7月からTBSの金曜ドラマ枠で放送される黒木華主演の『凪のお暇』に、市川実日子、水谷果穂、唐田えりか、片平なぎさ、吉田羊、三田佳子らが出演することが決定した。
本作は、月刊誌「Eleganceイブ」(秋田書店)で連載中のコナリミサトによる同名漫画が原作で、2017年に1巻が発売されると口コミで話題になり、最新刊の5巻までで累計200万部を突破。「このマンガがすごい!2019」オンナ編の第3位、第22回文化庁メディア芸術祭・優秀賞、第8回ananマンガ大賞などを受賞している注目作だ。
黒木が演じる都内にある家電メーカーで働く28歳の女性・大島凪は、いつも人の顔色を伺いながら周囲に合わせることで日々何事もなく過ごすことを目標にしていたが、場の空気を読みすぎて他人に合わせて無理をした結果、過呼吸で倒れ、「私の人生、これでいいのだろうか・・・」と人生のリセットを決意。会社を辞め、住んでいたマンションも解約し、関わっていた全ての人たちとの連絡も絶った凪が、幸せになるため人生の再生を図ろうとする姿を描いていく。
主演の黒木の他、凪の元カレ・我聞慎二役を高橋一生、凪が新たな生活先に選んだアパートの隣の部屋に住む男・安良城ゴンを中村倫也が演じることが発表されていたが、今回は会社の同僚や凪の母親役、凪に影響を与える隣人役などが明らかになった。
2018年に放送された『アンナチュラ ル』以来のTBSドラマ出演となる市川は、凪がハローワークで出会う坂本龍子を演じる。市川は「いろいろな登場人物が出てきますが、台本を読み進めていくと、カードをひっくり返したかのように、それぞれの違った側面が見えてきます。いろんな瞬間に、痛いほど共感したり、ハッとしたり。人の、哀しくて愛おしいところが存分に描かれています」と本作の面白さを語り、「坂本龍子は、原作より年上です。観てくださった方の夏の夜の時間に、静かな風が吹くことを願っています」とコメントした。
また、凪が務めていた会社の同僚は瀧内公美、大塚千弘、藤本泉らが演じ、ゴンと仲の良いパフォーマーのエリィ役の水谷果穂、大阪支店から異動してきた慎二の後輩・市川円役の唐田えりかの他、凪が引っ越したアパートの隣の部屋に住む白石みすずの娘で小学生5年生の白石うらら役に白鳥玉季、慎二がよく訪れるスナック 「バブル」のスタッフ・杏役に中田クルミ、慎二の同僚役に谷恭輔、田本清嵐が決定した。
さらに、片平が北海道で一人で暮らす凪の母・大島夕役を務めることになった。片平は「子どもの頃から "なぎ""なぎちゃん"と呼ばれてきた私が"凪ちゃんの母"になる。妙な気分。しかし楽しみな作品です」とコメントし、「空気を読みすぎて壊れかけた凪の天敵的存在(!?)。でもこの母は、自分が成し得なかった夢を凪に託しているのかも知れない、と私は思うのです。この先の展開がとても楽しみ」と期待に胸を膨らませる。
2018年放送の『中学聖日記』(TBS)での好演も記憶に新しい吉田は、うららの母親で、働きながら一人娘を育てるシングルマザー・白石みすず役に。そして、同じく凪と同じアパートに住み、他人の目を全く気にせず日々の生活を謳歌している吉永緑役を、多くの映画やドラマに出演し、バラエティ番組にも活躍の場を広げている三田が演じることも発表された。
個性豊かなキャスト陣が黒木演じる凪にどんな影響を与えていくのか・・・期待が高まる。
以下、新キャスト陣のコメントを紹介。
◆市川実日子
空気を読みすぎる人、読めない人。不器用な人、器用な人。 いろいろな登場人物が出てきますが、台本を読み進めていくと、カードをひっくり返したかのように、それぞれの違った側面が見えてきます。いろんな瞬間に、痛いほど共感したり、ハッとしたり。人の、哀しくて愛おしいところが存分に描かれています。坂本龍子は、原作より年上です。観てくださった方の夏の夜の時間に、静かな風が吹くことを願っています。
◆水谷果穂
私の人生の中でクラブに行くことは無いだろうなと思っていたので・・・。クラブ通いをしているエリィを演じることが、楽しみでもあり、ドキドキしています!そんなクラブ通い仲間のゴンの中毒性のある魅力も、そして、ダメなところも知って全てを受け入れているエリィは、自分らしく生きているすてきな女の子だなと思います。物語のアクセントになるキャラクターだと思うので、思いっきり演じたいです。原作では、たまに見せるピュアな表情がとても可愛かったので、そこは繊細に表現していきたいと思います!
◆唐田えりか
この度、市川円を演じさせていただくことになりました、唐田えりかです。原作ファンの方が多い中、不安もありますが、このような役を頂けたこと、素晴らしいキャストの皆さんとお芝居をできることが本当にうれしく楽しみで仕方ないです。その中で円として、しっかりと地に足をつけ息をして生きられるよう精進致します!! 今夏の楽しみのひとつに、『凪のお暇』もきっとなるはずなので、皆さんぜひ毎週見逃さずに観てください!
◆片平なぎさ
子どもの頃から "なぎ""なぎちゃん"と呼ばれてきた私が"凪ちゃんの母"になる。妙な気分。しかし楽しみな作品です。空気を読みすぎて壊れかけた凪の天敵的存在(!?)。でもこの母は、自分が成し得なかった夢を凪に託しているのかも知れない、と私は思うのです。この先の展開がとても楽しみ。
◆吉田羊
「空気を読む」という日本人特有の感覚を描いたこのドラマ。「ああ分かる」と共感する人は決して少なくないだろうと、今からワクワクしております。黒木華さんとは朝ドラ以来のがっつり共演。お芝居を交わすのがとても楽しみです。原作から抜け出してきたかのような、抱きしめたくなるくらいキュートで愛おしい華さんの凪に、私も皆さまも、この夏骨抜きにされましょう。
◆三田佳子
黒木華さんをはじめ、まさに「今」をときめくキャストの皆さんに紛れて、「婆一点」で参加させていただけることがとても楽しみです。 皆さんに支えていただきながら、ちゃっかりと(笑)旬の輝きを吸収し、役者として新しい自分と出会えることを期待しています。
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