TBSの連続ドラマ『ケイゾク』『SPEC』に続く「SPECサーガ完結編」として、2018年4月から動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で配信されている『SICK'S恕乃抄』。そのイッキ見イベントの前に、スピンオフ作品として新たに配信される「SPECサーガ黎明篇『サトリの恋』~あなたの心、一生サトリます~」の舞台挨拶が8月4日(土)に行われ、主演の真野恵里菜、プロデューサーの植田博樹が登壇した。

9月28日(金)からパラビで独占配信となる『サトリの恋』では、ドラマ『SPEC』の人気キャラクターで人の心を読むことができる「サトリ」が、特殊な能力を持つまでが描かれる。主人公サトリを真野、演出を「SPECサーガ」の生みの親でもある堤幸彦が引き続き務める。

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ステージに登場した真野は「サトリ役に出会った時はまだ19歳ぐらいでした。私の中で"お芝居をがんばりたい"と思えた作品で、すごく大事にしていたものです。いまだにサトリが好きでしたと言われるので、この作品のことを早く言いたかったんです(笑)。やっと今日、皆さんを喜ばせるお知らせができて嬉しいです」と挨拶。

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本作の制作経緯について、植田は『SPEC』に登場したサトリは"ドS"キャラでしたが、そんなサトリの昔を描きたいと堤監督がおっしゃっていました。そして、パラビさんから『SPEC』の人気キャラクターでスピンオフを作りたいとお話を頂いたことで、本作がスタートしました」と振り返った。

スピンオフで、サトリを演じることに年齢的に不安を感じていたという真野は「19歳の頃に演じていたサトリが高校生に戻ったのに、27歳の私が演じるなんて、本当に堤さんはドSだなと思いました(笑)」と笑顔で語った。

制作エピソードとして、真野は「高校の制服を着た時に、監督やスタッフの皆さんが『意外とイケるね』と言ってくださったんですが、良い意味であって欲しいですね(笑)」と明かし、会場の笑いを誘った。

舞台挨拶では、この日登壇できなかった堤からビデオメッセージが到着。開口一番、堤は「三池崇史でございます」とボケをかまし、会場を沸かせると、続けて、結婚を発表したばかりの真野に祝福の言葉を贈った。会場からも祝福の拍手を受けた真野は「人生で一番おめでとうと言われました。昨日も街を歩いていたら、ランニングしていた人から突然におめでとうと言われました(笑)。たくさんの方に祝福して頂けることは嬉しいことです」と笑顔で感謝の言葉を述べた。

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本作と真野の魅力について、堤は「本作は高校生から始まって、なぜサトリのSPECが生まれたのかというのを描いた、すごいドラマになっています。そこには真野ちゃんが持っている"演技"というSPECが全面展開しています。女優・真野恵里菜はすごいんだなと分かると思います」と絶賛。

さらに、撮影エピソードとして堤は「真野ちゃんに、本番の直前に意味のない単語の羅列を40個ぐらい『覚えて』と渡すと、ほぼ半日で覚えてくるんです。嫌がるかなと思ったんですけど。彼女本来が持っている天才的なSPECが発揮されています」と語った。

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そんな堤のメッセージに対して、真野は「単語の羅列は、堤さんが作・演出を手掛けられた舞台でご一緒させていただいた際の課題だったんですけど、その時は本当に嫌で、今回も嫌だったんですよ(笑)でも、それが私の仕事ですからね。がんばって撮影テストで言ったら、堤さんから『なんだ言えちゃった、つまんないな』と言われてしまいました(笑)」と振り返り、「(堤さんも私も)お互いに負けず嫌いだったので、10年経ってもそういうことを変わらずできる関係というのは、本当にありがたいものです」と感慨深げだった。

SPECサーガ黎明編『サトリの恋』は、9月28日(金)から動画配信サービス「Paravi」にて独占配信。

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(C)Paravi