毎週日曜夜7:54からテレビ東京で放送、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」でも配信中の『THEカラオケ★バトル』。当番組は、堺正章がオーナーを務める"日本一ゴージャスなカラオケボックス"を舞台に、一流歌手や全国の歌うまシンガーが集結してカラオケの点数を競い合う"歌の格闘技"を展開。これまでに林部智史や海蔵亮太などプロシンガーも輩出した、音楽好きから注目を集める当番組の柴幸伸プロデューサーにインタビューし、番組が始まったきっかけや才能ある出場者の見つけ方などについて聞いた。

――番組が始まったきっかけは?

元々は今のように全国から歌の上手い素人の方を発掘するような番組ではなくて、「プロの歌手の方にカラオケで点数を付けたら何点になるんだろう」という企画だったんです。13年前の2006年に特番の企画が通って、大御所歌手と歌うま芸能人が大御所歌手の持ち歌で対戦してどっちが点数で勝つかという番組をやっていました。その頃はカラオケマシンが今ほど性能が良くなかったので、結構歌手の方が負けて盛り上がっていたんですよね。

それから何度か特番をやって、2014年にレギュラー化するという話になりました。レギュラー化すると毎回違う大御所歌手を呼ぶのは難しいので、あまり知られていないけど歌が上手いプロ歌手や全国からアマチュアの方に出ていただいて、カラオケの点数で競うという形に変わりました。

――才能ある出場者はどのように見つけているのでしょうか?

ちょっと前だと、全国でやっているカラオケ大会のチャンピオンとかから調べていたんですけど、全国津々浦々、出ているメンバーが結構同じなんですよね(笑)。ここで優勝した方がこっちの大会でも優勝しているみたいな。なので、今はSNSで調べたりすることが多いです。TwitterやInstagram、YouTubeなどで自分が歌っている動画をあげている方がいらっしゃるのでそういうのを見て、気になった方にアプローチしています。あと番組のHPやカラオケBOXから応募が出来るので、そちらからも選んでいます。

――SNSではどういう方に声をかけていらっしゃるのでしょうか?

カラオケの点数で競う番組ではあるのですがそればかり意識していると面白くなくなってしまうので、オーディションの段階ではあまり点数は気にしていないんです。耳で聴いて、目で見て、「あ、この子上手いな」と思う子を選ぶようにしています。点数は二の次というか。後からカラオケで点を出してもらって何点出るかなという感じで。あとは自分の声質や特徴を理解して自分に合った歌を動画で歌っていると非常に魅力的には見えるので、自分の声を理解しているかどうかも判断材料にしています。

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――番組でスターになった林部さんがデビューを果たしておりますが、番組に出始めた頃の印象は?

番組サイドで調べて見つけた方なんですけど、EXILEのATSUSHIさんが通っていたボーカルスクールを主席で卒業されているんです。歌声を聴いたらすごくうまくて。あと山形から上京してきて、新聞配達をしながら自分でお金を稼いでボーカルスクールに通っていたというほど歌手になりたかったというバックボーンが魅力的だなと思いました。番組に出て歌ってもらってもやっぱりいい歌声で。だけどなぜか最初の方は全く勝てなくて「無冠の帝王」と呼ばれていたのが印象的でした。

一度勝ったら急に勝ち続けて年間チャンピオンにもなったんですけど、すごく苦労人な感じが良いんですよね。今は歌手として活躍していますけど、歌声にも哀愁がありますし、生きざまも哀愁があって僕は好きです。

――プロになると思っていましたか?

思ってました! 林部くんはいつか。プロになりそうだなという方は番組に何回も出ていただくようにしていますし、応援したいなと思います。

――番組として展望は?

林部さんの他にも去年は海蔵亮太くんがプロデビューされて、U-18の鈴木杏奈ちゃんも所属事務所が決まったり、出場者の中からどんどんプロとして羽ばたいていく人が増えているんですけど、スターを生み出すというのが番組の目標なのでそういう方を応援していけたらと思っています。今もやっているんですけど、優勝者にカラオケ世界大会の日本予選やテレビ東京の他の音楽番組に出てもらったり、優勝した人を次のステップにどんどん送り出していけたらなと。昔で言う『ASAYAN』や『スター誕生!』など、番組から歌手がデビューするというのがどんどん減っているので、この番組はカラオケマシンで競う番組ではあるのですが、スター発掘の番組になれればと思っています。

あと今密かに思っているのが、プロでもあまり知られていない歌うまっているんですよね。例えば若手の演歌歌手とかすごく上手いのにあまり知られていない方が結構いらっしゃる。お笑いだと結成15年以内の方が出場できる『M-1』とかあるので、それの演歌版でデビュー10年までの演歌歌手で一番歌が上手い人は誰かを決める大会とか・・・カラオケ採点というアプローチで番組がスターを生み出していく方法はないかなと考えています。

――MCを務める堺さんとも今後のことについて話されているんでしょうか?

よくしていますよ。実はカラオケマシンって4年に1回くらい変わるんです。ちょうど10月に変わったばかりなんですけど、今回大きく変わって人工知能のAIが導入されているんです。より人の耳に近くなったというか、感情も採点に反映されるようになりました。まだその機能を誰も掴み切れていなくて、堺さんも今までのMCの経験上「この人勝つだろうな」と思っていたら意外と点数が伸びなかったり、予想がつかないのが面白いと仰っていました。誰がAIの採点のコツを早くつかむことが出来るのか、全く予想できないのですが、これをきっかけにまた新しいスターが生まれてきたらいいなと思います。

――後編では、印象的だった出場者や間近で見ていて感じるプロとアマチュアの違いなどを聞いていく!

◆番組情報
『THEカラオケ★バトル』
毎週日曜日 夜7:54からテレビ東京で放送中
※次は12月15日(日)放送
動画配信サービス「Paravi(パラビ)」でも順次見逃し配信中