テレビ東京で毎週深夜1:35から放送、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」にて全話先行独占配信されているドラマ『ミリオンジョー』。本作は、国民的大ヒット漫画"ミリオンジョー"を描いていた真加田恒夫(三浦誠己)が連載中に急死してしまったことから、担当編集者の呉井総市(北山宏光)がなんとかして継続を試みようとする禁断のコミックサスペンス。
その中で新人漫画家の森秋麻衣を演じているのが今泉佑唯だ。"ミリオンジョー"マニアの彼女の行動がさらなる展開に拍車をかけていくことになるが、インタビュー前編では劇中で瞬きを極力抑えたという今泉の役作りへのこだわりや女優としての目標などに迫っていく。
――最初に『ミリオンジョー』の原作、台本を読んだときの感想を教えてください。
もう予想外の展開過ぎて。原作の漫画を読んだときは口がぽかんと空いちゃうような感じでハラハラドキドキしました。
――誰の行動が予想外でしたか?
やっぱり呉井さんかなぁ。しかも真加田さんの遺体を埋めちゃいましたからね、びっくりしました(笑)。でも、物語が進んでいくと遺体を埋めるのってスゴイことなのに、忘れちゃっていることにまたびっくりして。不思議な感じがしましたね。
――今回、今泉さんが演じる森秋麻衣さんは、どんなキャラクターですか?
とにかく漫画家の真加田さんが大好きな女性。一見、普通の女のコかなって思いきや、だんだん変わっていく姿が面白くて。きっと誰も予想がつかないと思います。
――森秋は真加田さんが好き過ぎて、自らも漫画家になったんですよね?
そうなんです。真加田さんと結婚するために漫画家になるってスゴ過ぎますよね。そんなに人のことを愛せるってステキなことだとも思います。
――でも、ちょっと怖くないですか?
確かに、ちょっと「ん?」って思いましたけど(笑)。
――演じるにあたり、何か意識していた点はありますか?
しゃべり方には気を付けていましたね。気持ち、ワントーン高い声で話したり、あまり瞬きをしないようにしたり。私、普段はすごい瞬きをしちゃうんです。だから撮影中、監督さんからも「あまり瞬きしないように気を付けてね」って言われました。
――それはどういう効果があったんでしょうか?
榊(英雄)監督からは「瞬きしない方が、怖く見えるから」って言われました。実は私もあまり瞬きしないほうがいいのかなって思っていたんですよ(笑)。
――榊監督は、どんな方でしたでしょうか?
熱い方でしたね。アクションのシーンでは「こっちにこう行って!」とか、ひとつひとつの動作を熱いく教えてくださって。私も引き込まれちゃいました。
――女優としてはまだまだ新米な今泉さん。現場で今回、新たに気づいたことはありますか?
シリアスなシーンというか、場が重たくなるようなときは、収録の合間もしゃべり過ぎないよう気を付けました。ちょっと下を向いていたり。永野さんもそういうタイプな方みたいで。
――佐藤宏治を演じたお笑い芸人の永野さんですね。
はい。アクションのシーンで永野さんがずっと一点集中していらっしゃって。なのに私、のんきに「永野さん!」って話しかけちゃったんです。そしたら「すみません。今、気持ちを作っているんで」って言われちゃって(笑)。「今、役者モードなんです」みたいな(笑)。とにかく楽しい現場でしたね。
――現場で分からないこともありましたか?
もう分からないことだらけでした。だから分からないときは聞いちゃうことが多かったです。例えば監督から「ここのシーンはこういうふうにしてほしい」って言われても「それ、どういうこと?」って考えちゃって。その解釈をすぐに出来ないでいると北山さんや萩原(聖人)さんが「そこの意味はこういうことだから、これでいいと思うよ」って教えてくださるんです。本当に優しい方ばかりでした。
――現場にあった紙コップに落書きをしていたんですって?
はい。現場が結構、暑かったんです。でも、スタッフさんはなかなか水分補給が出来ないって聞いたので、紙コップにいたずら書きをしてみようかなって。時間があるときはひたすら書いていましたね(笑)。
でも私、本当に絵心がないんです。でも森秋麻衣ちゃんって漫画家じゃないですか。だからクランクインする前にネームを書いてみたんですけど、全然描けなくて。そのとき「ここに線を引くといいんだよ」ってスタッフの方から教わり、何回か描いてみたら描けるようになりました!
――これから女優を目指すために、目標にしていることは?
撮影現場で周りの空気をちゃんと見極め、臨機応変に対応できるような女優になることを目指したいです!
――後編では、今泉が演じる森秋の魅力や主演・北山の印象などを聞いていく!
(文:MAIMAI)
【番組情報】
毎週水曜日深夜1:35からテレビ東京で放送中
動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で全話一挙配信中
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