2018年10月14日(日)夜9:00よりTBS系列にてスタートする日曜劇場『下町ロケット』新シリーズの完成披露特別試写会(第1話)&舞台挨拶が10月7日(日)に都内にて行われ、主演の阿部寛ほか、竹内涼真、安田顕、真矢ミキ、立川談春らの前作からの出演陣に加え、新キャストの尾上菊之助、古舘伊知郎が登壇。本作への熱い思いを語るとともに、ムードメーカーの安田を中心に爆笑トークを展開した。
本作は、第145回直木三十五賞を受賞した池井戸潤の小説「下町ロケット」シリーズの第3弾「下町ロケット ゴースト」と第4弾「下町ロケット ヤタガラス」(小学館刊)をベースにドラマ化した感動エンターテインメント。舞台を宇宙(そら)から大地へ移し、阿部演じる主人公・佃航平社長を中心に、佃製作所チームの新たなる戦いの幕が切って落とされる。
待望の新シリーズで本作に戻ってきた主演の阿部は「ついこの間、撮影が終わって、本日初めて作品を拝見させていただきました。自分たちがやってきたことがこうして形になって、みなさんの前に披露される日を迎えて感無量の気持ちです」と晴れやかな表情でコメント。
佃社長を慕う技術開発部の若手技術者・立花洋介役の竹内も「面白かった!」という会場からの声援と温かい拍手にホッとした様子を見せ、「撮影は辛いことばかりでしたが、監督、スタッフ、キャストのみなさんを信じてがんばってきて良かったです」と満面の笑顔で喜びをあらわにした。
立花の上司で技術開発部部長・山崎光彦を演じた安田は「凄い迫力の映像と音楽。大きなスクリーンに耐えうる、まるで映画のようなドラマだなと思いましたね。1話観ただけでお腹がいっぱいになるので、1週間テレビを観なくていいのではないかと思うくらいてんこ盛りです」と作品の出来に大満足の様子。
経理部部長・殿村直弘役の立川談春も「このドラマにご期待いただいている勇気、元気、さらには感動だけではない、もう1丁、2丁、何かを足していく、というメッセージが1話に明確に表れていた。それがみなさんに伝われば何よりの喜びです」と溢れる思いを伝えた。
レギュラー組の紅一点、佃社長の元妻・和泉沙耶役の真矢は「(安田と同じく)本当に壮大な映画を観たような気分です。今の時代だからこそ心を打つ男性陣がずらりと並んでいて、古き良き日本を取り戻すように、平成の終わりの時代を走っているような気がしました」と男性陣の奮闘にエールを贈る。
また、佃製作所と全く接点のない役に寂しさを感じていたという真矢は「(娘・利菜役の)土屋太鳳ちゃんと連絡を取り合うシーンが、居酒屋で会うシーンへと変更になったんです!人の温もりが欲しかったので、すごく嬉しかったです」と胸の内を明かした。
3年ぶりに帰ってきた本作の現場の雰囲気について、阿部は「撮影初日から、みなさん、前作と同じように、迷うことなく出来るということは幸せなことです。自分が出ていないシーンも初めて拝見しましたが、台本以上のものが出来ていて、人が生きていく強さや難しさがよりにじみ出ていたので、ホッとしました。現場の雰囲気は、監督中心に共演者のみなさんが盛り上げてくれて、パワーのある現場になりました」と真摯にコメント。一方、竹内は「阿部さんとはすごく会話が増えましたよね。安田さんに関しては、3年前は、何が嘘で、何が本当なのか、その境目が分からなくて、変な人だなぁと思っていました(笑)。でも、最近、ようやく距離も縮まって、意外に普通の人だということが分かってきた」とニヤリ。
「分かってもらえるのに3年かかるんだね・・・」とぼやきながら、安田は阿部の変化を指摘。「もちろん(阿部に)3年前も引っ張っていただいたのですが、今回は結構、みんなに自ら話しかけるようになりましたよね?前回は、世間話とかしませんでしたし」と問いかけると、阿部は「確かに役のことしかしゃべっていなかったよね。今回は、少し慣れてきたというと変な話ですが、尾上さんや古舘さんとか、新しいキャストの方々が緊張されると思ったので、僕の方から積極的にお話しをさせていただきました」と座長としての責任を意識していたことを告白。
これに対して、佃製作所と深く関わっていくベンチャー企業「ギアゴースト」社長・伊丹大役に抜擢された尾上は「今回、民放の連続ドラマ初挑戦となりましたが、それが大好きな池井戸先生の『下町ロケット』ということでとても光栄でした」と言いつつも、「チームが出来上がっている中に入っていくのは、最初凄くドキドキしました」と本音をポロリ。「ただ、このドラマを観ていただければお感じになると思うのですが、みなさん、熱い思いで1つのところに向かっている集中力を肌で感じたので、だんだん現場にいることが心地よくなってきました」と、今ではすっかりチームの一員として馴染んだ様子。
一方、佃製作所のライバルとなる「ダイダロス」社長の重田登志行役の重責をになった古館は、なんと連ドラの出演が27年ぶり、民放では30年ぶりということだが、「こんな素晴らしいドラマに呼んでいただけるなんて、現実感がございません。あまりにも結束力が強くて、疎外感を感じるほど。新参者の私がこのチームに入っていくのは大変でした」と尾上以上に緊張していたことを吐露。
「だから、チームというよりも一般視聴者としてドラマを観てしまうのですが、第1話の前半からウルウルしてきまして、感情が高ぶる思いがしました。夢とロマンが宿る形で技術に生かされていく達成感っていうものは凄いものだなと。つい最近まで報道番組をやっていて、どんな喜怒哀楽があろうとも、それを抑え込んで冷静な雰囲気でやることに慣れていたので、このチームの物凄いエネルギーの山にも、冷静を装ってグーッと登って行って、一気に下っていくような"しゃべるフェーン現象"を脇で起こすことが出来たら」と、独特の表現で思いを語った。
また、記者から、この3年間で竹内が大ブレイクしたことに対して感想を求められると、安田は「ブレイクするとは思っていましたが、まさかここまで来るとはね。"国民の彼氏"とか呼ばれていますから、私も朝(竹内に会うと)『おはよう国民!』と言っていますけどね(笑)。どんどん上を目指して、国民の次の、もっと大きなあだ名がつくようになっていただければ」と冗談混じりに称賛。
立川も「素直だし、きっとブレイクするんだろうなと思っていました。楽屋が一緒だったのですが、勢いのある竹内涼真を至近距離で見ていて、"俺、すごいもの見ているんだろうなぁ"と日に4~5回思っていましたね(笑)」と持ち上げる。
すると、いつまで経ってもしゃべりが止まらない2人にシビレを切らした阿部が、「僕の言うことがなくなってしまう!」とマイクを要求。やっと発言権を得た阿部は、「何人も若手がいましたが、彼(竹内)は目の奥に光るものが違っていましたね。すごく集中力があって、僕も正直、必ずこの人は伸びてくると思っていました。ある日、彼に『お前の集中力はどこから来るんだ?』と質問したら、ある本を紹介してくれて。彼が非常に努力家ということがわかりました」と、手放しで褒めちぎる。
そして、それをいち早く見抜いていたのが安田だと話し、「(安田が竹内の)股間を揉んでいた」と暴露。「彼が股間を揉む若手は必ず売れる」と阿部に証言された安田は「3年経ったら、随分面白いことを言うようになりましたね!」と苦笑いしながらも「これから伸びたいな、売れたいな、と思う方は、私が股間を触りますので」と、まんざらでもない顔で呼びかけていた。
日曜劇場『下町ロケット』は、10月14日毎週日曜午後9:00よりTBS系列にて放送開始(初回25分拡大スペシャル)。
(C)Paravi
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