名古屋を拠点に活動する男性7人組エンターテイメント集団"祭nine.(まつりナイン)"の初主演ドラマ『ボイメン新世紀 祭戦士ワッショイダー』。本作は、地上波での放送のほかに、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」でも配信されている。それを記念し、プラスパラビでは「祭nine.」メンバーひとりひとりにスポットを当てて紹介。

第3回では、ワッショイダーパープルを演じる清水天規に撮影を振り返ってもらった。清水にとって、このドラマがどんな影響を与えたのか。

――ドラマデビューをしてみていかがでしたか?

清水:まだ映像の経験が少ない中で"主演"という大役を任され、実はすごく不安でした。でもこの撮影がなかったら、自分たちの未熟さにも気づけず、今頃ぬるま湯に浸っていたんじゃないかと思います。楽しいだけでなくしんどかったこともたくさんあったけど、そのすべてが僕らを成長させてくれたと思います。

――本格的なアクションも、皆さん初挑戦だったんですよね。

清水:そうですね。イベントとかでアクションを披露することもありますが、いつも僕たちがステージでやっているアクションと特撮作品のアクションは全然違いましたね。1から叩きこまなくてはいけない部分もたくさんあって覚えるのが大変でしたし、演技の部分でも監督にめちゃめちゃ怒られて毎回泣きながら撮影後に反省会をしてました(苦笑)。

20180702_wasshoi_03.jpg

――監督から言われて特に心に響いた言葉は?

清水:よく言われたのが「フィクションがバレバレな芝居をしている」という言葉です。もちろんお芝居なのでフィクションなんですけど、それをいかに自然に演じるか・・・。映像は、舞台やミュージカルの芝居とは全然見せ方が違うので、それが難しくもあり、面白くもありました。

――特に苦労したシーン、印象的だったシーンを教えてください。

清水:第2話「世界に広げよう!赤味噌の輪」で、お店の厨房で赤味噌を味見した後に僕が味噌について熱く語っているシーンがあるんですけど、その台詞がめちゃめちゃ長くて覚えるのが大変でした。「よし、言えた!」と思っても、映像をチェックしてみたら「惜しい!ちょっと甘噛みしてるからもう1回」って録り直しになったのは悔しかったですね(笑)。最終話では、感情をむき出しにするシーンでみんな苦戦していたんですけど、テイクを重ねるうちにメンバーの本気が伝わって来たし、ある瞬間に感情のスイッチが入って、自分でも手応えを感じました。いろいろ勉強になりましたね。

――撮影が進む中で、だんだん意識も変わってきましたか?

清水:そうですね。僕の場合、けっこう何でも一人でやっちゃうタイプというか・・・それは言い方を変えれば「周囲を見れていない」という事でもあるんですけど、「自分だけ良ければ、それでいい」という考えではグループは成り立たないし、作品を作る上でみんなが力を合わせるから素晴らしい物が生まれるんだって、改めて思いました。ドラマの撮影が終わった後は、今までとは違う視点で周囲を見る力が少し付いたんじゃないかなって自分でも思えるようになったし、それが自分の一番成長できたところかなと思います。

――『パラビ』でも配信され、全国どこでもこのドラマを観られるようになりました。

清水:祭っ子(※祭nine.ファンの総称)の皆さん、すごく楽しく見てくださっているようで「早く続きが見たい」と言ってくださってます。面白いなと思ったのが「祭nine.のファン」じゃなく「『ワッショイダー』のファン」が増えてきてるようなんです(笑)。ちびっ子と一緒に特撮好きの親御さんも応援してくれたり、深夜の放送なのでお勤め帰りのサラリーマンがたまたま帰宅後にテレビを見てファンになってくれたとか、新たなファン層の広がりも嬉しいです。

――今後の祭nine.の活躍を楽しみにしている皆様にメッセージをお願いします。

清水:今は名古屋を拠点に活動をしていますが、ドラマの配信やCDのリリ-スイベントで全国各地に行かせていただくようになって、ちょっとずつですけど地方でも「祭nine.知ってるよ!」と声をかけていただく機会も増えてきました。この勢いで"祭っ子"の輪を広げて、いつか「日本がホーム」と胸を張って言えるように頑張っていきたいと思います!

20180630_wasshoi_04.jpg

――最後に、ドラマ主題歌である楽曲「祭戦士ワッショイダー」の聴きどころも教えてください!

清水:今の戦隊やヒーローの曲はめちゃめちゃカッコイイので、逆にこういう"昭和チック"な曲は若い人には新鮮だったり、大人の方々には懐かしく感じられたりと思います。覚えやすいメロディーだと思うので、ぜひ一緒に「フンフンフン♪」って口ずさんでほしいですね。

20180702_wasshoi_04.jpg

『ボイメン新世紀 祭戦士ワッショイダー』は、動画配信サービス「パラビ」で。

(C)Paravi