毎週水曜深夜0:52からテレビ東京で放送、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で配信中の松重豊主演ミニドラマ『きょうの猫村さん』。本作は2005年7月から単行本を発行し、累計330万部以上を誇るほしよりこ原作の「きょうの猫村さん」(マガジンハウス刊)の初実写化で、松重が猫の家政婦を演じている。松重の"猫"姿やほのぼのとした世界観の再現度などが話題となっている。そんな注目作のプロデューサーを務めている濱谷晃一氏にインタビュー。放送後の反響や撮影現場での印象的なエピソード、今後の見どころなどを聞いた。

――ドラマ化が発表されたときから注目度の高かった本作ですが、実際に放送が始まってからの反響はいかがでしょうか?

本当に沢山の視聴者の方から「癒しになる」という声を頂いています。外出自粛の大変な毎日だからなおさらそう感じて頂けているようで、日々の潤いになっているのであれば光栄です。「松重さんが猫村さんにしか見えなくなった」など違和感がなくなったという声が多く、松重さん演じる猫村さんも皆さんに気に入って頂けて「可愛い」と評判です。

他にも「各キャストがはまっている」、「主題歌にも癒される」など。一方で2分30秒が「短すぎる!」「毎週じゃなくて毎日にしてほしい」「うっかり見逃した」などの声もあります。もし見逃してしまっていたら、ぜひパラビを活用してほしいです。スマホでも気軽に見られるドラマですので。

また、松重さんと原作者のほしさんとは直接お話しできておりませんが、お2人も楽しんでくださっていると聞いております。

20200520_nekomura_03.jpg

――ほのぼのと見られる作品ですが、撮影現場の雰囲気はどんな感じだったのでしょうか? 撮影中の印象的なエピソードなど教えてください。

撮影期間は全体で8日程度と短かったのですが、終始、笑いの絶えないほのぼのとした撮影現場でした。特に村田家政婦紹介所に登場する石田ひかりさんや、市川実日子さんは、松重さん演じる猫村さんの愛くるしさに黄色い声を上げており、カットがかかるたびに爆笑されていました。

中学生役の池田エライザさんや、染谷将太さん、5歳児役の濱田岳さんは、役が実年齢とかけ離れていて当初は戸惑いもあったようですが、松重さんの猫村さんを見て「あ、この世界観なら大丈夫だ」と安心して演技ができたと言っていました。

あと、松重さんがあまりにも自然体で、猫らしい役作りをしていないのが潔いと松尾スズキさんは仰っていました。逆に小雪さんは全く動じない方なので、猫村さんのルックスの松重さんとも最初から何事もないように会話されていて新鮮でした。安藤サクラさんは猫村さんとバトルするシーンが多いのですが、すごく楽しんでらして、もっとこのやりとりを続けたいと仰ってました。とにかく、原作愛と"松重猫村愛"にあふれる現場だったと強く感じました。

――原作、ドラマそれぞれの魅力だと思う点はどんなところでしょうか?

原作は、とにかく猫村さんの健気さが魅力的だと思っています。いくら邪険にされても決して人のせいにせず、自分にできることを考える。嫌なことがあってもくよくよせず鼻歌を歌って忘れてしまう・・・。そして、ぼっちゃんへの一途な愛に胸をうたれます。それらが、原作ではほしさんの柔らかい鉛筆のタッチで、おしつけがましくなく、独特のテンポで描かれているのもとても魅力的です。

ドラマ版はコワモテバイプレイヤーが着ぐるみでメス猫を演じている時点でシュールですよね・・・? でも、そのシュールさに胡坐をかかず、原作の持つ温かさや精神性を大切にしようと丁寧に作っています。ビジュアルインパクトを乗り越えた先の温かさがドラマ版の魅力でしょうか? 豪華なキャストと一流スタッフたちによる丁寧な仕事が凝縮された贅沢な2分30秒を堪能して頂ければと思っています。

――今後、どういうところが見どころになってきますでしょうか?

まだ奉公を始めたばかりですが、犬神家の面々に振り回される猫村さんが、めげずに健気に頑張る姿に注目して頂きたいです。猫村さんの想いは不良娘の尾仁子(池田エライザ)に届くのか・・・、ここが一つの見所です。

また、これから登場する不良中学生のツヨシ(染谷将太)、猫村さんのライバル主婦(安藤サクラ)との掛け合いも注目です。日本映画界をけん引するお二人が本当に濃いキャラクターを演じています。間に挟まれがちな魚屋店主(荒川良々)さんはほぼセリフがないのですが、右往左往する表情が絶品です。

クセのあるキャラばかりですが、でも、そんな面々の愛らしい部分なども垣間見え、猫村さんを通して描かれる心の交流も見所です。

20200520_nekomura_02.jpg

――パラビでは何回も本編を見返すことが出来ます。何度でも見返して見てほしいポイントなどありますでしょうか?

2分30秒かつ週1回なので、おそらくあっという間の出来事だと思います。松重さん演じる猫村さんの一挙手一投足はなんとも言えない味わい深さなので、ぜひ見返してほしいです。心情によって、しっぽや耳も色々変わっていることなど新しい発見もあると思います。

他も愛おしいキャラクターばかりなのでぜひぜひ繰り返してみてほしいですし、パラビなら1話から一気に見れるので、それもまた良いと思います。あとミニドラマなので主題歌の使われている部分が回によって違います。ぜひ、そこも耳を澄まして頂きたいです。

――まだ数話しか放送されていない状況ではありますが・・・2クール放送した後、続編など考えたりされてますでしょうか?

原作はまだまだ続いておりますし、まだドラマに登場していない魅力的でクセの強いキャラクターが原作にはたくさんいのるので、許されるならば・・・。

これは個人的な夢ですが、『きょうの猫村さん』と『孤独のグルメ』を町の映画館で2本立て上映したいです。

――ありがとうございます。最後に視聴者の方へのメッセージをお願いします。

2分30秒が週1回、半年も続く、あまり類のない連続ドラマです。序盤を見逃しても問題なく入り込めますし、パラビですぐに復習することもできます。4話見てもたった10分ですから(笑)。

色々、大変なことが多い時期ですが、少しでも『きょうの猫村さん』を見て癒しになれば幸いです。また録画で子供がヘビロテしているという声も散見します。深夜ドラマですが、ぜひお子さんともご一緒にお楽しみください。ちなみにうちの2歳の娘は、松重猫村さんのことを「細い猫村さん」と呼んでいます(笑)。

◆番組情報
『きょうの猫村さん』
毎週水曜深夜0:52からテレビ東京で放送中。
地上波放送後、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」でも配信中だ。

(C)テレビ東京
(C)ほしよりこ/マガジンハウス