テレビ東京のドラマ25(毎週金曜 深夜0:52~1:23)枠で2018年4月6日(金)よりスタートする新ドラマ『宮本から君へ』の記者会見が、3月1日(日)に都内にて行われ、主演の池松壮亮をはじめ、星田英利、華村あすか、古舘寛治、浅香航大、そして監督・脚本を務める真利子哲也が登壇し、作品にかける思いを語った。
本ドラマは、1990~1994年まで漫画雑誌『モーニング』(講談社)にて掲載され、多くの若者を魅了した新井英樹の同名漫画を実写化した青春ストーリー。文具メーカー・マルキタに勤める新人社員・宮本浩が、恋に仕事に悪戦苦闘しながら、営業マンとして、人間として、成長していく姿を熱く描く。
藤野慎也プロデユーサーより「伝説的なコミックを豪華すぎるキャスト、スタッフと共に、主人公・宮本の熱量に負けない熱量を持って作ってきました。素晴らしい作品になっていると自負しております」と、本ドラマへの自信をのぞかせる挨拶から始まった記者会見。池松をはじめ、登壇者たちは、本ドラマに対するそれぞれの思いを、時折ユーモアを交えたクロストークで語った。
先陣を切った池松は「2日前くらいから異常な鼻のつまりを感じてまして、どうやらアレ(花粉症)デビューしちゃったのかなと・・・。でも、今日は絶好調です」と、いきなりの花粉症宣言で笑いを取りつつ、宮本役に対して「伝説のキャラクターをドラマの中でどう実存させていくのか。例えば、サラリーマンの方に『明日、飯田橋辺りですれ違いそう』といった、そんな実存感を出していくのが難しかったです」と真摯に回答。
さらに「宮本は、誠実で美しく、汚れのない人。そういう人間を演じるだけの器と人間性が僕にあるのか、宮本から池松にそう問われているような撮影の日々でしたね」と胸の内を明かした。
宮本が務めるマルキタの営業部課長・小田三紀彦役を演じた星田は「宮本が周りに迷惑をかけながらブルドーザーのように突き進んで行く姿を、上司として"面倒くさいな"と思いながらも(のびのびやっている姿を見て)憧れや嫉妬も抱いている。こんな時代だからこそ宮本のような男が必要だなという思いがしますね」と力強くコメント。
宮本が一目惚れをする甲田美沙子役を演じたドラマ初出演の華村は「台詞1つ1つが役柄ごとに個性が溢れていて、この世界観に入れて幸せでした」と感無量の様子を見せる。
一方、ライバル文具メーカー・ニチヨンの営業マン・益戸景役を演じた浅香は「クセが強くて不思議な気持ちでしたが、宮本という青くさい異端児が現れて"負けたくない"という気持ちを持つことと、益戸なりの正義を信じて演じきることを心掛けました」と振り返った。
そして、いつも宮本の尻拭いをするマルキタ営業部の岡崎部長役を演じた古舘は「池松くんは常々いい俳優だなと思っていたので、共演できて夢が実現しました。俳優としてはとても幸せな現場でしたね。ただ、役が・・・」と一瞬、口ごもる。
池松から「言っていいんじゃないですか?」と背中を押された古舘は「実は・・・ずっとヨダレを垂らしているという難しい役でした(笑)」と暴露。しかも「垂らしすぎるとNGになるんです」と明かすと、会見場は大爆笑に。
これを受け、真利子監督は「古舘さんは、まさに岡崎部長で(笑)。それぞれ、役と本人と近いものを持っているなと思いましたね。放送を観ていただければ分かると思いますが、皆さん、本当に素晴らしい演技をしてくれたので嬉しく思っています」と俳優陣を称えた。
また、印象に残ったシーンについて、池松は「宮本が海へ入って行く有名なシーンは、印象に残っていますね。それから・・・こんなに吠える役をやったことがなかったので、すぐに声が枯れまして。(物語の流れで)坊主になって、声が枯れて、まるで高校球児みたいでした」と述懐。
これに対し、星田は「劇中、池松くんと松山(ケンイチ)くんと3人でサウナへ入るシーンがあるんですが、リアルを追求した結果、映ってはいけないものが何回も映ってしまって大変でした(笑)」と楽しい?エピソードも明かしてくれた。
なお、本作の主題歌は、本作の主人公・宮本浩の名前の由来となった宮本浩次がボーカルを務めるバンド・エレファントカシマシの『Easy Go』が決定している。出演者たちが絶賛する中、まだ未聴だった古舘は会見内のBGMで初めて楽曲を耳にしたと言い、「いいですね!」と、新鮮な一言と笑顔で楽曲の良さを物語った。
ドラマ25『宮本から君へ』は、2018年4月6日(金)放送スタート。毎週金曜深夜0:52~1:23にテレビ東京、テレビ大阪にて。動画配信サービス「Paravi(パラビ)」では、レンタル動画配信が行われる。
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