武田玲奈、杉野遥亮出演『新しい王様』「想像できないところまでいく」

エンタテインメント

2019.01.09

2019年1月8日（火）よりTBSにて放送がスタートしたTBS×Paraviスペシャルドラマ『新しい王様』。その1話プレビューと囲み取材が1月8日（火）に開催され、出演者の杉野遥亮と武田玲奈、プロデュース・脚本・演出の山口雅俊が登壇した。

本作は、正反対の価値観を持ち正反対の人生を生きる新しい王様・アキバ（藤原竜也）と古い王様・越中（香川照之）がテレビ局の買収を競って激突する、シリアスでコミカルなおカネを巡る冒険を描く新感覚ドラマ。TBSと動画配信サービス「Paravi（パラビ）」の共同制作で、Season1をTBS（全8話）、Season2をParavi（全9話）が放送・配信する。

このアキバと越中に大きく関わるのが、人材派遣会社の駆け出し社長・コウシロウ役の杉野と看護学校の元生徒・エイリ役の武田。

本作への出演について、杉野は「藤原さん、香川さんとご一緒できると聞いた時に喜びと興奮もありました。憧れのお二人に対し自分がどういう風にお芝居すればいいのか少し怖さもありましたが、お二人の演技に対する姿勢を見ているうちに、怖さは楽しさにつながっていきました」と明かした。

武田は「豪華な出演者の方たちの中でお芝居をしていくことに最初は不安を覚えていましたが、エイリも自信がない女の子だったので、演じていく上でエイリと共通点を見つけながら演じていきました」と語った。

物語は、エイリがピンクのナース服でビルから飛び降りるという衝撃的なシーンから始まる。クランクインがそのシーンだったという武田は「2メートルぐらいのところから飛び降りたんです。もちろん分厚いクッションを下にひいていましたが、ちょっと怖かったです（笑）」と振り返った。

印象的なナース服姿についても武田が「撮影で着る機会が増えるにつれ、最終的に慣れてきて不思議な気持ちになりました（笑）」と答えると、杉野も「エイリと言えばナース服で、着てないと不自然な感じでした（笑）」と会場の笑いを誘った。

「会社を上場させて美女とシャンパンが飲みたい！」という夢を持つコウシロウについて、杉野は「二人の王様に挟まれて右往左往するところは、見てくださる方が感情移入できるかもしれません」と説明し、続けて「僕の小さい時の夢がお金持ちになることだったんです（笑）。それがまんまコウシロウで。でも、この作品を通じて、その夢がなんて浅はかだったんだろうなと思いましたね」と笑顔を見せた。

これまで数多くのヒットドラマを世に送り出し、藤原と香川が出演した映画『カイジ』シリーズでもプロデューサー・製作として参加していた山口。杉野と武田に対しては「杉野くんはすごい表情が豊か。イケメンだけじゃなく、あらゆる役をこれから演じていけますし、色々な引き出しがある方だと思います。武田さんは度胸があって、同世代の女優さんの中で、追い込まれた時や悩んだ時の表情が抜きんでています」と絶賛した。

藤原と香川という実力派との共演を通じて、杉野は「香川さんは現場を盛り上げて一体感を生み出すんです。いつか自分もそういう風に引っ張っていきたいです」と意欲を見せた。さらに「1話の最後に藤原さんがまくしたてるシーンがあるんですけど、それこそ僕が見てきた『これが、藤原さんだ！』というものでした。役としても、杉野遥亮としても引き込まれました」と藤原の魅力を語った。

武田も「藤原さんはどんな注文を受けても柔軟に答えてそれを超えるのがすごい」と感嘆すると、杉野が「藤原さんが段取りを終えた後に4ページぶんぐらいセリフが増えた時も、カメラマンさんはシーンを何回か割って撮影すると想像していたらしいんです。でも、藤原さんはシーンを割ることなく演じてらっしゃったという話を聞いて、それが格好良くて、その現場にいれなかったことが悔しかったです（笑）」とエピソードを披露した。