本ドラマは、木村演じる型破りなフランス料理のカリスマシェフ・尾花夏樹が慢心から全てを失いもう一度夢に向かって"大人の青春"に懸けるヒューマンストーリー。
第1話ではパリでのロケを含む壮大なスケールで"日曜劇場×木村拓哉×豪華俳優陣"への並々ならぬ完成度を見せつけ、上映後は自然と客席から割れんばかりの拍手が起きた。
実は登壇者も最後列で試写を見ていたことが明かされると、来場者は驚きの悲鳴を。フリーの料理人・相沢瓶人役の及川が「そうそう。一番後ろだと(フランス語のシーンの)字幕が全然見えなかったね」とファンの声を代弁。「だから、オンエア見てね」と宣伝も欠かさない及川の抜かりのなさに木村もニッコリ。
ドラマでは木村たちが手際よく美しい料理を作るシーンがたびたび登場するが、そのどの場面も代役を立てることなく役者が実際に調理しているという。1話に一人前で登場する「テナガエビのエチレ」は木村が「1シーンの撮影で16人前作りました」と明かし驚かせ「あとでスタッフでおいしくいただきました」と"お決まり"のフレーズではにかむ。「料理シーンは大変ではないですか?」という質問に「スタッフが大変ですよ。どんな色でどれくらいの明かり(照明)を当てて、ベストな見せ方はどこにあるのか、いかに美しく、そしてにおいが届けられないテレビドラマの世界の中で、見てくださる人に『これ、おいしいんだろうな』と想像を膨らませる映像を撮ってくれているスタッフ、監督が一番大変なんじゃないかなと僕は思います」と裏方の努力をねぎらった。
体当たりの演技は料理シーンだけではない。ギャルソンの京野陸太郎役の沢村が、木村に掴みかかる場面を振り返り「大丈夫だった?」と木村を心配。木村は「撮影の時からずっと沢村さんが気にしてくださっていて。『絶対家に帰って全部脱いだら僕の手の痕がくっきり付いてるはずだから』って言っていたんですけど・・・脱いだら、本当についました(笑)」と笑い話に変え、チームワークのよさをうかがわせる。
沢村によって木村の撮影話はまだまだ明かされる。「官僚をビンタするところあるじゃないですか。テスト(リハーサル)ではやらなかったけど本番でバーンと(本当に叩いた)」とアドリブがあったことを明かすと、木村は「出演してくださっている方がちゃんと役者さんと聞いたので、だったらご理解してくれるだろうと」と釈明。沢村は「木村くんのすごいところはごまかしでやらないところ。それも見せ場です」と称えた。及川も深くうなずき「僕、たっくんに『泣けた~』ってLINE送っちゃったもん!」と同調していた。
一方、尾花とともに三つ星を目指す女性シェフ・早見倫子役の鈴木は「世界最高峰に素敵な方達と一緒にお仕事をして、学べるだけでなく仲間として引っ張っていただける素晴らしい時間を過ごしています」と撮影の日々が充実している様子。「今、日本で一番羨ましがられる女は私だなと実感しながら仕事をしています(笑)」とルックスも内面もイケメンな5人に囲まれている状況を素直に喜び、会場に集まった女性客も共感の声を上げていた。
尾花のパリ時代に弟子として働いていた平古祥平役の玉森は、平子とその彼女・蛯名美優(朝倉あき)のシーンを木村にイジられ、及川にはそのシーンを再現され、耳を真っ赤にしてしまう一幕も。玉森は現場で愛されキャラであることを感じさせた。
制作発表会見では、撮影のロケ地にフランス大使館を使用した縁からローラン・ピック駐日フランス大使も駆けつけた。ドラマの仕上がりに大満足のピック大使は「必ずや一般視聴者の方々にも楽しんでいただけると確信しております。そして、願うことであればパート2などが実現したらどんなに素敵かと思います」とコメント。1話放送前からの「続編要望」に木村は「早いな(笑)」と笑っていた。
新ドラマ『グランメゾン東京』は10月20日(日)からTBSで夜9:00よりスタート(初回は25分拡大)。毎週地上波放送後に、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」でも配信。また、パラビでは10月21日(月)から本作の配信版オリジナルストーリー『グラグラメゾン♥東京 ~平古祥平の揺れる思い~』も配信する。
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