国民的大ヒット漫画家が連載中に急死してしまったことから、担当編集者がなんとかして継続を試みようとする禁断のコミックサスペンスドラマ『ミリオンジョー』。テレビ東京で毎週水曜深夜1:35放送、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」では全話先行独占配信されている本作で森秋麻衣を演じた今泉佑唯に取材した後編。"ミリオンジョー"マニアの森秋はかなりサイコパス・・・だが、そんな森秋の魅力や主演・北山からもらったアドバイスなどについて語ってくれた。(前編はこちら)
――まずは森秋さんが演じている森秋麻衣の魅力を教えてください。
予想外のことばかりしてくる女性ですね。「そこでそうくるか!?」みたいな。ちょっとサイコパスちっくなところも魅力です。
――そんな森秋と今泉さんが似ているところってありますか?
実は私、日常生活で「ぶっ飛んでるね」って言われることが多くて(笑)。実際、「今、ここで叫んだらみんなどういう反応をするんだろう?」って日々考えながら生きているんですよ(笑)。もしかしたら、そういうところが似ているのかなって。
――実際に叫んだことは?
あります(笑)。そのとき、周りの方はびっくりするんですけど、その反応を見て楽しんじゃうのが私。やっぱり、森秋麻衣ちゃんと似ているのかな(笑)?
――突飛なところは、似ているかもしれません(笑)。
そういえば、共演者の方やスタッフさんからも「森秋って、そのまんまの性格だよね」とは言われました(笑)。「あれ、私ってそうなんだ!」って。しゃべり方も目線も仕草も気を付けて普段と違うようにしていたのに「そのまんまだね」って言われて、びっくりしました。
――喜ばしいことではないですね(笑)。
ちょっと戸惑っちゃいましたね(笑)。
――主演の北山さんとは歌番組などでは共演したことがあると思いますが、今回、ドラマで共演してみていかがでしたか?
初日から泣くシーンがあったんですけど、今までそういう撮影をしたことがなかったので「どうやって気持ちを作っていったらいいんだろう?」「どうやって泣いたらいいんだろう?」っておどおどしちゃって。だから撮影でも時間がかかってしまったんですけど、北山さんは「時間のことも周りのことも全然、気にしなくていいよ」って言ってくださったんです。うれしくて、「これならクランクアップまで頑張れそう!」って思いました(笑)。
――とっても優しい北山さん。現場で気づいた一面はありますか?
テレビで見ている印象だと、明るい方だなとは思っていました。でも、こんなに話してくださるとは知らなくて。控え室でも率先してしゃべってくださるので、とにかく優しい方でしたね。
――今泉さんは現場でどういう立ち位置だったんですか?
萩原さんと初めて撮影が一緒になったとき、私の顔を見て「顔がすごく丸いんですね」って仰って。「もう卵にしか見えなくなってきた」って(笑)。それから私「タマちゃん」って呼ばれるようになりました。北山さんもしばらくしたら「タマちゃん」って呼ぶようになって、いつの間にか浸透していたんです。私の顔を笑いに変えてくれたことがうれしくて。現場も明るくなったので、萩原さんには感謝しています!
――ちなみに原作はマンガですが、今泉さんはマンガを読むことは?
普段、あまり読まないですね。昔、『地獄先生ぬ~べ~』(集英社)は読んでいましたけど。でも『ミリオンジョー』を読んでから漫画を読みたくなって。
――どんなマンガを?
少女マンガですかね。高校生のピュアで甘々なマンガを読みたいです!
――今泉さんは欅坂46の元メンバーですが、アイドル時代の経験が女優になってから役立ったことはありますか?
私、元々すごい人見知りだったんです。グループに入った当初もこういう取材や撮影現場であまりしゃべれなくて・・・ずっと下を向いている感じだったんですけど、ちょっとずつ人と話すことの楽しさを覚えました。今は率先してスタッフさんに話しかけることもできるようになったので、その経験が今、役に立っています。あのままだったら、きっと暗い性格のままだったんだろうなって思って、今はうれしいですね。
――では最後に、終盤にかけての見どころを教えてください。
(真加田への執着が人一倍強すぎて)怖い一面があって、その怖さが森秋麻衣ちゃんの見どころ。自分でも演じていてゾクッとしたぐらいです。終盤に向けて、急に大きな声で笑いだしたりするシーンもあるので、ぜひご覧になってください!
(文:MAIMAI)
【インタビュー前編】『ミリオンジョー』今泉佑唯、瞬きを抑えた"怖い"役作り
【番組情報】
毎週水曜日深夜1:35からテレビ東京で放送中
動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で全話一挙配信中
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