2018年9月22日(土)、東京・赤坂のTBSでコント日本一を決める「キングオブコント2018」の決勝戦が行われ、ハナコが11代目のキングの栄光に輝いた。今大会は、ファイナリスト10組を決勝当日の生放送内で発表するということもあり、SNSでも、誰が残るのかが話題となった。そして決勝戦当日は、2490組の中から、やさしいズ、マヂカルラブリー、ハナコ、さらば青春の光、だーりんず、チョコレートプラネット、GAG、わらふぢなるお、ロビンフット、ザ・ギースがファイナリストに選ばれた。

実力派中堅コンビも多い中で、ハナコは第3位でファーストステージを通過。ファイナルステージでも、ブレないハナコらしさ全開のネタを披露して、見事キングの座を勝ち取った!そして、大きな喜び・興奮・驚きに包まれたまま、生放送直後の記者会見に挑んだ。

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まず、司会者から今の気持ちを聞かれると、秋山は「この1年間、キングオブコントで勝つことを目標にがんばってきたんですが、決勝に行くこと自体が(僕らは)初めて。それだけでも夢みたいだったんですが、さらに優勝という今の状況は、訳がわからないです(笑)」と実感がないよう。

岡部は「今日は誰よりも楽しもうって決めていたんで、それがお客さんや審査員にもうまく伝わったんじゃないかなと思いました。めちゃくちゃ楽しかったです!」と、興奮が冷めない様子。それに対して、「実は今日、ずっとダルくて(笑)。緊張で体の調子が悪くて、優勝って言われたときに余計体がダルくなりました・・・。もう、休みたいです」と、菊田は不調を訴えて、取材陣を笑わせた。

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審査員の松本人志から、「4年目でこのレベルはすごい」と褒められたことについて触れられると、「ものすごく嬉しいんですけれど、僕らはトリオを組んで4年目ですが、芸歴でいうとやさしいズと同じ8年目なんです。待機ブースにいるときに、小峠さんから『お前ら、結成4年目が芸歴4年目みたいになってるから、本当は8年目ですって松本さんに伝えておくからな』と言われました。はっきりさせないでくださいとは伝えておきましたけど(笑)」と苦笑い。

「優勝賞金1000万円はどうするのか?」と聞かれると、少しい気まずい雰囲気が流れた後で、菊田がおもむろに「3等分でお願いします」と切り出したため、平等に分け合うことで三人とも納得。使い道については、「お世話になった方へのお礼回りもしたいんですが、バイト先のシャッターがボロいんで買い換えたいです」と、堅実さを見せた秋山。ファーストステージで犬役を見事に演じきった岡部は、「犬が好きなので、できれば小さくてかわいい犬を飼いたい」そう。「犬のおかげで優勝できたようなものなんで、ザギトワさんが飼っている『マサル』みたいなかわいい犬といい出会いがあれば」と目を輝かせる。

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対して、「ちょっとお休みをいただいて、海外旅行に行きたいですね」と菊田。司会者から、副賞でイタリアのユベントス観戦ができることを告げられると、「ええ、すげー!?」と驚きながらも「じゃあ、行かなくていいや、海外。(旅行代が)浮いた」とどこまでもマイペースを貫いた。

質問が「どんなバイトをしているのか?」「芸人としての収入は?」とプライベートにおよぶと、現在、秋山と岡部は築地市場の場内でバイト中とのこと。お互いのバイト先が近くにあるため、たまに顔を合わせると岡部が秋山にコントのネタ設定を伝えることもあるそうだ。一方の菊田は、元々運送屋で配達のバイトをしていたが、股関節を悪くしたため、今は事務にシフトしたそう。

もっぱらバイト代で生活しているため、芸人としての収入は少なく、ついに先月は0円を記録と吐露した。その際、岡部が事務所に「給料明細が届かない」と問い合わせたところ、「0円の月は給料明細を出さないんです」と一蹴されたと笑わせた。

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最後に「応援してくださった方、初めてハナコを知ってくださった方。これからも面白いことをしていけるようにがんばるので、ご注目をお願いします!」と前向きな挨拶で、記者会見を終えたハナコ。今後の飛躍に期待だ。

なお、「キングオブコント2018」は、9月29日(月)より、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」での配信が開始。このほか、第1回目となる「キングオブコント2008」からの過去回も配信中。

(C)Paravi