TBS金曜ドラマ『大恋愛~僕を忘れる君と』の特別試写会&トークショーが、2018年10月5日(金)に東京都内で行われ、本作に出演する戸田恵梨香とムロツヨシ、草刈民代、松岡昌宏、脚本の大石静が登場し、ドラマへの思いや撮影中のエピソードを語った。

本作は、ラブストーリーの名手として知られる大石が手がける完全オリジナルドラマ。34歳にして、若年性アルツハイマーに侵されてしまった真っ直ぐな女性と、そんな彼女に恋をした売れない小説家の美しくも儚い恋を描く。

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主人公の若年性アルツハイマーに侵されてしまう女医・北澤尚役を演じる戸田は「こんなに難しいと実感したことはないぐらい、すごく悩みながら演じています」と演じる役の難しさを語る。特に「感情のコントロールが難しい」といい、「アルツハイマーについて描かれているシーンでは、どうしても感情が持っていかれちゃうんです。泣いてはいけないところで泣いてしまう。今までそういうことはなかったので、動揺しながらやっています」と本音も吐露した。しかし「昨夜、完成した1話を観て、すごいパワーになる作品ができそうだと、確かなものを掴めたような気がしています」と手ごたえも感じたようだ。

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一方、戸田の相手である間宮真司役を務めるムロは「こういう舞台挨拶の時は、楽しく、ふざけながらやりたいと思うのですが、このドラマはそういうジャンルではないので一切ふざけずにこの舞台挨拶に臨みたいと思います」と真剣な眼差しで挨拶。しかし、その直後に「今日はスタイリストさんが気合いを入れてセットアップを持ってきてくれたんですが、サイズを間違えていて・・・腕の長さが合いません。コメディです」と会場を爆笑させた。

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そして、戸田が演じる尚の母親・北澤薫役の草刈は「(難病に侵された娘を持つという)母親役はやったことがなく、テーマもとてもシリアスなので難しいなと、試行錯誤しながら演じています」と話し、尚の元婚約者で精神科医の井原侑一役の松岡も「僕自身も経験したことがない役で、勉強になっていますし、経験したことがないものがまだまだたくさんあるということに感激しています。侑一と向き合いながらこの役を作っていこうと思っています」と真摯に思いを述べた。

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また、脚本の大石は「1週間ぐらい前に佐々木蔵之介くんから、『オードリー』(2000年10月〜2001年3月に放送されたNHK連続テレビ小説)の子役が帰ってきましたねというメールがきました。戸田さんはその時、大竹しのぶさんの子ども時代を演じてたんです。20年たって巡り会えたことにご縁を感じます」と、戸田との意外な共通点を明かす。戸田は、この言葉に「蔵之介さんがそれに気づいていたことにびっくりしました。私自身も記憶をなくすぐらいの遠い昔の話だったので・・・嬉しいです」と感激した様子だった。

さらに、大石は「今はポップな恋愛ドラマが流行っていますが、魂をえぐられるような、切ないものをやりたいと思ってがんばりました」と本作の着想のきっかけを語り、「(尚と真司以外に)もう一つ、大人のカップルも描きたいと思っています。大人っぽい人たちの恋もやりたい」と今後の構想も漏らした。

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本作は、ムロにとって初の本格的ラブストーリー出演となるが、ムロは「皆さんすごく心配されてますが、僕は皆さんの知らないところで、本格的なラブストーリーもしてますからね。ムロとしてはね。だから、そんなに心配しなくていいですよ?」と、ラブストーリーには抵抗がないとアピール。しかし、戸田が「(恋人役での共演で)どうやって好きになったらいいんだろうって思った」とこぼすと、会場は爆笑の渦に。とはいえ、戸田はムロの瞳に惚れたとも話し、「ムロさんは真司になったとき表情が全然違う。見つめ合っている時に、この人は信頼できると心から思わせてくれる」と持ち上げる。ムロも「恵梨香ちゃんは、何を言っても笑ってくれる。笑い声のトーンがいい。いい女です」と絶賛し、仲の良さをうかがわせた。

金曜ドラマ『大恋愛~僕を忘れる君と』は、10月12日毎週金曜夜10:00からTBS系列にて放送される(初回は15分拡大)。

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