動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で、見放題先行独占配信中の映画『銀魂』の続編となる最新作『銀魂2 掟は破るためにこそある』の完成披露試写会が2018年8月9日(木)に都内で行われ、小栗旬を筆頭に、前作からの続投となる菅田将暉、橋本環奈、柳楽優弥、吉沢亮、長澤まさみ、岡田将生、ムロツヨシ、佐藤二朗、新キャストとなる三浦春馬、窪田正孝、夏菜、勝地涼、そして2作連続メガホンを取った福田雄一監督と総勢14名が集結した。
本作は、空知英秋による「週刊少年ジャンプ」(集英社)連載の人気漫画を映画化したSF時代劇エンターテインメント第2弾。銀魂ファンが最も実写化を望んだ「真選組動乱篇」と、最も笑える「将軍接待篇」を融合させたハイブリッド作品として、この夏、劇場を笑いと涙?で包み込む。時は幕末、宇宙から来た天人(あまんと)に支配された江戸を舞台に、金欠に苦しむ万事屋(よろずや)の3人衆・坂田銀時(小栗)、志村新八(菅田)、神楽(橋本)が、天下の将軍様とともに真選組の内紛に巻き込まれる様を描く。
ツカツカと現れた岡田演じる桂小太郎のペット、エリザベスが、MCの制止を振り切り紅白の幕を下ろすと、"掟"と書かれた紙を破って登壇者が次々と登場。いきなりムロが福田監督のいる上手に移動させられると、「俺は今回もセンター気味の位置はふさわしくないみたい」とぼやくと、下手にいる佐藤がすかさず「お前ら二人が話しすぎたら俺が止めに入るからな!」と一喝。スタートから騒がしい雰囲気は、福田組の舞台挨拶のお約束だが、そんな中、まずは主演の小栗が景気づけの言葉を。
と、思いきや「ちょっと長かった・・・」とまさかのぼやき。さらに小栗は「あと14分削れば2時間でちょうどよかったのにね」と続けたが、「でも、そんな時間の長さを感じさせない素晴らしい映画になっていたので、今日は皆さんに楽しんでいただけると思います!」と最後は綺麗にまとめる座長ぶりを発揮。これを聞いていた福田監督は、「すげぇ汗かいた!主役に長いと言われたのは初めて」とドギマギしていたが、「初号試写の時、小栗くんいじけていたよね?」と反撃に出た。
その理由を「『真選組』がかっこよすぎるから」と暴露すると、小栗は「だってさ~!すごくいいんですよ!!」と力を込めて悔しがる。それには、菅田も橋本も長澤も同調。「(真選組が主軸となる)後半は本気で感動した」(菅田)、「前作よりさらにパワーアップしてた」(橋本)、「ギャグ映画だと聞いていたので、途中からビックリしました。本当にかっこよかった」(長澤)と賛辞の言葉が止まらない。
これに気を良くした真選組・土方十四郎役の柳楽は、ファンの黄色い声援に応えながら、「やった!ありがとうございます。『銀魂』を通して人気を上げていきたいです」と上機嫌だった。対照的に真選組・沖田総悟を演じた吉沢は「前半と後半で作品が違うのかな?と思うくらいテンションが変わっていて最高でした」と謙虚にコメント。しかし、福田監督から「自分はどうだったんだ?(正直に)言っていいんだぞ」と促されると、「吉沢亮ですか?めっちゃかっこよかったです」といつものナルシストぶりを取り戻しニヤリ。これに対し、菅田は「あいつ、ずっとあの(キャラ)のままで行くのかな?」と半笑いだった。
また、共演シーンがさらに増え、笑いもますますエスカレートしているという小栗、菅田、橋本の万事屋3人組。吹き出して撮影にならなかったエピソードを聞かれると、小栗が、「いっぱいありましたよ!例えば・・・これ、言っていいのかな?ちょっと(顔が)シャクレなきゃいけないシーンがあったんですよ。福田監督から『ガシャーン、ウィーン』みたいなタイミングでやってくれと言われて、それが完璧にできたんです。なのに、横で菅田が完全に笑ってしまって」と菅田によるNGになってしまったことをバラすと、当の本人も「僕の中のガシャーン、ウィーンとあまりにもピッタリすぎて・・・」と振り返りながら反省。
その流れで、福田監督が「シャクレといえば岡田さん(笑)」と話を降ると、「できなかったんですよね・・・すみません・・・」と意気消沈してしまった岡田。福田監督の「テストではできるのに、本番になるとできないので『じゃあ、これでいいや』って妥協して終わったんですよ」という言葉には、「妥協って言わないでくださいよ」ともはや涙目。
悲しむ岡田を、菅田は「新幹線の中でも、ずっとシャクレの練習していたんですよ」とフォローし、さらに1ヶ月かけて特訓したというシャクレ師匠(?)こと橋本に弟子入りしていたことも明かした。しゃくれ不足と散々イジられた岡田だが、福田監督曰く「編集してみたら、シャクレがちゃんとできていて、一番面白かった」と、最終的には最高の演技と絶賛され、やっと笑顔に。
一方、今回、『銀魂』チームに初めて参加した三浦、窪田、夏菜、勝地も思い思いの感想を吐露。真選組・伊東鴨太郎を演じた三浦は、中村勘九郎(近藤勲役)の芝居に対して、「ワイヤーで逆さ吊りになって顔に血が上っているのに、長ゼリフを言う姿に感動した」と語ると、福田監督から、「泣いてたよね」とツッコまれ「泣いてないよ~!」となぜかムキになり、ムロが割って入る一幕も。
唯一、騎兵隊の河上万斉を演じた窪田は「(真選組じゃなかったので)ちょっと淋しかったですが、『銀魂』に出させていただいて、もっとコメディをやりたいと思いましたね。真面目にやってきたのがバカみたいに思えてきて」と苦笑い。「前作の新井浩文と同じこと言っている」とムロに突っ込まれると、「新井さんと違う映画でご一緒した時に『外れくじ引いたぞ、お前~!』って言われました。その意味がよくわかりました(笑)」と納得の表情を浮かべた。
さらに、劇中、ボンテージ風の衣装を着なければいけなかった夏菜は、「そのためだけに体を鍛えていたんですが、本番当日にギックリ腰になっちゃって、笑うと痛いので、必死にこらえた」というエピソードを披露。
そして、この日一番のサプライズとなったのは、将軍・徳川茂茂を演じた勝地。映画の話はそっちのけ、福田監督から何やら急かされ、おもむろに左手の薬指にはめた指輪をアピールし、「幸せです」と笑顔でコメント。「おめでとう!」の声が飛び交う中、再び福田監督から「それ、もう1個は誰がしてるの?」と聞かれると、「あっちゃ~ん」とふざけたトーンで照れ隠ししながら、女優の前田敦子とゴールインしたことを公の場で初めて発表した。
本作のタイトル通り、全員言いたい放題!キャストのぼやきから幸せ報告まで、まさに"掟破り"の破天荒な舞台挨拶となった。
映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』は、8月17日(金)より全国公開。
(C)Paravi
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