どこにでもいるような中年男性が、コンビニや町で出会った女性をターゲットに、"ちょっぴりHな妄想"を繰り広げ、日々のストレスを解消する新感覚癒し系(!?)ドラマパラビ『癒されたい男』が好評放送中。男なら共感してしまうばかばかしくもピュアな妄想で癒されるトイレメーカー勤務の秋本寛課長補佐役を演じるのは、本作がドラマ初主演となる鈴木浩介。
実力派俳優が挑む、めくるめく妄想の世界・・・。中学生並みのピュアな妄想に病みつきになる人続出(?)のドラマ撮影の裏話について、たっぷり語ってもらった。
攻めた妄想シーンや、言葉選びのセンスを楽しんで!
――ドラマ初主演となる『癒されたい男』で、"極上の癒し"を求めて妄想を繰り広げるサラリーマン・秋山寛を演じてみていかがだったでしょうか?
一言で言うなら、秋山は「優しい人」です。課長補佐という立場で上司と部下の板挟みになりながら、仕事がうまく回っていない現状や人間関係にも悩んでいるんですが、根が情に厚くて思いやりのある人なので「僕が我慢すれば・・・」と、日々些細なことでストレスをため込んでしまう。それを発散するのが"妄想"なんです。演じていて、秋山自身の優しい性格に僕自身が癒されたっていう感じはあります。
――ある意味、どこにでもいそうな中間管理職の中年男性の姿ですね。
そうですね。秋山の想像力と妄想力はズバ抜けています。
――秋山に共感する部分や、撮影中に「俺もこういうこと、あるある!」みたいなシーンはありましたか?
僕自身は溜めこまない性格なので、秋山に対して「ここで我慢しないで、思ったこと言っちゃえばいいのに!」って思うことはありましたね。なので共感する部分は、あまりなかったかなあ。妄想についても、僕には秋山ほどの妄想力はないですし(笑)。
――妄想対象の女性に対する"あだ名"のセンスも独特ですよね。
そうなんですよ!桶狭間秀人役の高崎翔太さんが「言葉のチョイスにセンスがありますね」とおっしゃっていましたが、"秋山語録"は台本を読んでいるだけでも面白いんです。特に妄想中のモノローグ部分は、リハーサル中にゲラゲラ笑いながらみんなで読んでいました。視聴者の皆さんにも、そこ(=言葉のチョイス)を楽しんでもらいたいなと思います。もちろん妄想シーンの映像も攻めた感じでスゴイです。
――さすが深夜ならではというか・・・。
スタッフの皆さんも現場で「カット!」の声がかかった後にゲラゲラ笑っていたし、監督も「編集段階で笑いながら作ってました」とおっしゃっていましたね。
――そういう話、あまり聞かないのですか?
監督も「滅多にない」とおっしゃっていたので、だったらコレは面白い作品になるんじゃないかと確信しました。
――監督とは役作りについて、どんなお話をされましたか?
役作りは、すべて監督の指示通りにやりました。最初の本読み・顔合わせの段階で「この台詞はこのぐらいのトーンで」とか「上司、部下に対しての距離感は、それぞれこのぐらい」というのを大まかに決めていたので、あとは撮影中に「やりすぎていないか?」など、細かい修正を加えていくという感じでしたね。
――「距離感」というワードが出てきましたが、秋山の上司・鴻池部長とのやり取りは、「距離感」というよりは「高さ」でしたね(笑)。
演じていて、あれはやり過ぎだろ~って思いましたね。鴻池部長役の半海一晃さん、あんなにちっちゃくないです(苦笑)。でも、あのぐらい思いきってやると面白いですよね。撮影の仕方も、半海さんを上から撮るためにカメラマンさんが台に乗って撮影していました。
――ほかに印象的なシーンやお勧めのシーンはありますか?
一番のオススメはやっぱり妄想シーンですが、印象的なシーンは第7話。秋山が女性に振られ上司と部下に慰められるという、今までのドラマの流れになかった"ほっこり"するシーンが出てきます。会社内部の人間関係が丁寧に描かれる唯一の回なので、ぜひ見ていただきたいです!「壇ノ浦くんや桶狭間くんは、こういうスタンスで秋山課長補佐との距離感をもっているのか」とか「実は鴻池部長、こういう一面があるんだ」というのがわかる貴重な回になっております。
――『癒されたい男』は、テレビ東京で第一話放送後に、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で全話一挙配信されていますね。
完成した映像を真っ先に全話見られるというのは、今までは我々出演者の特権だったんですけどね(笑)。今は映像を観る媒体が増えたし、視聴者の側も様々な選択肢の中で映像との距離感も変わって来ていますから、「全話一挙に見られる」ということに価値や魅力を言い出す方もいるでしょうし、「今まで通り1話ずつ楽しみたい」という方もいるでしょうし、選択肢が増えるのはいいことなのではと思います。僕も以前、「映画『ロッキー』のイッキ見をやりませんか?」って提案したことがあるんです。そういう意味では、ドラマ『癒されたい男』は、放送時間が30分というちょうどいい時間だし、疲れる作品ではないので、イッキ見にはちょうどいい作品なんじゃないかと思いました。
――ちなみに、鈴木さんにとっての"癒し"は何ですか?
犬を飼っているので、毎日の犬との散歩。あとは銭湯です。
――では最後に、ドラマ『癒されたい男』を楽しみにしている皆様にメッセージをお願いします。
皆さんの想像の100倍以上エロい作品になっていると思います(笑)。妄想シーンに登場する女優陣も、身体を張って「あんなこと」や「こんなこと」に挑んでいます。ある意味、非常に潔い"かっこいいエロ"になっているので、ぜひぜひエロのパンドラの箱を開けて、エロの翼を羽ばたかせてください! 深夜に楽しく笑って、気分をスッキリさせていただければと思っています。そして第7話のほっこりシーンにも癒されてください。
◆番組情報
『癒されたい男』
テレビ東京/毎週水曜・深夜1時35分~
配信:Paravi(パラビ)で全12話配信中・出演者スペシャル座談会独占配信中
原作:月島冬二『癒されたい男』(日本文芸社)
監督:松木 創、二宮 崇、船谷純矢
脚本:吉本昌弘、田中眞一、溝井英一デービス
主題歌:「FAKE ME FAKE ME OUT」Da-iCE(ユニバーサル シグマ)
出演:鈴木浩介、宇野実彩子(AAA)、高崎翔太、半海一晃、ほか
【公式サイト】
https://www.tv-tokyo.co.jp/iyasaretai/news/
【配信ページ】
https://www.paravi.jp/title/39884
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