2019年7月19日(金)より始まるTBSの金曜ドラマ『凪のお暇』。その特別試写会と制作発表が7月15日(月・祝)に行われ、出演する黒木華、中村倫也、高橋一生、そして宣伝大使を務めるIKKOが登壇し、作品について語った。
本ドラマの原作は、月刊誌「Eleganceイブ」(秋田書店)で連載されているコナリミサトの同名漫画で、現在5巻までが刊行されている。主演の黒木は、『重版出来!』(2016年)以来、3年ぶりのTBS連ドラ出演。他人に合わせて無理をしてきた人生のリセットを図る主人公・大島凪(おおしまなぎ)に扮する。
高橋が演じるのは、凪が辞めた会社の営業部のエースであり、元カレの我聞慎二(がもんしんじ)役、そして中村は、人生をリセットした凪が新たな生活先に選んだアパートの隣の部屋に住む男・安良城ゴンを演じる。このほかの出演は、市川実日子、片平なぎさ、武田真治、吉田羊、三田佳子など。
試写会で、完成した第1話を初めて観たという3人。出来上がりに、黒木は「原作の漫画で読んでいた台詞を、人が発するリアルな言葉として聞くと、ずしんと来るんだなと思う箇所が結構ありました。それから、パスカルズさんの音楽がこの作品に合っていてほんわかした気持ちになりますね。慎二が現れる時はちょっとドキドキしましたが(笑)」と感想を語った。
慎二の登場シーンにかかる音楽が、一同気になったようで、演じる高橋自身も「映画の『ミザリー』みたいで、ちょっとサイコな感じでしたね」と苦笑い。中村が「OAされたら、SNSで"#慎二やべえ"が流行るんじゃないかな(笑)」と予測を立てると、高橋は「いいんじゃないですかね(笑)」と乗り気だった。
役との共通点を問われると、黒木は自身も凪ほどではないが「天パ」であることを告白。また「節約とか、自分にしか分かららない日々の生活の中で感じるちょっとした幸せがたくさん描かれているので、それをかわいく表現できればいいなと思って演じています」と加えた。
そんな黒木について、高橋は「華さん自身がとっても柔和な方なので、現場の空気もぽわんと和らいでいます」、中村も「空気を読みすぎてしまったり、人の目を気にしすぎてしまう凪ちゃんですが、土壇場になると『お暇』をいただいたり、ものすごい行動力を発揮しますよね。黒木さんにも、そういう大胆さを感じるところがあります」と評した。
高橋と中村は、同じ作品への出演経験はあるが、共にお芝居をするのはこれが初。高橋について、中村は「兄貴ですね。寡黙な方なのかと思っていたんですが、とてもフランクで、現場の空気を循環させてとてもいい場作りをしてくださるんですよ」と明かすと、高橋も「自然とゴンくんとして場にいてくれるので、お芝居を委ねやすいです」と、互いに波長が合うようだった。
どことなく、持っている雰囲気が似ている3人だが一番"空気を読まない"人には、満場一致で中村が選ばれ、本人は大爆笑。高橋から「倫也くん、自分でも(空気を読まないって)言ってたよね」と指摘されると、中村は「そうなんですよ。こうやってどんどんしゃべっちゃう。そうすると、周りの人がだんだん離れていってしまう・・・でも、そういう反応も好きなんです(笑)」と確信犯的な笑みを浮かべる。
黒木が、選んだ理由に「空気を読むよりも、率先して作っていく方だなと思うので。待っている間も積極的に話しかけてくださったり、部屋に歌いながら入ってきたり。だいたい眠そうなお顔をされているんですけれども・・・」と挙げると、「それは元の顔かもしれない」と"空気を読まない"ツッコミをし、笑っていた。
ここで、本作の宣伝大使・IKKOが「空気読めないんじゃなくて、空気読みすぎ~!そんな気持ちにおいとま~!!」と参加。本作を観て、とても感動したというIKKOは「少し前には、KYっていう言葉が流行りましたよね。最近では、逆に読みすぎちゃって悩んでいる人が増えていると感じるんですが、そういう人の気持ちに寄り添ういい作品だなと思ったんです。皆さんの心のお守りになるドラマなんじゃないかなと。私、観て納得したものしかオススメしないですから!」と熱烈宣伝。
IKKOの言葉の熱さに「心強いです。なんなら、出てほしい。(慎二の行きつけのスナック)『バブル』のシーンとか、どうですか?」と中村がオファーする一幕も。
撮影はとても和やかに進んでいるようだが、黒木は雨続きの天気に「湿気で凪ちゃんの髪型を丸くするのが大変で。それから私、髪の毛が伸びるのがとても早くて・・・」と、話数が進むにつれて場面がつながっているか心配していた。
また、高橋は「1話で『だから舐められてるんだよ』という台詞があるんですが、現場にいた女性スタッフさんが思いっきり引いていったのが分かったんです。音が聞こえました(笑)。役として言ったんですが、思ったよりショックでした・・・」と、
中村は、現場でモノマネをよくやっているそうだが、それが「すべっているし、一生さんがやる方が似ている」のが悩みだという。そこで「二人にもまだ見せていないヤツを見てもらってもいいですか?」と、急遽その場で披露することに。テーマは「寝起きのハムスター」。ほんの一瞬を捉えた渾身のモノマネに、二人も会場も大爆笑!
最後に、黒木は放送に向け「凪ちゃんの一生懸命進んでいく姿から、元気をお届けできたり、皆さんに共感してもらえたりする作品だと思うので、ぜひご覧ください。よろしくお願いいたします」と呼びかけ、会見を締めくくった。
金曜ドラマ『凪のお暇』は、7月19日(金)よる10:00より放送スタート。
※初回は15分拡大
(C)Paravi
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