3月23日(土)・24日(日)に都内にて「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」のキャンプが一般社団法人日本野球機構(以下、NPB)にて実施されました。今回は、23日(土)に行われたチームの「お披露目会」以外の、座学研修や交流会などの模様をレポートします!
プロ野球にとどまらず、スポーツ文化全体の発展を目指す「NPB eスポーツシリーズ」。その中で、幅広い世代から親しまれているNintendo Switchソフト『スプラトゥーン2』を使用する本大会は、5月18日(土)・19日(日)に開催するNPB主催の『スプラトゥーン2』大会で、プロ野球12球団それぞれを代表するチームとして、NPBと各球団に選ばれた合計12チーム(計48名)が本大会に出場して競い合います。
この大会は実際のプロ野球と同様にドラフト会議、キャンプ、オープン戦、リーグ戦、リーグ代表決定戦、日本シリーズという流れで開催されます。今回のキャンプには、3月3日(日)に行われたドラフト会議で選ばれた12チームと、育成枠の2チームが参加しました。
キャンプは日本野球機構 高田総合企画室長の開会挨拶から開始。NPB12球団の代表として選ばれたことへの祝福を贈ると、「みなさんはプロ野球の新しい歴史の1ページを作るということになりますので頑張って下さい」と激励しました。さらに、プロとしての振る舞いについて注意を呼びかけ、「プロとして恥じないように、しっかり意識を持って5月の本大会を迎えて下さい」と期待を寄せていました。
続いて座学研修の前に、一緒に戦っていく仲間であり、ライバルである各選手から挨拶が行われました。まだキャンプインしたばかりということで、みなさん緊張した様子。
その後、プロ野球球団を代表する選手として、SNSのメリット・デメリット、メディア対応の重要性、取材やインタビューを受ける際のポイント、プレイヤーとしての心得など、メディアやSNSとどう向き合い、どう活用していくのかの座学が行われました。その内容に、プロ選手となったみなさんのまなざしも真剣そのもの。
最後に各チームごとに「世界に良い影響を与えるためにSNSをどう使っていくか」をテーマとしたディスカッションを実施。研修も進み、少し緊張も和らいだのか、選手たちは和やかにディスカッションを繰り広げ、「スプラトゥーンに関することなど専門性のある内容を発信することで、ゲームやeスポーツというコンテンツの理解が世の中に広がれば、大会が増えて、プレイヤーと世の中に良い影響がある」などプロ意識を感じさせる意見の数々が挙げられていました。
毎年、NPBがプロ野球の新人選手ら一同に集め、プロ野球選手としての心構えや注意事項の研修を行う「NPB新人研修会」さながらの内容に、NPBがeスポーツに本気で取り組んでいること強く感じさせるものでした。
続いて、各球団関係者と所属選手との懇親会が行われました。食事を取りながらの懇親会ということで、リラックスしたムードでコミュニケーションを取るみなさん。読売ジャイアンツのジャビット、福岡ソフトバンクホークスのマッチくん、東北楽天ゴールデンイーグルスのスイッチといった球団マスコットも登場し、会場を盛り上げていました。
広島東洋カープのテーブルでは、球団の方がこの大会のために製作した似顔絵入りのカープ&スプラトゥーンのオリジナル・タオルを選手たちにプレゼント。このサプライズに選手たちも驚きと共に満面の笑みを見せていました。
また、補欠選手となる育成枠のチーム「Anti Pop」の望月もち選手、Deslotu5選手、zatto選手、チーム「四神乱舞」のアト選手、ぎゃんぐーん選手、らすく選手、てぃ選手の姿も。補欠として常に準備を怠らない緊張感もある育成枠の選手たちですが、懇親会では肩の力を抜いて楽しんでいる様子でした。
懇親会の合間には、元プロ野球選手で現在NPB職員の今関勝氏が登壇しました。先日、引退したイチロー選手とも対戦経験のある元プロ野球選手という立場から、プロ野球選手としての心構えやコンディショニングについて、選手と質疑応答という形で自身の体験を話され、選手たちも興味津々で聞き入っていました。
また、「お披露目会」中には、「野球体験」企画として6月27日(木)発売予定のNintendo Switchソフト『実況パワフルプロ野球』で練習試合や、ホームラン競争が開催されました。ホームラン競争はオリックス・バファローズのくろすっω・)つ選手が優勝! 発売前の最新作を一足早く体験できたということもあって、大いに盛り上がっていました。
そして、夕食会後には『スプラトゥーン2』の交流練習会が行われました。選手たちがセ・リーグとパ・リーグに分かれ、さらに前衛・中衛・後衛に分かれてシャッフルしたチームでナワバリバトルをプレイ。普段とは違うメンバーでチームを組んだ4名は、試合終了後に自分以外のチーム内の選手たちへ良かった点を発表するなどの反省会を通して交流を深めていました。
交流練習会をラストに濃密なキャンプ1日目が締めくくられました。選手たちの真剣なまなざしが本大会へかける意気込みを感じさせると同時に、フレッシュな笑顔がとても印象的なキャンプ初日となっていました。
(C)Nippon Professional Baseball / (C)2017 Nintendo
- 1