春の訪れと共に、2018年4月1日(日)についに本格始動した動画配信サービス「Paravi(パラビ)」。そして、同サービスで独占配信される「SPECサーガ完結篇『SICK'S 恕乃抄』~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~」の物語も、合わせて動き出した。

同日には、第1話の特別試写会と製作発表会見が都内にて行われ、出演者より木村文乃、松田翔太、竜雷太、そして監督の堤幸彦、プロデューサーの植田博樹が登壇した。

試写会前には『SPEC』にも登場していた「どすこいラッパーズ」が、会見前には主題歌を歌うAlisaが『Walls』を披露し、会場を盛り上げた。

会見で、まず御厨静琉役の木村が「堤さんに、不規則発言で沸かせてくれって言われたんですけど、私にそんなSPECはないので(笑)。Paraviでも今日から少しずつ配信が始まっているので、反応が気になっているんですけど・・・(試写会を観て)面白かったですかー?」と呼びかけると、早速会場からは大きな拍手が沸き起こった。

また「今、すごく感動しています。配信ならではのエンターテインメントとして楽しんでもらえたら」と笑顔を浮かべた。

高座宏世役の松田は「ヒロヨ・タカクラをやらせていただきました、ショータ・マツダです」と、ゆったりとしたトーンで自己紹介。「堤さんの世界観の中で、真っ直ぐな高座を演じさせていただきました。SPECを持たない僕ですが、高座として成長していきたいと思います」と意気込んだ。

また、『ケイゾク』『SPEC』に登場し、殉職した野々村光太郎役を演じてきた竜は、本作ではその弟・野々村光次郎役を演じる。挨拶で、竜は「殉職した兄の無念を込めまして、御厨、高座の力も借りまして、最後までやり通す。老骨に鞭打って、やらせていただきます」とにっこり。

このシリーズは「ライフワークですから」という堤監督は、物語がどこまで続くのか分からないとしながら「恕乃抄は序章ですから。(物語が)どう進んでいくのか、終わるまで何年かかるのか、私にも分からない。先の見えないスリリングな面白さを楽しんでいただきたいです。がんばります。私の命が尽きるか、『SICK'S』が尽きるか」と発言。

すると、プロデューサーの植田は「そんなには無理です、物理的に無理です(笑)」とツッコミを入れつつ、「20年前に竜さん、堤さんとやらせていただいた『ケイゾク』が、自分のプロデューサー人生の始まりのような作品でした。今回の『SICK'S』は、集大成として全力をぶつけていきたい」と語っていた。

物語の舞台は『SPEC』の警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係、通称「未詳(ミショウ)」から、内閣情報調査室へ。SPEC HOLDER対策の特務専従係、通称「特務(トクム)」のメンバーの活躍を中心にストーリーが進展していく。

また本作では、1~2分ほどのシーンを毎日公開し、1話が1ヶ月で完結、完全パッケージを月末に配信する「ピンチョス配信」という新しい視聴スタイルが取られているほか、Twitterでも10数の登場人物アカウントが設けられ、配信、放送、SNSを連動させた新たな取り組みが展開されていくとのこと。

会見では、このほか、それぞれの役づくりについて、堤監督ならではの映像仕掛けの裏話などが語られた。詳細は、後日レポートにて改めてお届けする。

「SPECサーガ完結篇『SICK'S 恕乃抄』~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~」は、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」にて配信。

(C)Paravi