Plus Paraviが注目する人物にフィーチャーする「オシダン!plus」。今回は、毎週水曜深夜1:35からテレビ東京ほかで放送中、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」でも配信中の内田理央主演ドラマ『来世ではちゃんとします』に出演中の塩野瑛久にスポットを当てている。前編では、「恋人にすると面倒臭いところもある」という一面を明かしてくれた俳優・塩野。後編ではますますディープになる恋愛トークに、「イケメン俳優と呼ばれることが嫌だった」という20代前半の頃の葛藤まで、塩野瑛久の本音をたっぷりお届けする。
【インタビュー前編】塩野瑛久が"来世ちゃん"でSM好き商社マンに!「ワクワクしました」
女性の首や二の腕フェチです
――出演中のドラマパラビ『来世ではちゃんとします』ではいろいろ性癖をこじらせた男女が登場しますが、塩野さんの人には言えないフェチをぜひ教えてください!
フェチで言うと、女性の首とか二の腕が好きなんですよね。よく人に変わっていると言われるんですけど、造形美が好きなんです。アートっぽいというか、曲線が好きだったりするので、どちらかと言うと肉づきがいい方より細身の方が好きだったり。あ〜、この発言、女性の方から絶対反感買うな(笑)。
――いやいや、そんなことないですよ!
(照れながら)特に女性の細い首に弱いんです。この間まで出ていた舞台『里見八犬伝』で女形の役を演じていたんですけど、そのときに女性の体のつくりと男性の体のつくりは根本的に違うんだなと思って。特に首なんて、どうしたって男性の方が太い。だからこそ、女性の細い首が神秘的に思えるというか。自分にないものだからこそ、細い首の女性を見ると、「あの首いいな」ってちょっと自分にもほしくなったりします(笑)。
――今の20代ってよく「恋愛しなくなった」と言われがちですよね。それこそ「草食系男子」という言葉が出回るようになってもう10年以上しますし。そういった背景を踏まえた上で、恋とセックスってなんのためにあるんだと塩野さんは思いますか?
どうなんだろう。やっぱり愛情表現なのかなと思います。
確かにそう言われて気づいたんですけど、今この時代にこういうドラマは珍しいかもしれないですね。最近は性欲がない人が多いって聞きますし。むしろ今は男性より女性の方が欲望に忠実な人が増えてきた気がします。
――昔は女性がそういう欲望を表に出すのってはしたないと言われていました。そんな時代を考えると、いいことですよね。
いいと思います、とっても。欲望って誰にでもあるものですし。
ただ、だからこそちゃんとすべきときはちゃんとするべきだなとも思います。僕の友達にも桃ちゃんみたいな子がいて。本人が楽しそうだからいいんですけど、結局傷ついて泣いてる姿を見ると「ちゃんとバランスをとりなよ」と思うし、ついお説教もします(笑)。
大切な友達ですからね。幸せでいてほしいじゃないですか。だから、欲望に忠実であることは構わないけど、どこかで線を超えないようにしないといけないし、そのバランスが大事だなと思います。
――では、最後に俳優のお仕事について聞かせてください。昨年、映画『HiGH&LOW THE WORST』の小田島有剣役が話題になって、今、すごく注目を浴びている状況だと思います。そんな追い風の中、この2020年をどういう年にしていきたいと考えていますか?
究極を言ったら、今この状況が一瞬のことじゃなければいいなと。
仕事への向き合い方自体は今までと何も変わらないです。ありがたいことに何かチャンスをいただけるのであれば、与えてもらった環境で僕は表現に関して手を抜くことは絶対にしないですし、いいものを残す自信もある。そうやってひとつひとつ結果を積み上げていける年になればいいなと思います。
たぶん中には、若者ウケのいいコンテンツでチヤホヤされているだけだと思う人もいると思うんです。けど、ポッと出だと感じさせないものを持っていく自信はあります。関係者の方には偏見の目を持っていただいていいので、一度僕のことを使ってほしいです。
――『HiGH&LOW THE WORST』が公開される少し前のインタビューで「チャンスにめぐり会うためには、まずは自分が相応の位置に行かないといけない」とおっしゃっていたのをよく覚えています。
それは今も変わらずに思っています。やはり知名度は必要だし、そうじゃないと自分を見せられる場所も少ない。注目されればされるほど勝負できる可能性が広がるのは間違いないので、そこは変わらず今年も意識していきたいですね。
――その言葉の裏側に、そう言えるまでの間、いわゆる「イケメン俳優」的な注目のされ方を受けるのに抵抗があったのかなとも感じました。
そういう時期はありました。それこそ『獣電戦隊キョウリュウジャー』が終わってからすぐの頃は、そういう視線が嫌で嫌でしょうがなくて。だから見た目をがらっと180度変えて、外見を一切気にせずに過ごして、それよりも実力を認めてほしいと反抗してきたけど、それがまったくうまくいかなくて、全然どこにも刺さらなかった。あの時期は、すごく自分にとっても大きかったです。
そういう苦い経験をしてきたからこそ、外見だけで評価されたくないと反抗しても意味がないとわかりましたし、まずは求められているものに100%応えて初めて実力を見てもらえるんだと受け入れられるようにもなりました。
――ここからの塩野さんが楽しみです。では最後に聞かせてください。塩野さんが俳優として目指す最終ゴールはなんですか?
惜しまれながら死ねたらいいなと思います。世の中の人たちに、いい俳優だったねって言われて死ねたらいい。それが究極ですね。
(文:横川良明)(撮影:高橋将志)
【インタビュー前編】塩野瑛久が"来世ちゃん"でSM好き商社マンに!「ワクワクしました」
◆番組情報
『来世ではちゃんとします』
毎週水曜深夜1:35からテレビ東京ほかにて放送
また、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」では毎話独占先行配信
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