2020年10月スタートのTBS日曜劇場枠で、妻夫木聡主演のドラマ『危険なビーナス』が放送されることが決定した。原作は、多くのベストセラーを生み出している東野圭吾による同名小説で、突然現れた「謎の美女」に翻弄されながら、30億の遺産をめぐる名家の争いに巻き込まれていく男の姿を描いていく。妻夫木は16年ぶりに日曜劇場の主演を務めるという。

東野の小説が日曜劇場でドラマ化されるのは、『新参者』(2010年)以来10年ぶりで、脚本は『グランメゾン東京』(2019年)、映画『キングダム』など話題作を数多く手がける黒岩勉が務めることに。そして、主人公・手島伯朗を演じるのは、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」でも配信中の『オレンジデイズ』(2004年)以来、16年ぶりに日曜劇場主演を務める妻夫木。

妻夫木が今作で演じる伯朗は、正義感が強くウソのつけない独身獣医。ある日突然「弟の妻」と名乗る謎の美女が現れ、弟が失踪したと聞かされる。困っている女性を放っておけない伯朗は、その美女と共に失踪した弟の行方を追うことに。そして、30億もの遺産が絡んだある名家の争いに巻き込まれていく。弟の行方を追う中で「謎の美女」の危険な魅力に翻弄されていく伯朗を、妻夫木がどのように体現するのかに期待が高まる。

以下、妻夫木、東野、プロデューサーのコメントを紹介。

◆妻夫木聡
TBSのドラマに出演させていただくのが16年ぶりということに、僕自身も驚いています(笑)。
出演させていただくからには、16年前の自分に負けないように、今年40歳となる自分自身ができることをこのドラマで体現していきたいと思います。
東野圭吾さんの小説は昔からずっと読ませていただいていたので、今回主人公を演じさせていただけることになり、とても光栄です。突然現れた「謎の美女」を「信じていいのか?」と悩みながらも、その魅力に翻弄されていく主人公・伯朗の葛藤をドラマの中で表現していければと思っています。
本作は東野さんの原作が持つ魅力はそのままに、毎週続きが気になる連続ドラマとして、とても面白く描かれていきます。僕が子どもの頃、ドラマを見るために急いで家に帰っていたワクワク感をこの作品で皆さんにも味わっていただけたらうれしいです。
日本中が大変な時ですが、「このドラマがあるから、家にいるのも悪くない!」と思っていただけるような、少しでも皆さまの助けになる作品をお届けできればと思っています。ぜひ、お楽しみに。

◆原作・東野圭吾
自分でいうのも変ですが、「危険なビーナス」には面白いピースがたくさん詰まっています。
それらを玩具にして、もっといろいろと遊びたかったのですが、小説ではミステリ要素を重視したため泣く泣く我慢をしました。その分ドラマの制作陣、役者さんたちには、思い切り好きなように遊んでもらいたいです。期待しています。

◆橋本芙美プロデューサー
原作・東野圭吾×脚本・黒岩勉×主演・妻夫木聡というもの凄いタッグが誕生します!
東野先生の原作を読んだ時に、人物描写に引き込まれ、次々と明らかになる事実に驚かされ、気づいたらどんどんページをめくっていました。そしてラストは度肝を抜かれました。この小説が、黒岩さんの筆によってドラマの脚本になった時、面白すぎてとってもワクワクしました。
主人公・伯朗は、その育った環境から、母や弟、親戚たちに対して複雑な想いを抱えています。どちらかというと恋愛にも奥手です。過去とは距離を置き、獣医として充実した日々を過ごしていましたが、突然謎の美女=「弟の妻」が現れたことで生活が一変し、遺産相続争いと壮大な謎解きに巻き込まれていきます。
時には過去の辛い思い出と対峙したり、好きになってはいけない「弟の妻」に惹かれる自分にジレンマを感じたり・・・。一見頼りなさそうな伯朗ですが、誰よりも真っ直ぐな心が、どんな状況も変えていく力を持っています。
非常に難しい役どころであり、新しいヒーローでもある伯朗を、妻夫木さんがどう演じられるのか? 私自身、今から楽しみで仕方がありません! 監督陣も、とっても気合いが入ってます!
日本中、世界中が未曾有の状況にある今だからこそ、みんなで楽しめる極上のエンターテインメントドラマを、スタッフ&キャストが文字通り全力で、日曜の夜にお届けします! ぜひ、ご期待ください!

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