2020年4月よりテレビ東京の「ドラマホリック!」枠で、増田貴久主演ドラマ『レンタルなんもしない人』が放送されることが決定した。「なんもしない人(ぼく)を貸し出します。」「ごくかんたんなうけこたえ以外、なんもできかねます。」という、"何かすること"が求められ続ける現代において、そう堂々と宣言しながら誕生した不思議なサービスをテーマに、増田演じる"なんもしない"主人公が、出会う人の心を温める不思議で新しいヒューマンドラマが誕生する。

「レンタルなんもしない人」は2018年6月、Twitterに突如現れた人物。初日こそ反応のなかったこのサービスは瞬く間に拡散され、フォロワーは1年半でなんと25万人に。テレビやラジオ、そして漫画や書籍も出版され、今では「レンタルなんもしない人」として、世間に認知されるようになった。何もしないにも関わらず、今もなお依頼が殺到しているというこのサービス。

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恋愛や友人関係、仕事に家庭など、いつも何かに追われている現代人は「なんもしない」「ただそばにいてくれる」"レンタルなんもしない人"を欲しているのだ。そんな「レンタルなんもしない人」の"なんもしない"お仕事ぶりを、テレビ東京連続ドラマに初出演で初主演となる増田でドラマ化する。

増田は「出演のお話を頂いたのが『死役所』を見ていた時で、同じ『ドラマホリック!』枠の主演ということでうれしすぎてプチパニックになりました(笑)」とオファーを受けた時のことを振り返り、「楽屋では、何もしないでぼーっと座っていることが多くて・・・。そのことをNEWSのメンバーにもよく指摘されるので、我ながらぴったりの役だなと思い、うれしかったです」と演じることに自信を。さらに、「なんもしないのに依頼が止まないのはレンタルさんの人柄や人間力だと思うので、僕も内面を磨いておきます!」と意気込んだ。

また、"レンタルなんもしない人"である森本祥司氏は、主演を務める増田について「レンタルの依頼の中には『好きなものについてひたすら語らせてほしい』というもの(布教とも呼ばれています)があり、NEWSの布教をされたこともありました。コンサートの映像を7時間くらい見せられたあと『推しはできましたか?』と聞かれ『増田さん』と答えた憶えがあります。凄いパフォーマンスを軽やかにやってのける姿が印象的でした。増田さんがどんなふうになんもしないのか、楽しみです」と意外なエピソードを明かした。

『レンタルなんもしない人』は2020年4月よりテレビ東京で放送開始。動画配信サービス「Paravi(パラビ)」でも配信される予定だ。

以下、増田らのコメント全文を紹介。

◆増田貴久
――出演にあたって。

出演のお話を頂いたのが『死役所』を見ていた時で、同じ「ドラマホリック!」枠の主演ということでうれしすぎてプチパニックになりました(笑)。資料を拝見し、「"なんもしない"というサービスってなんだろう。」が率直な感想です。楽屋では、何もしないでぼーっと座っていることが多くて・・・。そのことをNEWSのメンバーにもよく指摘されるので、我ながらぴったりの役だなと思い、うれしかったです。

――役作りについて。
役作りはなんもしない方がいいのかなと思っています(笑)。なんもしないのに依頼が止まないのはレンタルさんの人柄や人間力だと思うので、僕も内面を磨いておきます!

――依頼人として<レンタルなんもしない人>にお願いするとしたら・・・。
「楽屋で常に笑っていてほしい」ですね(笑)。収録終わりの楽屋で「いいコメントしていましたね」と言わなくても良いので、表情で表してほしいです(笑)。

――意気込み。
"なんもしない"って人からはそう見えても、実際に"なんかしている"からこそレンタルさんも依頼人の役に立っているわけですし、"なんもしない"というのは他人が決めることではないと思うんです。だからこそ、奥が深いなと思いました。
このサービスを利用する人の悩みや抱えているモノ、心の奥底にある言葉で表現できないような思い・・・。なんもしてないはずなのにどこか救われていくところが、この作品の面白さだと思います。
頑張りすぎている人が多い今の時代、自分でも気づいていない心の穴を埋められるようなお話になったらいいなと思いますし、そんな時間を作りたいです。

◆<レンタルなんもしない人>森本祥司
――ドラマ化決定にあたって。

うれしいです。

――増田貴久さんの印象。
レンタルの依頼の中には「好きなものについてひたすら語らせてほしい」というもの(布教とも呼ばれています)があり、NEWSの布教をされたこともありました。コンサートの映像を7時間くらい見せられたあと「推しはできましたか?」と聞かれ「増田さん」と答えた憶えがあります。凄いパフォーマンスを軽やかにやってのける姿が印象的でした。増田さんがどんなふうになんもしないのか、楽しみです。

◆稲田秀樹プロデューサー
レンタルさんは今の世に現れた天使のような存在かもしれません。
現代人はネットやSNSの普及によって、人との繋がりは格段に増していますが、その繋がり方は希薄だとよく言われます。
レンタルさんの活動の拡がりや反響をみていると、たしかに希薄だからこそ心地いいんだろう・・・と思う反面、これって本当に希薄なのか?と考えてしまう「深み」があったりもします。
依頼者とのやり取りからは『人は生きてるだけで価値がある』『頑張ろうとしても出来ない時はそれでいい』『人って色んな悩みがあるんだな...』と、色んなメッセージが自然と伝わってきます。
そんな「今」ならではの薄いような濃いような、慎ましいのに大きな感動を呼ぶような、そんな作品にできればと思っています。週半ばの水曜深夜に思いっきり癒やされてエネルギーチャージして頂きたいです!
レンタルさんのささやかな活動ぶりをポップでメジャーな存在である増田さんに演じて頂くのも楽しい組み合わせだと思っています。おそらくは史上初であろう「なんもしない」主人公をどう演じて頂けるのか期待しかありません。
何もしないドラマですけど、それで良ければご覧ください。