今回のパラビの金曜日テーマは『俺たち私たちの80年代ドラマ』速水健朗さん、中町綾子さん(テレビドラマ評論家)、松崎健夫さん、笹木香利さんでお送りしました!

この日のぷらすとは、Google Homeがキーワードだけで映画を教えてくれるという話で健夫さんが「敵だ!」と対抗心を燃やしながら早速80年代ドラマについて語っていきました。

70年代は役者さんも映画から流れてドラマに出演している方が多かったですが、80年代になるとテレビで稼ぐ俳優さんがどんどん出てきました。家族でお茶の間で見るものだったのが、80年代トレンディドラマに代表される都市文化作品が増え、縦の繋がり(家族)から横の繋がり(仲間)に変化。

10年ほど前に健夫さんが山田太一さんにインタビューで『ふぞろいの林檎たち』について話を伺ったところ「当時は家族ものの作品が多かったため、若者が見る作品が無い。なので逆に若者を主人公にした作品を作れば見てくれるのではないかと考えて出来たのが『ふぞろいの林檎たち』」との回答が。

トレンディドラマ時代を象徴する女優さんとして良く耳にするのがW浅野。当時印象として違和感があったと話す健夫さん。「新垣結衣さん、長澤まさみさんなど人気のある女優さんは下積みはあるものの十代後半で人気が出始めたが、それに比べてW浅野はもう少し年齢を重ねてから人気が出始めた。色んな作品を早くから見てきたからかもしれないが、皆がW浅野が良いと言っている波に乗れない感じだった」とのこと。

また80年代ドラマを語る時にスルーされてしまうのが2時間ドラマ。「『土曜ワイド劇場』『火曜サスペンス劇場』は当時は王道だった。」と速水さん。
この頃はタイアップで飛行機の飛び立つシーンを入れると、旅費が出たり、旅情が多いため、旅行キャンペーンが沢山行われ、タイアップの一つで協賛のホテルやお土産屋さんなどで撮影を行ったりしていたと語られました。

『セーラー服通り』の主題歌"My Revolution"が思い出に残っていると中町さん。TBSドラマの主題歌は"ザ・ベストテン"で歌われヒットするという流れがあったとのこと。「80年代後半のおしゃれ具合と前半の80年代は同じ80年代でも全然違いますね!」となぜか生まれていない年代にもかかわらず詳しい笹木さんでした(笑)

今回は80年代と広くとりすぎてしまったので、次回はピンポイントで時代やジャンルを絞って語っていきましょうと、次回に期待を寄せました。

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