2019年秋に、"コント日本一"を決める大会『キングオブコント2019』(TBS系)が開催されることが決定。5月23日(木)に行われた開催決定会見に2018年の王者・ハナコとファイナリストだったチョコレートプラネット、マヂカルラブリーが登壇し、優勝してからの反響や今大会への意気込みなどを語った。

本大会では、プロ・アマチュア、芸歴問わず、所属事務所の垣根を越えて"コント芸日本一"を決めるべく、1回戦、2回戦、準々決勝、準決勝を勝ち上がったファイナリストが生放送の舞台でネタを披露し、審査員の投票により優勝者を決めていく。

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2008年の第1回大会ではバッファロー吾郎が優勝を飾り、その後はロバートや東京03、バイきんぐ、シソンヌなど実力派のコント師たちが王座と賞金1000万円を手に入れてきた。前回大会では、優勝が決まる前から審査員を務めていた松本人志に「もし今回優勝がなくっても、この先の将来が楽しみ」と言われていた、当時結成4年目のトリオ・ハナコが優勝を果たしている。

会見に参加したハナコの秋山寛貴は優勝をきっかけにバイトを辞めたことを明かし、きれいに3等分したという賞金を使って、「実家の外壁をリフォームする予定です」と語った。また、「我々も仕事がない中、一夜で人生が変わったので、皆さんも人生が変わるように頑張ってください」と芸人たちへメッセージを送った。

また、岡部大は優勝後に地元である秋田に凱旋した時のことを振り返り、「同級生やおばあちゃんが見に来てくれて、おばあちゃんが涙を流して喜んでくれたんです。『やったぞ!』と思いました」とうれしそうに語った。

一方、今年4月に結婚したばかりの菊田竜大は、司会のあべこうじから「あまり話題にはならなかったね」といじられ、秋山から「ネタも作らないし・・・とびきり楽してるやつが最初に身を固めるというね(笑)」とチクリと言われつつ、「優勝したら結婚しようと決めてました。そしたら優勝できたので結婚しようかと。(奥さんは)すごく喜んでいました」といつもの軽い調子で明かした。

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会見には、大会への参加を表明する優勝候補の芸人としてチョコレートプラネットとマヂカルラブリーも登場。昨年、ファイナルステージで逆転負けしてしまったチョコレートプラネットは、早々にあべからそのことを突っ込まれるも、長田庄平が「昨年は1本しかネタやってないのでそれで・・・」と2本目のネタはやってないと言い張り、それに松尾駿も「それで点数が足りなくて」と乗っかり、2人でとぼけた顔を見せて会場を笑わせた。

しかし、ファーストステージで圧倒的に勝っていたこともあり、逆転負けには相当悔しい思いをしたようで、しっかりと2本目のネタを披露をして負けてしまったことを"思い出す"と、松尾が頭を抱えてうめきだし、長田が「悔しいです!むっちゃ悔しいです!(王者の)冠がここまで(頭の近く)に来てたんですよ!」と全身で悔しがる姿を見せた。

それでも昨年は大会後に和泉元彌とIKKOのモノマネやTT兄弟のキャラで人気になり、テレビに引っ張りだこだった2人はあべこうじから「売れたでしょ?」と聞かれると、にやけつつ「まあ売れました(笑)」と素直に返した。

キングオブコント優勝の思いは変わらず強いようで、優勝できなかったら「モノマネを封印する」とかっこよく宣言・・・したかと思ったが、「一度やって、すごくスベった小池栄子さんの。まだ封印しきれていないので」とこれまたとぼけ顔で言い切った。また、優勝できたら賞金1000万円を何に使いたいかと聞かれると、「TT兄弟が盛り上がっているので、田無にTTパークを作りたい!」と語った。

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優勝を目指してチョコレートプラネットが燃える中、その横でそわそわしているように見えたマヂカルラブリーの野田クリスタル。なぜか「5位!僕たちは5位狙いで!」と宣言し、5位になれなければ「すぐ脱いじゃうのを辞めます!」と約束した。しかし、ネタは現状で未完成らしく「ネタは未完成、体も未完成・・・脱ぐためにそろそろ絞り出すところですね」と明かし、唐突に現状の体の仕上がり具合を披露し、記者陣の注目を集めた。

会見の最後には、記者からハナコへ「連覇狙いで今年も参加しますか?」という質問が飛び、秋山が「まだ悩んでいます。ネタは虎視眈々と作っているのですが・・・」と明かした。

平成最後の大会となった2018年は平成生まれの秋山、岡部がいる"お笑いの新星"ハナコが王者となったが、令和最初となる今大会は誰が"コント日本一"の座を勝ち取るのか・・・今から秋が待ち遠しい。