「フルーツバスケット」(原作・高屋奈月)は「花とゆめ」(白泉社)において1998年から2006年まで連載され、全世界でコミックス累計発行部数3000万部を超える大人気少女漫画。完全新キャスト&スタッフで全編アニメ化となり、2019年4月5日よりテレビ東京他で放送がスタートした。動画配信サービス『Paravi』でも見逃し配信中だ。

Paravi独占配信の特別番組『もっと知りたい!フルーツバスケット』の収録現場を取材。後編となる今回は、草摩由希役の声優・島﨑信長と草摩夾役の声優・内田雄馬が、主人公・本田透や、印象に残っているシーンなどについて語る模様をお届けします!!

パラビ『もっと知りたい! フルーツバスケット』視聴ページ

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――主人公・本田透の印象を教えてください。

島﨑:透は"素敵"しかないよね。

内田:あの年齢の時に自分がああいう人に出会っていたら、また全然違かっただろうなって思えて、すごいですよね。

島﨑:真っ直ぐで、全く押しつけがましさもないし、なんかもうずっと素晴らしいんだよね(笑)。

内田:あの年齢で自分じゃなく相手をあんなに見て、そこの距離感とか相手のことを考えてあげられるって、すごいことじゃないですか。それって大人になっても難しいことですよね。自分の人生ですから自分というものを主体に考えてしまうんですけど、相手はどう考えているだろうかとか、これをすることで相手がどういう風になるだろうみたいなことを相手の気持ちまでしっかり考えてコミュニケーションをしてくれる。あの透の力ってなんなんだろう。

島﨑:お母さんの今日子さんの教育が良かったのだなと思うけれど、でも、押しつけじゃないんだよね。極端なことを言うと、相手のためを思っていても「絶対、あなたにとってはこれがいいんだよ」みたいになっちゃったら押しつけだし、優しく言ったとしても人によっては「やめて、つらい・・・」みたいになっちゃったりするから。
透はそれが一切ない。相手のことを本当の意味で思っている。それだけ相手のことを考えたりするとがんじがらめになって普通は動けなくなっちゃうけど、透は動けていろんな人にいろんなものを投げかけられる。それでも、本人は別に自分がしてあげたなんて思っていないという。めちゃめちゃ素敵な素晴らしい主人公であり女の子ですし、また透を演じる石見(舞菜香)さんがすごいよね。

内田:すごいですね。ホスピタリティがもうまさに透です。

島﨑:透だね。本人はすごく否定するけど。でも、それだけ本人の中で透というものを素晴らしい人だと捉えているということだと思うけどね。

内田:しっかりと透のことを見ていますよね。

島﨑:石見さんはすごいです。後輩ですけど、「よくやっているね」じゃなくて、「すごいです」と思います。正直、彼女には本当に圧倒されたりしますもん。

内田:彼女とお芝居の中で会話を重ねていく時に、何か安心感みたいなものをすごく感じる。役柄的なものもあるとはいえ、それでもにじみ出る空気感みたいな。

島﨑:透と石見さんが正しく現場を引っ張ってくれているよね。

内田:彼女がいるからこそだなとすごく思います。

島﨑:見ていらっしゃる皆さんが誰よりも感じていると思いますけどね。

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――印象に残っているシーンはありますか?

内田:本当にいろんなシーンがありますからね。

島﨑:逆に印象に残っていないシーンがないみたいな(笑)。

内田:本当ですよ。一つの物事がいろんなものにつながっているので逆に難しいんですよ。

島﨑:そこがすごいよね。『フルバ』ってここだけ抜き出してとかじゃなくて、全部流れがあってみたいな作品だから、全部つながっているんだよね。

内田:それがすごくいいですよね。我々も心の流れがスッと入っていくというか。シーンで言うとするならば、僕はやっぱり透と一緒にいるところですね。

島﨑:これは10話以降の話なので、皆さんぜひ見続けてほしいんですけど、夾と透のシーンで分かりやすくここが山場だなというところが1回来るんです。

内田:分かりやすくね(笑)。

島﨑:でも、皆さんに新鮮な気持ちで楽しんでほしいので、詳しいことは一切言いませんけど(笑)。そこは原作でも素敵だし、その場面で出てくる言葉だったりもすごく素敵だし、現場も全部素敵だったんです。あそこは全部が素敵だったな。

内田:僕はあの時に、"石見ちゃん"が"石見さん"だなと本当に思いましたね(笑)。もうあれはマジで早く見てほしい。何も言わないですけどね(笑)。

島﨑:現場全体に見守っている感があって、そこの山場みたいなシーンの収録はこだわったんですよね。もっとこういう可能性もあるんじゃないかとか、よりよくみたいなね。現場で揉んだんです。もっともっとみたいなね。あの時のみんなの前向きな感じとか、見守り具合とか、石見さんのあふれ出る情緒だったり・・・。あと見守ってらっしゃる(草摩楽羅役の)釘宮(理恵)先輩だったり(笑)。

内田:事務所の先輩の理恵さんに見守られて。

島﨑:いいよね。事務所の先輩が見守ってくれているのって。

内田:楽しいですね。この作品に関しては釘宮さんと掛け合いもたくさんさせて頂きましたし、本当にうれしいですね。いやもう、「あそこがあそこで」「あそこがここでこうなっているんで」と、いろいろとしゃべりたいんですよ、本当は(笑)。でも、これはもう映像で皆さんに見て頂くしかない。

島﨑:そうですね。ぜひ見て頂いて、今の話がすごく気になるなら、ずっと追いかけてくだされば、「ここかな?」と思い当たると思います。もしかしたら、またParaviさんで今の話をちょっと話す機会があるかもしれないので、ぜひ『フルバ』を全部追って頂ければ、今の答えはどこかで手に入ると思います。

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――由希と夾はライバル関係ですが、島﨑さんと内田さんでお互いにライバル心を燃やすことや、逆に尊敬できることはありますか?

内田:逆にも何も尊敬することばかりでしょ。

島﨑:いやいや(笑)。

内田:この人は僕の車の中ですぐ寝ますけど。

島﨑:ごめんね、寝心地いいんだ(笑)。

内田:(笑)。

島﨑:寝る度に雄馬くんが素敵な歌で起こしてくれるけど(笑)。

内田:「アイツすぐ起こしてきやがる」って思っていますよね(笑)。

島﨑:歌が上手いから心地いいんだよね(笑)。

内田:どんどん歌うぞみたいな感じになりますけど(笑)。でも、しゃべっていても思うんですけど、信長さんの考え方は僕の考え方と全然違う回し方をされるので、それがいいなと僕はずっと出会った時から思っているんです。

島﨑:出会った時から?

内田:出会った時からですよ。2013年からずっと思っていましたよ。

島﨑:ありがとう(笑)。

内田:それを「俺もやりてぇー」と思うんですけど、「できねぇー」と思うことがめっちゃ多いです。

島﨑:雄馬くんの素敵なところはこういうことを素直に言えることですね。相手のいいところとか、自分と違うものに対してそれが素敵だと言えるのは、僕にはできないからそれをやりたいと思う。「できねぇー。でも素敵だー」みたいに素直に言えるようになるのって、人間的に時間がかかるものだと思うんですよね。自分と違うものって、認めづらい部分もきっとあるじゃない。
特に僕らなんて、お仕事でみたいなとことか、プライドだったりそういうのもある部分だとさ、違ったものって受け入れがたかったりするよね。他で輝いているものを「でも、あいつはここがくすんでるよね」とか言いたくなったりとか、あら探ししちゃったりとかさ。だからそういうのって難しいことだなと思っていて。雄馬くんは「出会った時から」なんて言ってくれたけど、本当に雄馬くんは受け入れる度量が広いよね。いやすごいよ。

内田:(指を振りつつ照れ笑い)いえいえ、もう何を言うかと思えば(笑)。

島﨑:そういうところがチャーミングなんだよね(笑)。雄馬くんはマジでいいヤツなの。実はお互いにメイン同士でご一緒するのは『フルバ』が初めて。

内田:そうですね。こんなにガッツリ一緒にお仕事するのは初めてですね。

島﨑:だから、雄馬くんがすごく人間的に大人だなと知っていたけど、こうやって一緒に、しかもこんなに素敵ないい作品に関わると、いろいろとお互いに見えてくる部分も増えるわけですよ。そこから遊びに行く機会も増えたし、そうなると、そりゃ雄馬くんに夢中になるよと思ったもん。本当に人としてもめっちゃいいヤツ。

内田:こういうこと言うんですよ(笑)。

島﨑:いや、思ったもん。思ってなかったら車の中で寝ないよ(笑)。リラックスしてんだよ。警戒してたら多分寝ないよ(笑)。

内田:(笑)。

島﨑:隙を見せちゃいけないって、警戒してると構えちゃうじゃん人って。

内田:いや、そうですね(笑)。

島﨑:全然寝るしさ、全然その後のご飯でも酔っぱらうしさ。油断しすぎてヤバいんだよね。その時に紫呉役の中村悠一さんもいらっしゃって、そういうメンツで行った時に最後のほうで運転組はお酒を飲んでないわけで。

内田:ドライブでしたからね。

島﨑:中村さんとか雄馬くんとかはお酒を飲んでなくて、僕とかは飲んでいて、うとうとしているわけですよ。焼き肉に行ったじゃない。中村さんがその時は一番上の先輩だったから、最初に中村さんからどうぞみたいなのがあったんだけど、僕はナチュラルに中村さんより先に取って食べてた(笑)。すごく油断してたもん(笑)。

内田:普段だったらやらないのに、めっちゃフリーな感じ(笑)。

島﨑:何かあの空間は油断できるのがすごいなって。

内田:そういう風に気を使わないでいられる関係を築けているというのはうれしいですよ。だから、中村さんもそうですし、僕からすると信長さんもそうやってくれているから。僕はそうやっていろいろと自分が楽しんで、それで受け入れてくれるし、一緒に楽しみたいと思わせてくれるからすごく楽しいです。

島﨑:だから、『フルバ』の現場はそういう人が揃っている現場です。

内田:本当にそうですね。

島﨑:みんな気を使いあって、でも心を許しあって、認め合って、そしてマイク前ではみんな高めあってやっている感じです。

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――お二人にとっての神回はどこですか?

島﨑:Paraviさんでこの番組『もっと知りたい! フルーツバスケット』が配信される時点で10話ぐらいまで配信されているかな?(7月5日時点で12話まで配信中)

内田:大体そうですね。

島﨑:10話までの中だと・・・。

島﨑、内田:1、2、3、4、5、6、7、8、9、10話かな?(笑)。

内田:そうですよね。だって、この作品は神作品ですから(笑)。

島﨑:神回しかないからね(笑)。

内田:1話からつながってここに至るわけですから。

島﨑:全部が全部、相乗効果で神回をさらに押し上げているので、単独である回だけ見ても面白いけど、絶対に全て見たほうが神回なんですよ、流れで見たほうが。強いて言えば全部が神回なんですけど、Paraviさんでご覧になっている皆さんは10話ぐらいまでご覧になっていると思うんですけど、見ていない方はすぐ見てほしいです!

内田:ぜひ!

島﨑:見方を変えてまた第1話から見てみたりとかすると、また新しい発見があるかなと思います。推しキャラとか、すごく感情移入しちゃうキャラクターとかいると思うんですけど、普段は気にしていなかったキャラクターにちょっとスポットを当てて見てみたりとか、この人はこう考えているのかなとか、自分の理解できない人のことを考えながら見てみたりとか、視点を変えるとより新しい発見とか得られるものがある作品な気がしています。

内田:特にこの作品は透を中心に夾と由希という2人がいますけど、この2人の視点をちょっと変えて見るだけで全然違いますよね。この3人の視点を順番に変えて見てほしいな。それでまた相当違う見え方になると思いますしね。

島﨑:なるよね。だって、由希は夾をうらやましいと思っているのがあって、夾は由希をうらやましいと思っているところがあるからね。でも、相手が自分のことをどううらやましいと思っているかなんてそれぞれのことは分からないから。

内田:そうやっていろんな方面から、角度から、この作品をずっと楽しんで頂きたいと思います。

島﨑:ちゃんと一つ一つの言動とか行動とかに理由がある作品なので、深く見れば見るほど楽しめて、答えてくれる作品だと思います。

内田:まだまだこれからも放送がありますし、神回がどんどん続いていきますから、ぜひ
『フルーツバスケット』を全部通して楽しんで頂けたらと思います。

島﨑、内田:それでは、ぜひParaviで『フルーツバスケット』をご覧ください!

(C)Paravi(C)高屋奈月・白泉社/フルーツバスケット製作委員会

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