ホン姉妹とは、ホン・ジョンウン、ホン・ミランの姉妹脚本家。
彼女たちの書く作品は、キャラ立ちした人物たちがテンポよく繰り広げていくドタバタ感と胸キュンのバランスがとってもいいのが特徴で、エッジのきいたちょっと極端なキャラクターを登場させながら、視聴者が共感が持てるチャーミングな感じに作り上げるのがうまいのだ。

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特に『美男<イケメン>ですね』(2009年)は男装したヒロインがイケメンバンドのメンバーになることで巻き起こるラブコメだが、チャン・グンソク演じる、ずけずけとものを言う超潔癖なオレ様バンドリーダーが、「すみません、すみません」と言ってばかりの腰の低いヒロインに「あ~まったくもう~」とかイライラしながらも好きになっていってしまうというツンデレっぷりと、コミカルにだんだん崩れていくギャップにハマってしまう。

そしてなんといっても胸キュンエピソードの作り方が秀逸! ヒロインが困った時の助け方が少女マンガチックで、「出ました王子!」という感じで登場してくるなど、やっぱりうまいなーと思わせられる。
バンドのメンバーみんなで同じ屋根の下に暮らすという設定で、同居ものであり、性別偽装ものでもあり、オレ様系リーダーとやさしいフォロー王子という三角関係の構図もあり・・・。本当に楽しくって萌え感がたくさんあって、女の子の好きな要素がてんこもりのドラマとなっている。

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また、『主君の太陽』(2013年)は、ホラー・ラブストーリーという変わったジャンルのドラマだが、こちらも萌えを存分に堪能することができる。「主君(チュグン)=チュ君」「太陽(テヤン)=テ嬢」というニックネームを持つふたりが、幽霊の悩みを解決していきながら親密になっていくのだが、主演を務めるソ・ジソブには珍しいラブコメで、ヒロインに対して「ここから消えろ!」と言いつつも、だんだん好きになっていく姿がとてもほほえましいのだ。
こんな風に、ホン姉妹のドラマの中では、俳優たちの意外なチャーミングな姿をたくさん見ることができる。

一筋縄ではいかない設定における良き相棒的なドラマが得意な脚本家・クォン・ギヨンにも注目だ。"良き相棒的"要素に加え、パニック障害だったり、サイコパスの存在だったり、政治家同士のラブコメだったりと、それまでは取り上げられていなかった、時代を先取りしたアイテムを登場させることが多い。

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登場人物の設定が個性的で、『ボスを守れ』(2011年)では、財閥の御曹司と秘書という一見ありがちな関係をパニック障害に悩む喜怒哀楽のはっきりした子供のような御曹司に、数々の面接落ちの末ようやく就職先が決まった元学校の女番長の庶民娘が秘書として仕えていくという人物設定にして、ラブリーで明るくはつらつとしたラブコメディーに仕上げている。とにかく登場するキャラクターたちが魅力いっぱいで、従来の財閥が出てくるシリアスイメージの概念を打ち破る、庶民娘と、クセのある財閥の"困ったクン困ったチャン達"が繰り広げていくかわいくてコミカルな微笑ましいドラマになっているのだ。

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またクォン・ギヨンは相棒ものの中に犯罪を絡ませていくのも得意で、事件の解決が主人公を成長させ、相棒たちの絆を深めていく過程が優れた心理描写で描かれていく。その中の一本が、『あやしいパートナー~Destiny Lovers~』。仕事に厳しい敏腕検事と弁護士見習いが繰り広げるラブ・サスペンスだ。

ある事件がきっかけで検事をクビになり弁護士になった男と殺人容疑の汚名を着せられたまま弁護士になったヒロインという2人が、なんだかんだ言いあいながら一緒に犯人を探すことになるのだが、解決していく事件は現実社会を切り取っていてシリアスなものの、この2人のなんだか笑えるかわいいパートナーシップが見どころとなっている。

特にチ・チャンウク演じる検事が、口が達者でポンポン言葉を発しながら厳しく容疑者を糾弾するタイプだったのに、ヒロインと出会ってから調子が狂いっぱなし。「汚いけどかわいい・・・」と言ってしまうほどにヒロインに落ちていく様子がかっこかわいくてたまらないのだ。
このようにクォン・ギヨン作品の中の男性主人公は、自分の感情に素直で、暴言も吐きながらどこかトラブルメーカーの要素を背負っているだけに、印象に残るのもポイントだ。

(文:韓流ナビゲーター 田代親世)

『美男<イケメン>ですね』(C) SBS
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『ボスを守れ』(C) SBS & SBS Contents Hub. All rights reserved.
『あやしいパートナー ~Destiny Lovers~』(C) SBS