片寄涼太『念唱』出演で一番良かったことは「伊藤英明さんとの出会い」

エンタテインメント

2020.03.12

TBS系で毎週金曜夜10:00から放送中の金曜ドラマ『病室で念仏を唱えないでください』は僧侶でありながら救命救急医という異色の主人公を伊藤英明が演じる医療ヒューマンドラマ。動画配信サービス「Paravi（パラビ）」ではこの『病室で念仏を唱えないでください』のオリジナルストーリー『病室で念仏を唱えないでください～サトリ研修医・田中玲一～』を独占配信中。あおば台病院の救命救急センターにいる後期研修医の田中玲一が主人公の本作で、田中を演じる片寄涼太にインタビュー。前編では、大病院の御曹司で、指導にあたる松本に対しても熱心に指導してくれなくていいと平気で言い放つサトリ世代の田中を演じる上で意識していることや、本編の主演を務める伊藤の印象などについて聞いた。

――これまで田中玲一を演じてきて、変わったなと思うところはありますか？

最近は素直に物事を言えるようになったなと感じています。最初のころの田中くんは、「いや、こうこうこうで」って何かにつけて理由をつけて不満を言うことが先に出ていたんですが、自分の中で腑に落ちた部分があったんでしょうね。少しずつ「人を救うこと、命を救うことの違いってなんだろう？」って考えられるようになってきたというか。感謝するときも、ひとつの気づきに対しても素直に反応できるようになってきたんじゃないかと思います。

――その変化は何がきっかけだと思いますか？

パラビさんで配信されているオリジナルストーリーの5話で有賀さん（千葉哲也）を見送るために奮闘したあたりですね。本編も含め、多くの人から感謝されるようになったことで彼にとって自分のやりがいがどこにあるのかを見つけたからだと思います。

――役作りで苦労された点はありますか？

最初のころは不安がありました。「どういうふうにしたら冷めて見えるんだろう」「逆にどこまでアツくなったらいんだろう」って、そのバランスが難しくて。でもきっとアツい部分も胸の内には秘められているんですよね。そこを出し過ぎずにどういうふうに表現したらいいのかっていうのはちょっと悩んでいました。

――主演を務めている伊藤英明さんのご印象は？

めちゃくちゃ楽しい方で、エネルギーもすごくて。僕が今回の現場で一番良かったなって思えることが伊藤さんとの出会いでした。イメージ以上にパワフルですし、すごく兄貴肌の方なのでとても可愛がっていただいています！

――ちなみに整形外科医の藍田一平役で堀内健さんは、オリジナルストーリーにはたびたび登場していますよね。

ホリケンさんは、ある意味準レギュラーですよね（笑）。もちろん、本編でもいっぱい活躍してらっしゃいますけど、こちらのドラマにも出ていただいてとても感謝しています。ホリケンさんの作り出す世界観があおば台病院のいいエッセンスやスパイスになっているんじゃないかなと思います。僕もすごく楽しませていただいていますし、毎回どんなふうにこのシーンを演じてくれるんだろうとワクワクしています。ホリケンさんの動きはほとんど台本には描かれていなくて、アドリブで演じていらっしゃるので（笑）。

――本編とオリジナルストーリーである『病室で念仏を唱えないでください～サトリ研修医・田中玲一～』に違いを感じるところは？

本編ともリンクしているんですけど、本編での田中くんってオリジナルストーリーよりもさりげない感じがしていて。田中くんがあおば台病院にいられるのは、オリジナルストーリーの田中くんがあってからこそだと思っています。田中くんが田中くんとして生きられる時間があるからこそ、本編でナチュラルにいられるんじゃないかなって。