超特急、DISH//、PRIZMAX、M!LKなど数多くの人気グループを輩出しているEBiDAN(恵比寿学園男子部)。その中で、ミクスチャーユニットとして他のグループとはまったく違う存在感を放っているのがSUPER★DRAGON(スーパードラゴン)――通称"スパドラ"だ。

初のTBS冠番組『SUPER★DRAGONの本気スポーツテスト!(スパドラのマジスポ!)』が動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で独占配信中! そこで今回の「オシダン!plus」では、182cmというメンバー1の長身を誇る古川毅にフィーチャー。スパドラと共に歩んできた日々を語ってもらった。

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いろんな要素をミックスしたミクスチャースタイルが僕らの武器

──『SUPER★DRAGONの本気スポーツテスト!(スパドラのマジスポ!)』は7種目のスポーツに"マジ"で取り組み、メンバーの中でNo.1を争うスポーツバラエティ。古川さんは身体を動かすのは好きですか?

そこまで自信はないです。身体を動かすのは嫌いじゃないんですけど、そんなに運動神経がいいわけではなくて、本当、可もなく不可もなく・・・。番組でも、特に罰ゲームになるわけでもなく、当たり障りのないポジションにいます(笑)。

──では、メンバーの中でこの人には負けたくないという相手は?

誰でしょうね。あんまりいないですけど、筋力だったらジャンには負けたくないかなあ。レベルがだいだいたい同じぐらいなので(笑)。実際に結果がどうなったかは・・・番組でチェックしてください(笑)。

──古川くんが思うスパドラの魅力はどんなところですか?

僕たちスパドラは歌、ダンス、ラップ、そしてヒューマンビートボックスを混ぜ合わせたミクスチャーユニット。楽曲のジャンルもハードロックをやったりダンスミュージックをやったり本当に幅広いんですけど、ちゃんと根底にはJ-POPの良さがあって。

いろんな要素がミックスされているからこそミクスチャーユニットと呼んでいただけるんだと思っていますし、そこが他のグループにはない僕たちの魅力。楽曲によって全然色が違うから、ライブではそんな僕らの音楽が一気に楽しめる。僕らの魅力を感じていただくには、ライブに来ていただくのがいちばん早いと思います!(笑)

──スパドラビギナーの読者にオススメしたい入門の一曲と言えば?

『Untouchable MAX』ですね。聴いてもらうとわかると思うんですけど、他のダンスグループがなかなか挑戦しないタイプのロックな曲。SUPER★DRAGONにしか出せない熱量があるし、僕らにしか出来ない曲だと思います。

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中2の文化祭で『Choo Choo TRAIN』をやりました

──小さい頃にピアノを習っていたそうですが、昔から音楽には親しみがあったんですか?

そうですね。音楽はずっと好きです。カラオケで歌ったりもよくしていたし、中学2年の文化祭ではみんなで『Choo Choo TRAIN』をやりました。

──へえ。じゃあ、あのグルグルまわる振付も?

はい。みんなでまわりました(笑)。

──音楽的なルーツは何かありますか?

ロックかもしれないです。人生で初めて自分で買ったCDがB'zさんの『さよなら傷だらけの日々よ』で。僕が小学6年生のときに発売された曲なんですけど、初めてCMで聴いた瞬間、カッコいいと思って、すぐCDを買いに行きました。

あとは『ドラゴンボール』が好きだったので、JAM Projectさんとか影山ヒロノブさんの曲もよく聴いていました。アニソンという括りで見る人が多いかもしれないけど、曲そのものはロックでカッコいい。

僕は中3のときにスカウトをされたんですけど、その頃はUVERworld さんが好きで、よく聴いていました。歌うのは好きだったし、人前で何かをするのも嫌いじゃなかったから、スカウトを受けたときも全然嫌じゃなくて。自然とやってみたいなって興味がわきました。

──いざ芸能界に入ってみて、最初はどうでしたか?

僕の場合、最初にEBiDAN研究生というところからスタートして、そこでEBiDAN関連の番組とかに出させてもらったりしていたんです。だから、まずはこの中からグループとしてデビューできるかどうかが最初の目標で。

(同じSUPER★DRAGONのメンバーの)玲於やジャンは僕より前にEBiDANに入っていて。世代的には、すでにデビューしていたM!LKあたりが同じ。だから二人の間では「自分たちはM!LKに選ばれなかった」という意識があって、その反骨心がいい意味で競争心を生んでいる感じだった。その空気は当時僕も感じていたので、とにかく「グループに選ばれなきゃヤバい」っていう気持ちはありましたね。

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「SUPER★DRAGON」という名前を知ったときは一瞬青ざめました(笑)

──じゃあSUPER★DRAGONの結成が決まったときは?

うれしかったです! ただグループを新しくつくることは知らされていたんですけど、名前が何になるかは聞いていなくて。知ったのが、新ユニット結成が発表された「星男祭2015」のリハーサルのときだったんですよ。

セットリストを見たら、俺たちのところに"SUPER★DRAGON"って書いてあって。そのときは「どんな名前やねん!」って一瞬青ざめました(笑)。これはやばいって、すぐスタッフさんに確認しに行きましたもん(笑)。

──確かに名前のインパクトはすごいです。

今はもう世界中に覚えてもらいやすいこの名前で良かったんじゃないかと思います(笑)。

あと、最初は年齢差を感じることが多かったですね。結成当初、僕は高1で最年少は小5。電車に乗るとき、改札でピヨピヨ鳴っていましたから(笑)。年上4人と年下5人のあいだで差を感じる部分が大きくて、最初の頃はあんまりつるむこともなかったんですよ。

だから僕たちからしたら不安でした。グループには選ばれたものの、ビジョンがまったく見えなくて。もちろん大人の方々は、年下メンバーの潜在能力とか成長を見越して選んだんでしょうけど、当時の僕たちではそこまで考えられなかったから。ここからどうやっていけばいいんだろうって。

──その不安をどうクリアしていったんですか?

悩んでいても仕方ないし、自分たちでできることはどうにかしていくしかないなって。それで、最初にまずは「みんなタメ口でいこう」って決めました。それまでは敬語だったんですけど、やめにして。

あとは僕たち年上組の方から積極的に年下メンバーの目線に合わせていこうって話をしたり、一緒にふざけたり、学生感覚のノリで騒いで。結果的にそういう男子校感は今もずっと残っていて、そこがSUPER★DRAGONの魅力のひとつになっている気がします。

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ツアーのファイナルで『Untouchable MAX』をやったときはグッと来ました

──グループが初めてひとつになれたと感じた瞬間って覚えていますか?

3rdワンマンライブ(『SUPER MISSION ~Code Name:Stella~』)ですね。ちょうど結成して1年というタイミングだったんですけど、そこが1000人以上入るキャパ(シティ)の会場で。結成当初からずっとそういう会場でワンマンをやることを目標にしていたので、3回目のライブで叶えられたことがうれしかったです。

あとはそのワンマンでCDデビューが発表されたのもうれしかった。そこまでの1年はもう何も覚えていないぐらいがむしゃらで。何もない状態からスタートして、とにかく与えられたことを不器用でも全力でやることに必死だった。ようやくグループとして第一歩を踏み出せたという意味でも、あの3rdワンマンが僕らがひとつになれた瞬間だったと思います。

──そういうとき泣いたりするタイプですか?

僕はあんまり泣いたりしないですね。でもグッとくることは結構あります。この間、Zeepツアー(『SUPER★DRAGON 7th ONEMAN LIVE TOUR『Emotions』』)のファイナルがあったんですけど、その本編のラストで『Untouchable MAX』をやったんですよ。そのときも、今まででいちばんいいライブができたっていう自分たちなりの達成感とか、会場の熱気や一体感でアドレナリンが出て泣きそうになりました。

みんな同じ気持ちだったみたいで、終わったあとにメンバーとも「あんな泣ける曲だったっけ?」って話したりして。自分でもそんな熱いものが沸いてくるなんて思わなかったから意外でした。

──結成から今日までのあいだで、自分が最も成長したと思うところは?

意識と"視野"です。最初は与えられたことをやるのに精一杯で、どうカッコよく見せるかぐらいしか目が向かなかったんですけど。今はもっとこういう音楽がやりたいとか、こういうフェスに出たいとか、自分たちの道が明確になってきて、グループの野望とかも出てきました。

自分たちがどう見られたいかがわかるようになると、じゃあそのためにはまずこの壁をぶっ壊さなきゃいけないとか、もっとこういう層に受け入れられなきゃいけないとか、具体的なことを語れるようになって。そういう意識はこの4年で確実に変わったと思います。

――では、聞かせてください。SUPER★DRAGONの野望って何ですか?

一番でかいのは、世界進出です。そのためには、まず日本でこれからより多くの方に観ていただけるようになることが大事。日本って音楽的な面では保守的な部分があると思っているんですけど、そこをミクスチャーユニットという僕らの強みで崩していきたい。

8月14日(水)に発売される『3rd Identity』はかなり攻めたアルバムになっていて、僕らのやりたい音楽がつまっています。ポップさも忘れずに、固定観念をぶっ壊すような楽曲だらけなので、ぜひ聴いてほしいですし、こうして階段を上りながら、いずれ世界に音楽を届けていくことが僕たちの野望です。

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後編では、役者業に対する思いなど、古川毅のパーソナルな部分をさらに深掘りしていきます!

撮影=井上修二

◆番組概要
『SUPER★DRAGONの本気スポーツテスト!(スパドラのマジスポ!)』
TBSで深夜に放送されている『買い物ラボ』内で月曜日、火曜日、水曜日に2分コーナーとして放送中。
また、未公開シーンを含めた完全版がパラビで独占配信中。

◆SUPER★DRAGON情報
2019年8月14日(水) に3rdアルバム『3rd Identity』が発売!