5月1日にテレビ東京で放送された『大食い女王決定戦2019』が、5月16日からパラビで独占配信されている。"平成の四天王"菅原初代、アンジェラ佐藤、ロシアン佐藤、もえのあずきに、全国から集結した8名の"令和の新星"が挑み、MCの高橋みなみを「とんでもないものを見せてもらった」と驚かせた白熱のバトルを見ることができる!
パラビでは、"令和の新星"の中でも特に注目を集めている 「大食いツインズ」の小野かこ・あこに独占インタビューを行い、2回にわたってその模様を紹介(前編はこちら)。後編となる今回は、ポップで食欲そそる大食い動画をあげるYouTuber「はらぺこツインズ」としても活躍する2人のプライベートの様子や試合に向けてのトレーニング法、大食いへの思いなどを語ってもらった。なお、独占インタビュー映像はパラビで配信中だ。
――お二人のプライベートについてお聞きしたいのですが、普段の1日のスケジュールを教えていただいてもいいですか?
あこ:(午後)2時、3時くらいから撮影の準備をします。動画の撮影に使う食材を調理するのに4時間くらいかかるので・・・夕方頃から一食目を食べます。
かこ:うん。
あこ:一日のうち、その一食で終わっちゃうんですよ。そのあとは、編集したりしています。
かこ:編集作業をして、(夜中の)2時、3時とかに寝る感じですね。
――料理が得意なのは?
かこ:基本的には、あこが全部作ってくれています。なので、料理動画をあこが編集して、食べる動画を私が編集するみたいな感じです。
あこ:(かこは)料理そんなにしないから。
かこ:私は全然料理しないんです、編集ばっかやから(笑)。
――そもそも大食い番組を見るのが好きだったとのことですが、大食いの何にひかれたんでしょうか?
あこ:たくさんの量を食べている姿って、気持ちいいですよね。
かこ:小学校まではすごく小食で、カップ麺1個も食べられないくらいだったんですよ。
あこ:でも(大食い番組を)見るのは大好きだったよね!
かこ:だからだと思います。食べられなかった分、見るのがすごく楽しみでした。
あこ:確かに。自分が食べられるようになってきたなと思ってからは、食べている様子を見ながら一緒に食べたりするのも楽しいし、純粋においしそうに見えるから、その食材と選手の人たちが戦いながら食べるというのを見ていて「エンターテインメントだな」って感じました。
かこ:一回戦ごとにドラマがあるので、それを見るのもすごく好きでした。
――「大食い」のプロになったきっかけは?
あこ:一回目は、記念で出ようというだけだったんですよ。
かこ:うん。
あこ:(最初は)どれだけ食べられるかな?みたいな気持ちだけだったけど・・・アスリート気質みたいなものがあったので、負けず嫌いが発動して「この人たちに次に会うときは勝ちたい!」という気持ちが出てきました。でも、最初は大食いの人たちがおっしゃってる「トレーニングをする」という意味が、本当に理解できなかったんですよね。
かこ:なんでトレーニングで胃が大きくなるんだろう?って。「なるわけないじゃないか!」って普通に思ってました(笑)。
あこ:でも、いざ自分たちが大会に挑むとなって、デカ盛りの8キロパスタとかを食べに行ったりしていたら、本当に徐々に食べられるようになってきたんです。「胃って本当に広がるんだ!」「トレーニングをするってこういうことなんだ」って実感して、その時に初めて「大食いって奥が深いな」と思いました。
かこ:どんどん引き込まれていきましたね。(大会に)出て、「戦いたい!勝ちたい!」と思うようになりました。
――大食い女王決定戦の前はどのようなトレーニングをされるんですか?
かこ:本当にいろんなものを食べています。ご飯を食べる前にキャベツ一玉食べたりとか、とりあえずどれだけ入るかをどんどん増やしていきます。ごはんも最初は一升、次は一升プラス何かおかず、みたいな感じで。
あこ:「満腹にならないんですか?」という質問をよく頂くんですが、トレーニングの時は本当に限界まで食べるので、そういう時は満腹になるんですよ。
――そうやって胃を大きくしてるんですね。体は大丈夫ですか?
かこ:健康診断も全く正常で、先生に逆にびっくりされました。
あこ:この前、初めて番組でCTを撮っていただいたんです。普通の時の胃と、満腹になった時の胃の状態を見ました。私達の胃は、胃自体の壁が厚くて、伸縮性があるらしく「伸びやすい胃をしてますね」と言われました。満腹になった時のレントゲンを見たら、お腹から胸の上あたりまで全部胃で。「膀胱とか腸まで押されちゃってる」と言われました。満腹になると背中がすごく固くなるんですけど、胃が臓器を押して背中にいってるから、カチカチになるらしいです。
――これまでに、一回で食べた最高量はどれぐらいですか?
かこ:私はパスタ8キロです。
あこ:私は大会で食べた、あんかけチャーハンの9.4キロかもしれん・・・。
かこ:あの大会、移動にすごく時間がかかったよね。帰りの電車に乗るのにも「よいしょ、よいしょ」って(笑)。亀みたいな速度で歩いて帰りました。
あこ:9キロ分増量したから、幅とかも分らんくなって(壁などに)ドン!ってぶつかったりしてね(笑)。
かこ:「気を付けて~」って(笑)。
――試合中は戦略、戦術を考えながら戦ってるんでしょうか?
かこ:私はいつも試合の前日に「こういうのが来たら、こう食べよう」と考えているんですけど、いざ来たら何もできなくて・・・。猪突猛進に普通に食べちゃっています(笑)。あこの方が臨機応変に対応するので、あこの食べ方をマネすることもあります。
あこ:私は逆に、直前に「こちらが出ます!」って食材が発表されてから数分間で「これはこう食べたほうがいいかな」とか「このペースでいこう」とか計算してます。2人で目標だけ設定して、戦略を共有することはあまりないですね。場数を踏めば踏むほど「こうしたほうが食べやすい」というのは、食べているときに思いつきます。初めて出たときは全然分らんかったけど。
かこ:(前に決勝であこは)タイに行ってるので、その時点で試合数が私より3、4試合多く経験しているんですよね。だから、その差も(今の結果に)出ているのかなと思います。
――試合中、周りの選手の食べ方や量は気になりますか?
あこ:私は気になるな~。
かこ:なります。食べ方のマネをしたい時もあります。去年、レタスの戦いがあったんですけど、ロシアンさんの食べ方に対してアナウンサーの方が「珍しい食べ方をしています!」と言っていたんですよ。でも、一番端っこにいらしたので、どう食べているのか「マネしたいけど見られない!」ってなりました(笑)。テレビで見たら(レタスを)湯がいて、柔らかくしたもので硬いレタスを包んで、一気に食べるみたいなことをされていて。
あこ:すごい効率のいい食べ方をされていたよね。
かこ:その場でマネしたいと思っても、なかなかできないですね~。
――ご家族は、お二人の大食いでの戦いを観てどう思っているんでしょうか?
かこ:ただただびっくりしてます(笑)。大食いだとは知っていたけど、ここまで大食いだとは知らなかったって。近所の方も「すごかったなぁ」と言ってくださるので、お父さんがちょっとうれしそうです(笑)。
あこ:そうそう!お父さんが近所の方に言われたことを、すごくうれしそうに報告してくれるんです(笑)。
――お父さんもお母さんも喜んでくださってるんですね。ちなみに、これまで大会に出てきて、だれが最強だと感じましたか?
かこ:男女総合で見るとマックス鈴木さん、女子のみだと菅原さんですかね。スピードと胃の許容量と顎力と飲み込む力と精神力が全部揃ってるんです。
あこ:マックスさんがすごいのは、常に試合の中で食べ方を研究しているんです。それから、優しい。おにぎりの食べ方を聞かれたことがあるんですが、「ひたすら食べてました」と答えたら、「お米だけのものは固いから、お水を少し(口に)含んでお米を口の中でばらしたほうが飲み込みやすいんだよ」とアドバイスをしてくれました。
――2人にとって大食いとは?
あこ:私は、憧れから特技に変わったもの、ですね。食べることが好きやし、なくてはならない存在って感じ。
かこ:よく「なんで大食いなんて意味ないことやっているの?」と言われることもあるんですが、「楽しかった」とか「おいしそう」と思ってくださる方もいるので、私にとってはなくてはならないもの!生活の一部です。
――では、お二人は、お互いをどういう存在だと思っていますか?
かこ:あこは、空気のような存在で・・・いなくちゃいけないっていうと大げさなんですけど、運命共同体みたいな存在です。あこがいるからこそ、がんばれる自分がいて、あこがいるからこそ、負けたくないという思いが常にあって。あこがいなければここまでこられなかったと思うので、いてくれてありがとうと思える存在です。
あこ:私は、ライバルであり、心の支えですね。仲間・・・チームメイトというと違うかもしれないんですが、負けなくない存在でもあって、お互い切磋琢磨して高めあっていきたい存在でもある。かこ自身もなくてはならない存在です。
――2人が決勝戦で戦う日が来たら?
かこ:その時は全力でぶち負かします(笑)!勝ちに行きます。
あこ:その時は勝ちたいです、絶対に。2人で決勝に行きたいというのは、大食いの大会に(初めて)出たときから常に思っていて目標でもあるので、2人で決勝に行って、優勝争いをしたいなと思っています!
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