2018年にTBSで連続ドラマとして放送され、現在動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で配信中の『義母と娘のブルース』。2020年1月2日(木)に『義母と娘のブルース 2020年謹賀新年スペシャル』が放送される。ファン待望の続編を控え、「Plus Paravi(プラスパラビ)」では主人公・亜紀子(綾瀬はるか)に想いを寄せる麦田役の佐藤健にインタビュー。今まさに撮影の真っ最中という現場の様子を聞かせてもらった。

『ぎぼむす』のキャラクターはみんなずっと見ていたくなる

――まずはスペシャル版の放送が決まったときの気持ちを聞かせてください。

連ドラの打ち上げのときに、プロデューサーの方が「『男はつらいよ』シリーズのような感じで今後もやれたら面白いよね」という話をしていたんです。だから、本当に実現できたんだなと、僕もひとりの出演者としてうれしかったです。

――改めてですが、佐藤さんが考える『ぎぼむす』の魅力とは?

登場人物がみんな魅力的ですよね。亜希子さんはキャリアウーマンとしてカッコいいし、人間としても温かくてチャーミングで笑えるところがたくさんある。亜希子さんを見ていると、なんだか応援したくなるというか。それは亜希子さんだけじゃなくて、他の登場人物もなんですけど、この作品に出てくるのはみんな人間らしくて可愛い人たちばかり。だから視聴者の皆さんにも、ずっと見ていたいし、応援したい気持ちになってもらえたんじゃないかなと思います。

――今回は、そんな皆さんが赤ちゃんのお世話をするのが、見どころのひとつ。赤ちゃんとの撮影はいかがですか?

やっぱり大変ですね。お風呂に入れるシーンがあったんですけど、すごく泣いちゃって。泣き止ませるためにみんなで協力しながら、めちゃくちゃバタバタしていました。その日の夜は寝ようとして目を瞑っても赤ちゃんの泣き声が耳から離れなくて。これが子育ての苦労なのかと。僕なんてたった1日で参ってしまったので、毎日苦労されているお母さんは相当大変だろうなと思いました。

――演じてみて、世のお母さんの気持ちがわかったというか。

台本を読んだ時点からそれはすごく感じていて。僕は今まで赤ちゃんに対して、「可愛い」とかポジティブな面しか見ていなかったんですけど、実際に小さい赤ちゃんを育てていくには、僕なんかじゃ想像できないような苦労や苦悩があるんだろうなと。そういった面にも焦点を当てた脚本になっているので、ぜひ世のお父さんたちやお子さんたちにも観てほしいですし、日々子育てに頑張っているお母さんたちに敬意を込めて演じるよう心がけています。

――これまで赤ちゃんとの撮影の経験はあまりなかったですか?

そうですね。ここまでがっつり赤ちゃんと一緒という撮影は初めてです。プライベートでもあまり赤ちゃんと接する機会もなかったので、新鮮ですし、勉強になります。

――演じながら父性に目覚めるようなことも?

父性かどうかはわからないですけど、純粋に可愛いなとは思います。笑ってくれるだけでうれしいですし、最初は全然泣き止まなかったのが、少しずつ慣れてきたのか僕が抱っこしたら落ち着いたりすると可愛いなって思うし、うれしくなりますね。

――赤ちゃんと一緒にいて驚いたことはありますか?

反町(隆史)さんの「POISON」(「POISON~言いたい事も言えないこんな世の中は~」)をかけたら信じられないぐらい泣き止みます(笑)。おかげで撮影中は大体「POISON」を流しっぱなしでした。

――その法則は誰が気づいたんですか?

どうやら有名な話みたいで。YouTubeに『POISON』をかけたら赤ちゃんが泣き止むっていう動画が上がってて。それをひたすらかけていました。逆にこの動画がない時代はどうやって赤ちゃんの撮影をしてたんだろうって思うぐらい頼りにしていました(笑)。

麦田を演じているときは、ちょっと気分転換みたいな感覚です

――麦田は、佐藤さんの新しい一面を見ることのできた役だったかなと思います。ご自身は麦田という役についてどんな想いがありますか?

やっぱり愛着はあります。可愛いし、魅力的だし。こういう役を演じる機会を与えてもらえたのは幸運ですし、ありがたいですね。

――麦田らしさを出すために意識されたことはありますか?

よく立ち方とかが麦田っぽいと言われるんですけど、あまり自分でどうしようとは考えていなくて。感覚なので、なかなか言語化はできないんですよね。麦田の感覚で演じていると、自然と表情だったり歩き方が変わっていくという感じで。

――では、監督と何か細かく相談してつくり上げたという感じではなく?

そうですね。もちろんシーンごとの演出は細かく受けることはありますけど、大枠のところは自分の感覚でやらせてもらっています。

――『ぎぼむす』の現場独特のルールやシステムってあったりしますか?

どの現場もそれぞれ独特というか、現場によって撮影スタイルが違うので、それによって演技のスタイルも変わるし、アプローチの仕方も変わってくるという感じですね。ちょっと専門的な話になってしまいますが、『ぎぼむす』の現場はあらかじめカット割りが細かく決められていて。撮る前に「ここはこのカットまでしか使わない」というふうに監督から都度都度指示が出るんです。だから僕もそのあたりのカット割りについては、他の現場より意識しながら演じています。

――そうすると、麦田を演じているときは他の役とまた違う感覚になるんでしょうか?

スイッチが全然違いますね。それは、さっき言ったような撮影スタイルだったり、キャラクターの特性だったりによるんですけど。そういう意味で言うと、麦田を演じているときは、ちょっと気分転換みたいなところはあります。

――それはどういう意味でしょう?

『ぎぼむす』ってあまりガチガチに考えすぎずに行ける現場なんです。もちろん大変なこともあるし、楽っていうことはないですけど、どこか息抜きというか、リフレッシュできる役だし、作品なんだと思います。

お正月はゴロゴロしたい。お雑煮はすまし汁派です

――今回の作品はお正月の放送です。佐藤さんはお正月はどんなふうに過ごしたい派ですか?

アクティブに海外に行くというよりは、ゴロゴロしたいですね。寝正月がいちばんです(笑)。箱根駅伝とかついてたら見る、ぐらいの感じで。あ、お雑煮とおそばは食べたいです。そこはかなり大事です(笑)。

――お雑煮は白味噌派? それともすまし汁派ですか?

それよく聞かれるんですが、すまし汁しか知らないんです(笑)。なので、すまし汁派です。

――じゃあ2020年のお正月はどう過ごしましょうか?

決まってないですけど、たぶん友達の家でお雑煮を食べて終わりになりそうです。

――ゆっくり過ごしてください。では最後に、楽しみにしている視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

このドラマのいいところは日常を描いているところだと思っていて。ドラマというより、みなさんが過ごしている日常の延長のような作品だと思うんです。だから、共感してもらえるし、身近に感じてもらえるんじゃないかなと。そういうところはスペシャル版でも何も変わっていませんので、安心して観ていただけたらと思います。

◆番組情報
『義母と娘のブルース 2020年謹賀新年スペシャル』
2020年1月2日(木)夜9:00~11:20 TBSにて放送
また、『義母と娘のブルース』全話が12月31日(火)8:55~11:50、12:00~16:30、2020年1月2日(木)13:00~16:00に放送される(※一部地域除く)。

『義母と娘の間のフェルマータ』
【佐藤健編】2020年1月2日(木)夜11:20~配信開始
【竹野内豊編】2020年1月3日(金)夜9:00~配信開始
【井之脇海編】2020年1月4日(土)夜9:00~配信開始