総勢2413組の芸人がエントリーしたコント日本一決定戦『キングオブコント2019』の決勝の模様が、9月21日(土)にTBSで生放送される。

『キングオブコント』にはこれまで、バナナマン、サンドウィッチマン、ロバートら、テレビでもおなじみの実力派芸人たちが出場しており、東京03やバイきんぐなど、この大会を機にブレイクした芸人も数知れず。漫才日本一決定戦『M-1グランプリ』と並んで、お笑い界の勢力図にも影響を与え続けているコンテスト番組だ。また2015年からは、松本人志、さまぁ~ず、バナナマンが審査員に就任しており、近年は5人の審査ぶりも大きな見どころとなっている。

動画配信サービス「Paravi(パラビ)」では現在、『キングオブコント』の過去大会を配信中。生放送をリアルタイムで視聴した人は、当時を懐かしみながら、まだ見たことがないという人は、未知の笑いに触れるためにも、必見のプログラムだ。

今回は、配信中の過去大会の中から、編集部がセレクトしたお薦めの"神ネタ"5本をご紹介します。

松本人志も「パーフェクト」と絶賛!4分間の"人間ドラマ"

■東京03「旅行」(2009年大会)

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地道なライブ活動で培ってきた、ネタの構成の妙と卓越した演技力で、2009年大会を制した飯塚悟志、角田晃広、豊本明長によるトリオ・東京03。中でも白眉だったのが、ファイナルステージの「旅行」ネタだ。旅館の一室に到着した飯塚(♂)、角田(♂)、豊本(♀)の仲良し3人組。テンションの上がった飯塚が館内の見学に出掛けたその隙に、角田は豊本に愛の告白をするも速攻で断られ、気まずい空気が流れる中、戻ってきた飯塚が事情を悟って楽しい旅行が台無しだと激怒。怒涛のツッコミで爆笑をさらいながらも、たった4分間とは思えぬほど人間関係の機微を描き出した緻密な一作に、司会の松本人志も「パーフェクトなネタ」と感心しきりだった。

「旅行」のネタはこちら(02:11:00あたり~)

「なんて日だ!」16年間培ってきた"コント愛"が炸裂

■バイきんぐ「帰省」(2012年大会)

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2012年大会では、当時全くの無名だったバイきんぐが王座を獲得。彼らが16年間育んできた"コント愛"が一挙に爆発したのがこのネタだ。西村瑞樹扮する若者が、15年ぶりに実家に帰ってくる。小峠英二扮する父親は、娘だったはずのわが子がガテン系の男に変貌し、パナマ人の"元男性の女性"と結婚、あげく多額の借金を抱えていると聞きパニックに陥り・・・「なんて日だ!」。その後、流行語にもなったキラーフレーズが見事に決まり爆笑をさらった。小峠の鋭いツッコミと西村の存在感が冴えた1ネタだった。決勝当日の朝までアルバイトをしていたという小峠は、優勝の瞬間、大号泣。心の中で「なんて日だ!」と喜びの雄叫びを上げていたに違いない。

「帰省」のネタはこちら(02:00:00あたり~)

確かな演技力に支えられたシチュエーションの面白さ

■ジャングルポケット「トイレ」(2016年大会)

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初の決勝進出を遂げた前年に続き、2016年大会の決勝に駒を進めたジャングルポケットが、悲願の王座を狙い披露した「トイレ」。斉藤慎二が会社のトイレで用を足していると、突然部下の太田博久が入ってくる。ひたすら謝る太田を「いいから早くドア閉めて!」とたしなめていると、もう一人の部下・おたけが登場。太田とおたけはなぜか個室の中に入ってきて、口論を始める。斉藤は、座っている便器を指差しながら「ウンチあるんだよ? 出ていって!」と懇願するしかなく・・・オチの"サプライズ"に至るまで、米国のシチュエーションコメディさながらのドタバタ劇を、熱い芝居で展開した。結果は堂々の準優勝。王者のライスとはわずか6点差だった。

「トイレ」のネタはこちら(00:58:00あたり~)

コントの概念を覆した"リズムなわとび発表会"

■にゃんこスター「リズム縄跳び」(2017年大会)

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2017年大会に突如現れた当時結成5カ月の男女コンビ・にゃんこスターは、このネタで各方面に衝撃を与えた。アンゴラ村長が、大塚愛の「さくらんぼ」に合わせ、縄跳びの超絶テクを披露。だがサビになると、急に縄跳びを放り捨て、不思議なダンスを踊り始める。それを見ているスーパー3助が次々とツッコみ、最後は「僕たちのコンビ名は、にゃんこスターでした~!」の唐突なあいさつと共にフィナーレ。見た者に「コントとは何ぞや?」と問い掛けるような全く意味不明のネタなのだが、審査員の設楽統に「会場の空気をぶっ壊した」と言わしめるほどの爆笑をもたらす結果に。あまりの強烈さに、かまいたちの優勝がかすむほどだった。

「リズム縄跳び」のネタはこちら(01:05:00あたり~)

ブレイク後、初参戦!地肩の強さを見せつけた"王道コント"

■チョコレートプラネット「密室ゲーム」(2018年大会)

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2018年、4年ぶり3度目の決勝進出となるチョコレートプラネットが披露したのが、異彩を放ったコント「密室ゲーム」。密室に監禁された松尾駿。長田庄平扮する謎のマスクマンがモニターに現れ話し掛ける。「私とゲームをしよう」。だが松尾は聞く耳を持たず、「ここはどこだ!」「お前は誰だ!」と質問攻め。気圧されて"すずきたけし"と本名まで明かした謎の男は、ついに密室に入ってきて・・・「今日これを抜くコンビが出るかな」(松本人志)など、審査員からも絶賛され、暫定1位となったチョコプラだが、続くファイナルステージでは、まさかの失速で3位に転落。しかし、こうした"伝説"が生まれてしまうところも、人気芸人たるゆえんなのかも。

「密室ゲーム」のネタはこちら(01:01:00あたり~)

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