TBSで放送中の日曜劇場『この世界の片隅に』に、女優・香川京子が出演することが決定した。香川がTBSのドラマに出演するのは2001年に放送された単発ドラマ『明るいほうへ 明るいほうへ』以来、17年ぶり。また、TBSの連続ドラマに出演するのは、1997年放送の日曜劇場『オトナの男』以来、21年ぶりとなる。
香川が演じるのは"節子"という、本ドラマの原作者・こうの史代もアイディアも織り交ぜながら作られたキャラクター。本編と現代篇とを繋ぐキーパーソンであり、何者なのか劇中で徐々に明かされていくという。
黒澤明、小津安二郎をはじめとした映画監督たちの作品に数々出演し、テレビドラマでも活躍してきた香川。今年出版した女優生活70年を記念する本の中で戦争について触れるなど、平和に対する想いを持ち続けている。
香川を起用したプロデューサーの佐野亜裕美は「すずさんたちと同じ時代を生きてきた香川京子さんが、この大変重要な役を引き受けてくださったことを幸福に思います。見ているこちらが姿勢を正される、凛とした佇まい、たおやかさと強さが、すずさんたちと私たちを優しくつなげてくださると思います」と語っている。
以下、出演にあたりよせられた香川のコメントを紹介。
◆香川京子
この度、久々にドラマに出演させていただくことになりました。脚本の岡田さんとは『ちゅらさん2』(2003年/NHK)以来なので、またご一緒できるのが楽しみです。私が演じる節子は誰にでも言いたいことを言える明るい性格です。普段は真面目な役が多いので、前向きで人のために自分のできることをしてあげられる明るい節子を演じるのが楽しみです。そして、なかなか若い方たちとご一緒する機会がないので、榮倉さんたちとの共演も楽しみです。
広島には何十年も前に一度来たきりで、また来なければいけないと思っていました。それが今回このドラマがきっかけで再訪することができました。平和記念公園でお祈りするシーンもあり、自分の気持ちでお祈りできました。あそこに立っただけで胸がいっぱいになりますね。お花も供えることができましたし、平和へのお祈りができてよかったです。広島はとてもきれいで素敵な街だと思います。原爆で何もなくなったところから復興を果たせたのは平和が続いてきたから。これからも平和な時代を続けなければならないと思います。
日曜劇場『この世界の片隅に』は、TBSにて毎週日曜夜9:00より放送。
(C)TBS
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