映画・ドラマ・バラエティなど各方面で活躍中の個性派俳優・鈴木浩介の初主演ドラマ『癒されたい男』が放送中! 男なら誰もが抱く"妄想"を描いた本作は、男性からは深い共感を得、女性は男のおバカな妄想にクスッと笑ってしまうような内容となっている。本作で鈴木が演じる秋山課長補佐を常に"監視(!?)"する営業部の部下・壇ノ浦リサを演じる宇野実彩子(AAA)に役作りの苦労や本作の見どころを聞いた。
「男性って頭の中ではこんなカワイイ妄想をしているの?」
――宇野さんは、常にクールで社内の男性から恐れられているミステリアスな美女・壇ノ浦リサ(だんのうらりさ)を演じられていますね。リサについて、最初にどんな人物像をイメージしましたか?
最初に台本を読んで「クールでミステリアス、そしてポーカーフェイスな近寄りがたい女性」ということだったので、感情を表に出さないお芝居を意識して演じようと考えていました。でも監督から「分かりにくい人だけど、嫌われるキャラクターにはしたくないんです」と言われたので、「人を寄せ付けないオーラを放つ壇ノ浦さんが愛されるには、どうしたらいいの?」と悩みましたね(笑)。
監督と話し合いながら、最終的に「Sっぽさ」の中に「天然な愛らしさ」を含ませながら、視聴者の皆さんがその行動にクスッと笑ってしまう"気になる存在"の女性として見ていただけたらいいなと思いながら演じました。
――第1話の回想シーンで、入社時は壇ノ浦さんの美しさにデレデレしていた男性社員たちが、数年後には廊下を颯爽と歩く壇ノ浦さんから逃げ惑うようなシーンもありました(笑)。
相当怖がられる存在になっていましたよね(笑)。"怖い"と"クール"と"愛される"って、あまりにもかけ離れているから、そのバランスがとても難しかったです。
――だからこそ、何かのタイミングで会話をしたりコミュニケーションを取った時に「この人、こんな可愛い面もあったのか」という印象に変わるのかもしれないですね。
"ギャップ萌え"って言うんですかね?その辺の余白も残しつつ・・・。撮影の最後の方になって、やっと「あ、この感じかな?」ってつかめたような気がしました。
――ギャップといえば、鈴木さんは「AAAで歌っているカッコイイ宇野さんのイメージが強かったので、初めてお会いした時の人懐っこさて印象がガラッと変わった」とおっしゃっていました。
鈴木さんも毎回出演されているドラマで印象が違うので、顔合わせの時は「どんな方なんだろう?」と緊張していたんですけど、お話をしたらとても優しく笑顔のステキな方だったので、すぐに打ち解けられました。
――改めてアーティストと女優、それぞれの"表現"の違いの難しさを感じたことはありますか? また、今回のドラマ出演は宇野さんにとってどのような経験になりましたか?
演じることに関しては、私はまだまだ手探り状態なので、監督に言われたことや台本に書かれている内容から自分の役に求められていることを読み取って、今出来ることをするだけです。お芝居は難しいけれど、すごくいい経験でしたし、濃厚な時間を過ごすことができましたね。
――「ここに注目してほしい!」というシーンがあれば教えてください。
多くの方は、やはり"妄想シーン"に目がいくと思いますが、妄想以外のシーンでは皆さんの日常生活の様々なシーンに置きかえられる出来事もあると思います。ドラマでは「スマイル・トイレット」という会社を舞台に、鈴木さんが演じる秋山課長補佐のサラリーマンならではの人間関係の悩みも描かれているし、数は少ないけれど"ほっこり"するようなシーンも出てくるので、そんなところもゆる~く楽しんでほしいですね。あと、私も秋山課長補佐の頭の中で妄想されて、いろんな女性を演じさせてもらって楽しかったし印象的だったので、ぜひ壇ノ浦リサのシーンにも注目してください。
――宇野さん自身が壇ノ浦リサに共感できる部分はありますか?
共感とは違うのですが、私自身、人から「何を考えているのかよく分からない」と言われることがたまにあるんです。なので、自覚はないまでも私自身とリサはどこか似ている部分があるのかなと思いました(笑)。
――ドラマが完成した今、改めて男性の妄想についてどのように思っていますか?
女性に対して過度な期待をしてくれているから、あのような妄想が頭の中で繰り広げられているのかと思うと、男性にとって女性って欠くことのできない存在なんだって改めて思いました。それだけ求められているんだろうなというのはいろんな場面で感じますし、それがなんだかすごく愛らしくも感じます。ドラマで描かれている妄想ほど過激なのは「ちょっと・・・」ですけど(笑)。私自身も男性に対して"癒し"を提供できる存在でありたいし、妄想で癒されて「よし、がんばろう!」と思ってもらえるなら、それはそれですごく健全だし"いい男女の関係性"じゃないのかなと思いますね。
――ちなみに、宇野さんが男性に「癒されるわ~」と感じる瞬間は?
女性が男性に癒される瞬間って、さりげない気づかいとか、一生懸命に何かに取り組んでいる姿かなって思うんです。例えば、重たい荷物を持ってくれたとか、高いところにあるものを取ってくれたとか。そんなささいな事を頼もしく思うし、会話の中で見せる爽やかな笑顔や一生懸命に働く姿など、そんなちょっとしたことに日々癒されたりしていますね。
――最後に、ドラマパラビ『癒されたい男』を楽しみにしている皆様にメッセージをお願いします。
笑って、リフレッシュしていただけるようなドラマです!深夜に疲れて帰宅した時に見て、見終わった後に「あぁ~、楽しかった!」と言えるような、ゆる~い雰囲気のドラマなので、何の気負いもなく見てほしいし、お気に入りのシーンがあったら、パラビで何度でもリピートして見てください。「妄想」という言葉がクローズアップされがちですが、けっこう可愛い妄想が多いので、女性的には「男の人って、こんなことで癒されているのね」ってツッコミを入れながら見ると面白いかもしれないです。共感、・発見・恥ずかしい、・楽しい・・・見る人によって様々な感情が生まれる作品だと思いますが、週の真ん中・水曜深夜に笑ってスッキリしていただいて「明日からまた元気にがんばる!」というリフレッシュタイムのひとつになったらいいなと思っています。
※ドラマの裏話を語ったインタビュー動画も公開中!
◆番組情報
『癒されたい男』
テレビ東京/毎週水曜・深夜1時35分~
配信:Paravi(パラビ)で全話・出演者スペシャル座談会独占配信中
原作:月島冬二『癒されたい男』(日本文芸社)
監督:松木 創、二宮 崇、船谷純矢
脚本:吉本昌弘、田中眞一、溝井英一デービス
主題歌:「FAKE ME FAKE ME OUT」Da-iCE(ユニバーサル シグマ)
出演:鈴木浩介、宇野実彩子(AAA)、高崎翔太、半海一晃、ほか
【公式サイト】https://www.tv-tokyo.co.jp/iyasaretai/news/
【配信ページ】 https://www.paravi.jp/title/39884
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