」と呆れたり笑ったり、あんぐりと口を開いてる間に、ガーーー!と無茶苦茶な勢いで去っていく。そういう、なんというか、嵐のような作品だと思います。

――演じる上で意識してることは? また、撮影中、大変だったことはなんでしょうか?

レギュラー陣はもちろん、ゲストも、とんでもなく濃いキャラクターがたくさん出てきますので、僕はどちらかと言うと"受け身"を意識して演じました。僕が演じる大鉄も自分から何かをやるような積極的な人ではないと思ったので、とにかく周りの強烈なキャラクターたちに翻弄され続けております(笑)。

また、撮影は朝から「ギャアアア」とか「ヌオオオオ」などと叫んだり、プロレス技を掛けられたり、水浸しになったり・・・とにかくハイカロリーなシーンばかりだったので、楽しみながらも体力的には大変でした(笑)。

――そんな中、特に印象に残っている撮影は?

「家族」のシーン、つまり大沢木家のシーンがやはり印象に残っています。回を重ねる毎に皆の呼吸が合ってきた気がします。撮影中断期間が数ヶ月あったので、撮影が再開された時、皆の呼吸が合うか心配でしたが、全くの杞憂でした。皆が久しぶりに顔を合わせた瞬間、丁々発止のやり取りができた気がします。

――大沢木家の方々のご印象は?

大沢木家のメンバーには本当に助けられました。誰一人欠けることなく全員が、各々のキャラクターを、そのシーンを、この作品を、しっかりと理解しながらパスを出し合い、アシストし、ゴールを決められたと思います。特に水野美紀には本当に助けられました。僕にとっても、この作品にとっても、彼女の功績はとてつもなく多大だと思います。

――撮影中断期間に大沢木家の舞台になっていた家が取り壊されてしまいましたよね。その時のお気持ちは?

撮影を中断している時、今だから言えますが、正直、撮影再開は半ば諦めていました。そこに追い討ちをかけるように家が取り壊されたので、絶望的な気持ちになりました。それを救ってくれたのが、原作ファンやドラマを6話まで観た方々のあっけらかんとした感想でした。家が取り壊されたことを「むしろこの作品に合ってる」とほとんどの人がポジティブに捉えていました。そんな感想に僕自身、背中を押されたので、7話以降は、家が取り壊されたことさえ笑いに転換してくれた方々への、恩返しの意味もあると思っています。

――強烈なシーンが多い本作ですが、佐藤さんのお気に入りのシーンは?

個人的には、なんといっても「大鉄のワンカートン吸い」です。あれをドラマで出来たことは誇りであり光栄でした(笑)。ただ、リアルのワンカートンは僕の、というより人間の口には到底入らず、美術スタッフが作った特製のワンカートンを使いました。原作者の浜岡先生にそれを伝えたら、「そうかぁ!やっぱ入らねぇかぁ!」と豪快に爆笑してました(笑)。

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――最後に、放送再開を楽しみにしている視聴者の方へのメッセージをお願いします。

本当にさまざまな難局を乗り越え、ようやく皆さんにお届けできることになりました。いい歳をした大人たちが泥んこになって拵えた作品です。この時節だからこそ、皆さんにたくさんの笑いと愛と、誠心誠意の「くだらねぇ」をお届けします。ご期待を。

◆番組情報
『浦安鉄筋家族』
毎週金曜夜0:12からテレビ東京で放送中。(※8月21日[金]から放送再開)
地上波放送後には動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で配信中。
(C)「浦安鉄筋家族」製作委員会