2018年12月、アメニティー業界最大手といわれる資生堂が、アメニティーの販売を終了。
ホテル業界に大きな影響を与えました。全国に210以上のホテルを展開するアパホテルは、洗剤やせっけんなどを製造するメーカーに急きょ依頼し、半年にも満たない短い期間でオリジナルのアメニティーを開発したといいます。
アメニティーの注文や開発依頼が、同業他社に殺到。埼玉県のメディカルスペースでは、生産数が前年の2倍になりました。
しかし薄利多売の中でどう利益を出していくか、業界独自の課題に対応しなければなりません。しかも、手作業中心の製造では大手ホテルチェーンなどの大きな需要に追い付けないという問題もありました。
メディカルスペースは2億円をかけて工場の増設を決定。製造ラインを強化し、大量生産で全体利益を上げていく方針です。
こうした中、アメニティー業界に新たな風を吹かせようと参入した企業もあります。メンズスキンケア製品を販売するベンチャー企業バルクオムです。
「新しい商機を見いだしている。今までの薄利多売から、より高品質で、継続して使ってもらいやすく、使いたいと思ってもらえるものを作り出している」と、アメニティ事業部の木下達哉部長。現在、高級ホテルを中心に全国70のホテルに納入しています。
スキンケア製品以外のアメニティーも開発中です。東京・竹芝に2020年4月開業予定の高級ホテル「メズム東京」に、浴室用のアメニティーを納入することが決定しています。
バルクオムとしては初の男女兼用のアメニティー製品ですが、評判も上々。2020年までに70のホテルへの新規納入を目指しています。
この映像と記事はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2019年8月6日放送)の内容を配信用に再構成したものです。
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