Plus Paraviが注目する人物にフィーチャーする「オシダン!plus」。毎週日曜夜9:00からTBS系で放送中、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」でも配信中の木村拓哉主演ドラマ日曜劇場『グランメゾン東京』に出演中の寛一郎にインタビュー。父親が佐藤浩市、祖父が三國連太郎という超サラブレットな役者一家に育った寛一郎。前編では主人公・尾花を演じる木村の印象や役柄などについて語ってもらったが、後編は自分の持つ役者観や少しプライベートに踏み込んで聞いてきた。

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――寛一郎さんが演じる芹田公一も7話から、やっと料理人としてコックコートが着られますね。

はい、やっと昇格ができて、食材にも触らせてもらえるようになって。彼なりの葛藤を経て、少しは尾花さんたちに認めてもらえたのかと思うと、うれしい限りです。

――料理の練習はされたんですか?

元々、芹田は料理が出来ないという設定なので、インする前は練習もしてなくて。撮影が進んで、その合間に練習をさせてもらっています。ただ基本的に僕、料理はしないので全然、料理が出来ない状態から練習を始めました。そしたら料理って楽しいってことを知って。

――では、今では家でも料理をするようになったとか・・・?

あぁ~~、それが片付けがすごく苦手なんですよ(笑)。もし、片付けてくれる方がいるなら、料理してみたいんですけどね(笑)。自分の家はキッチンも狭いですし、あまり料理をするような環境ではないので・・・だったら、現場で作ろうかなって思っています。

――今回、『グランメゾン東京』で役者として勉強になったというところはありますか?

まず、連ドラのレギュラーとして出演するのが今回、初めてで。まだクランクアップしてないんですけど、長期間、同じ環境で同じ役をすることが今までなかったんです。それだけ役に長い時間、触れられたっていうのは、すごくいい経験になっていると思います。あとドラマのことも良く知ることができました。

――やはり映画とは違いましたか?

違いましたね。でも皆さん、僕が無理だよなって思ったことも自然に回避して、整合性をとるのはさすがだなって思いました。アドリブも面白いですし。いつも僕のことをエゴサーチしてくれている母親からLINEがきたんです。僕自身はそういうのは気にならないんですけどね。この作品を見ていた母親から「本当に分からなかったの?」って。なんのことだろうと思ったら、コンソメを作るときの話でした。

――3話で京野(沢村一樹)がコンソメの作り方を説明したときですね。

はい。そのとき尾花さんから「卵白は何のために使うんだっけ?」って聞かれて僕は京野さんに助けを求めるんです。けど、リハーサルでは答えられていたんですよ・・・っていうのは僕の強がりなんですけどね(笑)。リハでは答えてしまっていたんですが、答えるよりも答えないほうがいいんじゃないかと思って本番では知らないふりをしました。結果的にそう見えていたんだとしたら、僕の勝ちってことですからね(笑)。

――ということは、そのシーンはアドリブだったんですね。

はい。木村さんからアドリブがパーンって入ってきた時に「うわ、楽しい!」って思えたシーンでした。僕もあんなふうに常にアウトプットしていける俳優になりたいですし、ご覧になった方が面白いって思えるような役者でありたいと思った瞬間ですね。

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――そんな寛一郎さんが役者を目指したきっかけというと?

もう何度も取材で答えているんですけど、子供って親の背中を見て育つじゃないですか。父親の仕事というものには、やっぱりどこか憧れだったり、格好良さを幼いときは持つものだと思うんです。そのまま成長すれば良かったのに、僕にも反抗期があり。まぁ、役者なんてやるつもりはなかったんですけど、人生を見つめなおしたとき、役者という仕事はやりたいことなのかな・・・やらなきゃいけないことなのかな・・・と思うようになったんです。元々、映画を見ることは好きだったので「俺もやってみたいな!」って思うようになりました。

――最初の出演作が公開されたのが映画「心が叫びたがってるんだ。」でした。

でも、最初に僕が芝居をした作品は『菊とギロチン』なんです。カメラの前に立った瞬間、意外と違和感はなかったですね。そう言うと「さすがですね」って言われるんですけど、そういうことではなくて。カメラの前に立っても状況が呑み込めてなかったといか、どこか地に足がついてないような感じでした。まだ覚悟を持って俳優をやるという思いでカメラの前に立ったわけではありませんでしたから。今もまだ、ちょっとそういう感覚はあるかもしれませんね(笑)。

――映画やドラマに出演されて、芝居は楽しいと思うようになりましたか?

それが芝居が好きということはなくて・・・いや、そういうと語弊がありますし、だからといって芝居がすごく好きっていうのも違うのかなって。ただ、面白い瞬間は確実にあります。木村さんのような方と共演すると、すごく楽しいですし、また監督によっても違うと思いますし。ただ、芝居が面白く出来て、見る方が楽しんでもらえる役者になれるよう頑張りたいです。まだまだ自分の出ている作品を見るのはとても恥ずかしいんですけど(笑)。今の僕はとにかく勉強して、役を作り込んで、作り込んで現場に臨むしかありません。これからもその向上心はずっと持ち続けたいです。

――ちなみに映画好きという寛一郎さんが一番、最初に劇場で見た映画は何か覚えてますか?

おそらく『トイ・ストーリー』だと思います。まだほんの幼いとき。今も『トイ・ストーリー』は好きで・・・ディズニー映画が好きというより、『トイ・ストーリー』という作品が好きですね。

――最後に『グランメゾン東京』の魅力を教えてください。

この作品は料理に関してはもちろん、仲間が集まってくる醍醐味が、ちょっと少年漫画の要素もあってワクワクすると思います。今はタマさん(平子祥平役の玉森裕太)が「gaku」に行ってしまってまだピースが集まりきってないんですけど、これからどうなるか楽しみにしていただきたいです。願わくば、みんなで三ツ星を取ることが芹田としての僕の願いです!

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(文・撮影:MAIMAI)

【インタビュー前編】『グランメゾン東京』寛一郎、主演・木村拓哉は「本当にカッコイイ方」

◆番組情報
日曜劇場『グランメゾン東京』
毎週日曜夜9:00からTBS系で放送
動画配信サービス『Paravi(パラビ)』でも配信中
配信版オリジナルストーリー『グラグラメゾン♥東京 ~平古祥平の揺れる思い~』も配信されている。