7月19日(金)夜10時からTBSで黒木華主演ドラマ『凪のお暇』の放送がついに始まる。本作は、月刊誌「Eleganceイブ」(秋田書店)で連載中のコナリミサトによる同名漫画が原作で、仕事も恋も全て捨てた28歳OL・大島凪(黒木)が突然の失踪し、追いかけてくる元カレと新しく出会う人たちを巻き込んで人生リセットを目指していく物語。

第1話では、常に空気を読み、窮屈に感じながらも「なんだかなぁ〜」 な生活を受け入れて過ごしていた凪がある日、付き合っていた彼氏・慎二 (高橋一生) からの一言がきっかけで心が折れ、「わたしの人生、これでいいのだろうか・・・」 と見つめ直した結果、人生のリセットを決意。会社を辞め、家も引き払い、交際していた彼氏もろとも知り合いとの連絡を絶ち、携帯も解約し、東京郊外の何もない六畳一間のボロアパートに引っ越し新たな人生を歩み始めることになる。

そんな凪を同世代である黒木がどのように演じ、どんな人生再生の物語を紡いでいくのかに期待が高まるが、やはり何といっても凪を追いかけてくる元カレ・慎二とアパートの隣人・ゴン(中村倫也)との"恋愛"がどう描かれるのかに注目が集まっている。"真面目で気が弱く優しい" 良い人代表の女性・凪と、原作ファンから「かわいい」「クズ!」と両極端のイメージを持たれる多面的な魅力のある元カレ・慎二、天性の人たらしで"メンヘラ製造機"とも呼ばれる凪の隣人・ゴンの不思議な三角関係は凪の人生にどんな影響を与えていくのか。

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7月15日に行われた特別試写会&舞台あいさつでは、1話を見た宣伝大使のIKKOが「登場人物がおもしろい!」と興奮気味に語り出し、「(凪、慎二、ゴンの)3人それぞれ本当にキャラクターが違うんですよ。本当はすごい愛してるんだけど、その表現の仕方が独特な一生さんのキャラクターだったり、凪ちゃんは、空気読みすぎて 『いいよね』って合わせてしまうがゆえの苦しさ。ゴンちゃんは、凪ちゃんが今まで会ったことがないような新しいタイプの男性として出会う、この3人の関係がすごく面白かった!ジェットコースターのようにうわ〜っとなりつつ、また、ふわ〜っとしたところもあり・・・。あっという間の1時間だったような気がする」とその面白さを熱弁。

また、「自分でコンプレックスと思ってた、天然パーマを凪ちゃんはストレートアイロンでまっすぐにしていましたね。健気に。でもね。私、すべてを捨てて田舎に行って、一からやりなおす、リセットして 『もういいや、このナチュラルなままで』って言ったとき、可愛らしさが倍増したような気がするんです。透明感が出てきました。迷いがなくなっちゃいますから」と黒木が演じる凪の魅力についても語った。

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そんなIKKOの評価に対し黒木は、「少しずつ自分を守っていた殻を破りながら、なるべく自然体でキラキラして見えるようにってことは意識しています。それを少しずつやれたらいいなと思います」と、演技をする上で意識していることを明かしていた。

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試写会では、高橋が演じる凪に対してだけ不器用になってしまう慎二の"怖さ"も話題に。中村も「怖かったですよね。サイコスリラー映画のような・・・。きっと1話のオンエア中に、ハッシュタグで"#慎二やべぇ"が流行ると思う。期待しております!」とその恐ろしさを表現。高橋が撮影中に現場にいた女性スタッフが慎二の言動に引いていたと明かすと、司会者から「多分、今日会場にいらっしゃるみなさんも慎二の役に、少し引いて・・・いらっしゃる・・・」と言われるほど。

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そんな会場の反応に高橋は「引いているんだとしたら『望むところだよ』って感じですね」と強気に返し、「2話以降、3話とか闇の部分がどんどん出てくるので、どんどん引かれていこうと思っております。すごく楽しく演じさせていただいています」と笑顔で語った。

凪は引っ越し先のボロアパートでゴンの他にも、小学5年生の一人娘を育てるシングルマザー・白石みすず(吉田羊)や、パン屋でパンの耳をタダでもらったり、自販機の下の小銭を探すなどして近所の人から"おつり漁りババア"と呼ばれる吉永緑(三田佳子)など、凪にさまざまな影響を与える人々と出会っていく。

空気を読みすぎることで"呼吸困難"になっていた凪は、誰にも縛られない楽しいはずの自由な生活の中でも人の目を気にして空気を読んでしまいそうになるが、そんな人々との出会いで変化が。IKKOも「緑さんとの出会いっていうのが、心のお守りになっていくんじゃないかなって思いました。『いいのよ〜、空気読みすぎなくって。自分の小さな幸せを、少しずつ味わっていけば人生いいんじゃない』っていう、そういう感覚になれました」と影響を少なからず受けているようだ。

そして、IKKOが「いろんな世代が登場することが重要じゃないですか、人生はいろんな世代で構成されていますから。すべての世代に観ていただける、現代のドラマかなと思いました。この 『凪のお暇』 は、皆さんの人生のお守りになるような気がする」と語るように、凪の人生リセットの物語が、知らず知らずのうちに空気を読みすぎて溺れかけている視聴者にも影響を与えていくことになりそうだ。

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金曜ドラマ『凪のお暇』は、7月19日(金)よる10:00より放送スタート。※初回は15分拡大