『SPECサーガ完結篇 SICK'S覇乃抄~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~』の完成披露試写会と舞台挨拶が2019年3月15日(金)に行われ、木村文乃と松田翔太、竜雷太、堤幸彦監督、植田博樹プロデューサー、TBSアナウンサーの宇垣美里が登壇した。

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本作は、TBSドラマ『ケイゾク』『SPEC』から端を発した『SPECサーガ』の完結篇で、三部作からなる『SICK'S』の2作目となる作品。木村演じる御厨静琉が自らのSPECの存在に疑問を抱きつつ、SPECホルダーを巡る国家や権力者、宗教団体などの対立に巻き込まれながら、その疑問に向き合っていく。

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巨大勢力との戦いが見どころの一つとなっている本作だが、御厨静琉役を演じる木村は「大事な台詞ほど、カニとかお茶とかで濁しがちなところが見どころ。何かごまかしが入っている時ほどちゃんと聞いてほしいですね」と本作の見方を伝授する。

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御厨の相棒である高座宏世役を演じる松田は「SPECなしでどうにかがんばりました。気合いで乗り越えました」と挨拶し、御厨とのコンビ仲について「前作よりも深まったんじゃないですかね。最初はずっといがみ合いの中、事件を解決してましたが、今回はわりと手と手を取り合ったと思います」と振り返る。木村も「前作よりも今作の方がタッグ感は強まっていて、高座さんの背中を見ていることが多かったなと思いますね」と同意した。

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「シリーズを通して20年間やらせていただいている」という竜は「若い二人に負けないようにがんばっています。野々村光次郎という役をお二人が、口には出さなくても親しみを持って、尊敬の念を持ってくれているのが雰囲気で伝わってきてすごく嬉しく思っています」とコメント寄せた。

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シリーズを通して、堤監督らしい演出が随所に見られる本作に対し、堤監督は「SPECをどう発動するか、『SPEC』以降いろいろな見せ方をしているのですが、今回ほど、気合いと根性に立脚したSPECの演出はないんです」と注目ポイントを挙げ、「(現場では)木村さんは『ワー』って叫びながら、(SPECが)発動している様子を、長い時間、お芝居の中でやっていなきゃいけない。その映像に後からCG処理をしていくんですが、もしCGがなかったらどんな芝居をしているんだろうという目線で見てもらえると2度、3度楽しめるようになっています」とアピールした。

これに対し、木村は「あれは、どんな攻撃を御厨が作っているか誰もわからない中でやっているので、例えば弾の大きさとかも個人の感覚によるんですよ。なので、現場ではよく話し合いになっています。それがこんな風に仕上がるので、これがクリエイティブなんだなと感じます」と苦笑いで明かした。

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この日の舞台挨拶には、宗教団体「インナープラネッツ」の貫主・邑瀬帝法役の山口紗弥加と、副貫主の大島優一役の佐野史郎も登場。劇中さながらに「水金地火木土天海海」と奇声を発しながら登場して会場を沸かせると、山口は「本日はインナープラネッツの楽しい集会にお集まりいただき、ありがとうございます!邑瀬帝法でございます」と役になりきって挨拶するも、一方の佐野は「山口さん、ずっと振り切ってる」と素に戻って照れ笑い。しかし、「インナープラネッツに入信して、幸せになりました。でも・・・弱っている時は気をつけたほうがいいですよ」と話して会場を笑わせた。

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また、本作にピーチ医者の植田もも子として出演している宇垣アナはMCとして登壇したものの、途中から白衣を着てピーチ医者に変身。堤監督は「(宇垣が)ニュースを読む姿を毎朝テレビで観ているうちに、お医者さんの役を頼みたいとお願いしたんです」とオファーの経緯を明かした。さらに堤監督は、3月末にTBSを退社することを発表している宇垣に対し「おめでとうございます。続編があってもちゃんと出演していただきますから」と声をかけると、宇垣は「新たな旅立ちとさせていただきます」と笑顔で応じていた。

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『SPECサーガ完結篇 SICK'S覇乃抄~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~』は、3月22日(金)より毎週金曜0:00(第6話のみ深夜1:30)より動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で配信開始。

(C)Paravi