11月4日(月・祝)夜7:00から動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で、10月に千葉・幕張メッセイベントホールにて開催された『NARUTO to BORUTO THE LIVE 2019』の模様が一日限りで見逃し配信される。主題歌を務めてきたアーティストのライブやアニメ版声優陣による生アフレコ、ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」~暁の調べ~のスペシャルステージなどが行われた当イベントのMCを務めた井上裕介、美山加恋に見どころや「NARUTO-ナルト-」の魅力などを聞いた。

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1999年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載が始まり、今年20周年を迎えた「NARUTO-ナルト-」。「すべての忍道が、ここに集う。~漫画、アニメ、舞台、ゲーム、そして音楽~」をテーマに開催されたこのスペシャルイベントでは、TVアニメ『NARUTO-ナルト-』および『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』の主題歌を担ったアーティストによるライブや、声優陣によるオリジナルエピソードの朗読劇、名台詞の生アフレコ、「ゲーム実況者わくわくバンド」によるPS4(R)用ソフト「NARUTO-ナルト-疾風伝 ナルティメットストーム4 ROAD TO BORUTO」のゲーム実況、ファンが選ぶ名シーン上映など、内容盛り沢山の忘れられない2日間となった。

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原作漫画を読み続けてきた井上と5歳の頃に映画の声優を務めてから本作にハマっているという美山が当イベントのMCを担当し、ファン目線でイベントを共に盛り上げた。ライブ終わり、熱冷めやらぬ二人に直撃。ライブを終えてみての感想や好きなキャラなどについて語ってくれた。

――MCを終えてみていかがでしょうか?

井上:非常に楽しくさせていただきました! 低カロリーな仕事で申し訳ない(笑)。もっと色々やりますよ、と思っていたんですが、お客さんと同じ感覚で楽しんでいました。

美山:イベントのMCというのが初めてだったので「大丈夫かな・・・」と心配だったんですが、ナルトと一緒に私も成長してきていたのでお客さんと同じ気持ちだったかと思います。すごく楽しかったです。

――贅沢な企画盛りだくさんのイベントの中で、特に印象に残っているコーナーはなんでしょうか?

井上:俺ね、2日間ともなぜかサスケをカカシって言っちゃったんだよね(笑)。

美山:一番の大罪ですね、それは!(笑)

井上:なんで言ったのか分からない・・・無意識! 一番好きなキャラがカカシやから、それで出ていたんだと思うんですけど。ここに居てくれ、という思いが強かったのかもですね(笑)。どのコーナーもそれぞれ印象的だったので一番を決めるのは申し訳ないけど・・・2.5次元ミュージカルは今回セットがないし、舞台の世界観が作れない中、平舞台でのパフォーマンスは勇気いることだろうなと思うんですけど、それを成し遂げていたのが素晴らしいなと思いました。

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美山:声優の方々のトークを聞けたのは私も嬉しかったです。(声を務めている竹内順子さんの)ナルトが父親になってからの気持ちの作り方とかそういうのが聞けて、すごい勉強になったなと。ゲーム実況も楽しかったです。2日目の中で一番「どうしよう」と思っていた企画だったので・・・格闘ゲームが得意というわけではなくて、ゲーム実況を観ている方が好きなのでちょっと怖かったんですけど、ゲーム実況者わくわくバンドの皆さんが助けてくれたので楽しかったです。

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――ご自身と「NARUTO-ナルト-」シリーズとの歴史は?

井上:アニメはそこまで見ていなくて・・・原作の漫画は何度も読んでいて、読み終わったのが数年前なんですけど、このイベントでアニメを見て「あ、こんなシーンあったな」って改めて振り返れたのがよかったですね。「アニメではナルトのお母さんは髪色あんな感じやったんや」とか、知らないことも結構あったのでそこは新鮮でもありましたし、楽しかったです。改めてアニメで見てみたいなと思いましたね。

美山:私は5歳の頃に参加させていただいた「劇場版 NARUTO-ナルト- 大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!」のアフレコの時が最初の記憶です。まだナルトとか他のキャラの声が入っていない時に私一人でアフレコしたんですけど、舞台あいさつでナルトの声を初めて聴いて、「あ、これがナルトなんだ!」って思っていましたね。そこから声優さんと言うものを知って今に繋がっているので、改めてナルトとはすごく縁があるなと思いました。それからアニメにもハマって。小学生の時は学校から帰ってきてずっと見ていました。もっともっとこのイベントでいろんなシーンを皆さんと一緒に見たかったし、好きな曲もまだまだあるので、生で聞きたかったなと思います。

井上:俺、「NARUTO-ナルト-」読み始めた頃はまだ芸人にもなってなくて。芸人になる前から好きなもので、今芸人になって仕事で携わらせてもらえるというのは、すごく感慨深いですね。子供の頃に好きだったものと絡めるというのは。

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――井上さんと美山さんもそうですが、こうやって世代を超えて「NARUTO-ナルト-」シリーズが愛される理由は何だと思いますか?

井上:「NARUTO-ナルト-」に限らずなんですが、人気になる作品っていうのはこういうのだなって思っているのは主人公より人気のキャラクターがいるということですね。ナルトはもちろんなんですけど、サスケとかイタチとかカカシとか、主人公以外のキャラも格好良くて人気あるというのは、長続きする秘訣だと思うんですよね。チームがかっこいいっていうことになるんでしょうね。

美山:キャラクターが魅力的なのも素敵だなと思うんですけど、私で例えたら小学校の時にアカデミー編があって、その時にナルトがブランコに一人で乗っている姿を見て「うわぁ~」ってなっていたんです。同い年くらいの子がこんな寂しい思いをしているなんて、ってナルトに共感していたんです。それでナルトがどんどん成長していって、お母さんとお父さんが出てきて、お父さんお母さんのずっと息子のことを心配していたんだよっていう気持ちが分かるようになって、そこからまたすごくハマっちゃうというか。そうやって年齢を重ねるごとに楽しみ方が変わるところが一番魅力的なところだなと思いました。

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――井上さんはカカシが好きということですが、お二人の好きなキャラクターの魅力はどんなところでしょうか?

井上:カカシが良かったのは、基本男の子が好きなキャラの要因として、どこか顔が隠れていることがあるかなと。片目が隠れているとか、結構男のロマン感じる要素のひとつやし、で、カカシがストーリー進んでいった時に、1巻から写輪眼は使っているけど、なんで使えるのかは分からなかったじゃないですか。それでオビトのストーリーに行くまでに結構かかるんですよ。そこが分かってからまた戻って読むと、深みが増すというか。一度で二度おいしいキャラクターがカカシなのかなって思うんですよね。

ヤンキー漫画とかでへらへらしているけど強いキャラってかっこいいじゃないですか。カカシはそういう感じ。イチャイチャパラダイス読んでいるけどめちゃくちゃ強い、とかそのギャップが子供心に響いたんだと思います。幼少期のオビトとの話はグッとくるのと、最初心を掴まれたのは再不斬との戦いでなんだかんだスリーマンセルをきっちり守ろうとするあたりが良いですね。仲間の為、教え子の為に体を張れるキャラはすごく好きです。

美山:ネジとサクラに子供の時は憧れていました。サクラはかっこよくて可愛いんですよね。サスケくんを最初は子供らしく可愛い感じで好きだったのが本気で好きになっていたり、追いかける時に髪をバッサリ切ったり、女の覚悟がかっこよくて憧れていました。ネジは個人的に見た目の好みです(笑)。

井上:ネジはいいよね。ナルトが素晴らしいのって、実はあまりメインキャラが死なないんですよ。でもその中で、死んでほしくないキャラだけ死んでいるんですよね。

美山:そうなんですよね、「ウソ!?」って思いましたもん。

井上:3代目とかネジもそうやし、「ここでコイツ死んでまうんかい・・・」が結構あるんですよ。そこの裏切りは魅力的ですよね。

美山:ネジのショックはすごかったですよね・・・。

――「NARUTO-ナルト-」を楽しんできたお二人。「BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-」が始まった時はどう思われましたか?

井上:僕は正直、「NARUTO-ナルト-」から「BORUTO-ボルト-」に移る時反対派でした。映画とかも1より2は劣るとか言われるじゃないですか。最初は「NARUTO-ナルト-」を超えることはできないと思っていたので、「『NARUTO-ナルト-』だけでよかったのに」って思いたくなかったので反対派だったんですけど、実際走り出したらボルトもものすごく面白かった。

うまい具合ナルトチームが絡んでくるから、「NARUTO-ナルト-」はナルトの成長物語だったのが、「BORUTO-ボルト--」になって親子物語に変わって。そこで見え方がグッと変わったのがよかったのと思います。「BORUTO-ボルト-」のシリーズになってナルトが父親としてどう成長するかっていうのも見られるからただの続編という描き方じゃなかったのはファンとして嬉しかったです。

美山:私も同じです! 最初はナルトがお父さんになってどんな子育てをするのか見たいなと思っていたんですけど、だんだんボルト自身の物語にも惹かれていきましたし、国里そのもののその後の様子も出てきたり、「BORUTO-ボルト-」の世界でしか見られないところが多く出てきたのですごく楽しくなりましたね。

井上:個人的には「BORUTO-ボルト-」になって、「NARUTO-ナルト-」で悪かった奴がみんなええ奴になってるんですが、そんなわけないので誰か裏切ってほしいんですよね、この先(笑)。みんな親になってみんなええ奴になっているから。人ってそんなに簡単に変われないという部分も描いてほしい。想像できるふり幅が、ナルトの時よりボルトの方が広がったからそこはやっぱり面白いですよね。

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――シリーズを通して、お二人の心に残っている好きなエピソードはなんでしょうか?

井上:俺はネジの「また一羽見えなかった」って言って死んでいくところ・・・。天才のひとつの穴というか・・・周りから天才だと言われている人でも、穴があったりダメなところがあるっていうのは、天才のまま死んでいかなかったのが逆に良かったなと。僕は一番好きです。

美山:いっぱいあって悩みますね・・・。切ないシーンが好きなんですけど、今パッと出たのは、サスケが幼少期の夢で池の前で千鳥の練習をしてる時にお父さんがふっと現れて、「よくやったな」って言われて目が覚めたらいないっていうシーン・・・あのシーン「うわっ!」って思いました。怖くなっちゃいましたね。サスケが愛おしくなったシーンで、切なくて好きです。

――ありがとうございました。最後に、見逃し配信を観られるファンの方へメッセージをお願いします。

井上: 2日間の総集編ということでどんな編集が入るか分かりませんが、僕から一つ言えることは、MCトークはスキップしていただいて大丈夫です(笑)。

美山:切ない・・・(笑)。

井上:ステージの合間に俺たちが繋いでいたっていうのだけ思い出していただければ。

美山:普段見られない生アフレコをあんなにボリュームのある物語で見られたり、アーティストさんも一気にこんなに集まることはないだろうなと思うほど豪華な方たちだったので、楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。

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【配信情報】
『NARUTO to BORUTO THE LIVE 2019』
動画配信サービス「Paravi(パラビ)」:11月4日(月・祝)夜7:00~11:00配信※時間内なら何度でも視聴可能

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(C)ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」製作委員会2019 
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(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
(C)NARUTO to BORUTO THE LIVE 2019実行委員会